※この記事は、2015年9月~2019年4月まで3年半かけて歩き遍路をした記録です。情報などは当時のものなので、現在と変わっていることがあるかもしれません。ご了承ください。
【前回の記事はこちら】
さて。
2015年9月にスタートした四国八十八か所巡りの旅。
旅のきっかけは、たまたま本屋で目にしたお遍路の本。
それまで「遍路」の「へ」の字も頭になかったのに、急に「お遍路か。おもしろそう。お寺も歩くのも好きやし。やってみようかな!」と思いつきでスタート。
やり始めたら途中でやめれない性格ゆえ、せっせと年に数回四国に通うこと実に9回目!!
今回がお遍路の旅ファイナルとなります。
結願の瞬間まで、しばしお付き合いください。
2019年4月5日
祝日が公休ではない会社なので、その分4月の休みが平日に振り替えられ、5日の金曜が休みに。
そこに有給1日くっつけて4連休を作りました。私にとってのこれがGWです。
ちなみに、4月4日が誕生日なので、新しい年を迎えて最初の旅がお遍路。何か、いいよね!(何が?)
前回、75番の善通寺で終わっていたので、今回は76番 金倉寺からスタート。
毎回自分に設けたワープルール(区切りで始めるときは、前のお寺からではなくスタートするお寺の近くまで公共交通機関で行く)により、大阪から約4時間かけて、高速バスで善通寺インターBTまで。
ここから歩き遍路スタートです。
歩き始めてまず思う。
・・・風、つっよ。
気温はそこまで低くはないのですが(むしろ歩いてたら暑くなって上着脱いだほど)とにかく風が強い。
風って適度だと快適ですが、強風になるとめっちゃイライラしません?
帽子飛びそうになるし。目にゴミとか入ってくるし。
向かい風やと歩くのしんどいし。
「もー!!!出だしから何やねん!!」と早々に心の中で文句垂れながらバスターミナルから歩くこと約10分。
76番 金倉寺
ちなみに、このお寺何て読んでおられました?
きんそうじ?かなくらじ?
答えは「こんぞうじ」
思ってたんとちゃうわーと名前確認しながら、門をくぐると
このー木なんの木、気になる木 名前の知らない木ですからー
(山とかそれなりに行くくせに、動植物の知識薄い)
よく一つのお願いを叶えるよ、みたいな一言地蔵さんはいますが、
こちらは杓の数だけ願い叶えてくれるんでしょうか。
でも、欲張りは禁物。一つに気持ちを集中しましょう。
大事なのは「一射入魂」(元へたくそ弓道部)
智証大師が子供の時、訶利帝母(鬼子母神)の化身である天女が現れ「仏道に入るならずっとお守りします」と告げたという伝説があるそうな。
元々、智証大師の祖父が開山した寺を、智証大師が伽藍を整え、本尊の薬師如来を刻んで安置したと伝わっています。
本堂
納札を入れて、ロウソクとお線香とお賽銭をあげて、般若心経を読む。
1年ぶりの参拝。
これもあと残すところ13か所かーと早くも感慨深い。
(始まったばっかですが)
大師堂
こちらの大師堂には、弘法大師と智証大師二人の大師像が安置されています。
このお寺の中で、最も目を引いた存在がこちら。
小坊主パネル!
(どのお寺にもおるわ)
ではなく、金ぴかの大黒天像。
おみくじについてる金箔を貼って祈願するんだそうです。
そもそもお寺の名前が「金倉」と財運上がりそうな名前ですしね。
「お金たまりますよーに!!!」と金ぴか大黒天様に祈願。
(金箔貼らずに、ただ前で祈願だけした人)
ま、ぶっちゃけお金たまるかたまらんかは自分の心がけ次第なんだけどねー
財布の紐、しっかりしめればいいだけの話です。
私の財布の紐は、数年前になくなりました。(探しなさい。そして締めなさい)
一つお寺を参拝して、「あー、これこれ。お遍路の旅」と感覚をつかんだところで4キロ先の77番 道隆寺を目指します。
こんな景色ももう何十回と見たなー
お花とか見て時折癒されましょう。
花鳥風月。
リアルに最近、「花」に興味が出てきました。大人の階段上ってる証拠ですね。
(ま、「わ~きれい。何てお花だろ~」の知識ゼロレベルですが)
道隆寺まであと少し、というところを歩いていると、通り過ぎた家の中から
お遍路さーん、ちょっと待ってくださーい。
と声を掛けられました。
家の中から出てきたおじさんに
これ、お接待です。息子の手作りなんですが
といただいたのが
小さなお地蔵さん。
ほっこり。
最後の遍路旅、仲間ができました。
思えば、4月頭にお遍路をしたことはなく、こんなにお花が沢山咲いてる遍路旅は初めてです。なんせちょうど桜が見ごろの時期。
ちょいちょい今後写真出てきますが、お花見遍路最高でした。
風でイラついてちゃいかん、いかん。
1時間弱で到着。
77番 道隆寺
領主であった和気道隆が、乳母の供養のために桑の木で薬師如来像を刻み、お堂を建てたのが始まりとされるお寺。
その後、弘法大師が訪れ、道隆の作った薬師如来像を自分が刻んだ薬師如来像の中に納めました。
そのことから、この薬師如来像は「腹ごもり薬師」と呼ばれています。
秘仏で、50年に一度の御開帳。
また、別名「目なおし薬師」とも呼ばれ、眼病平癒のお寺でもあります。
境内にはずらっと聖観音像。
西国・坂東・秩父巡礼の観音像百体をはじめ、全部で255体の観音像があります。
本堂
大師堂
弘法大師千百五十回忌之塔
眼病平癒祈願ができるというお寺に来る度、「これ以上近眼になりませんように」って願うのはありなのか、と思います。
近眼って、別に眼病じゃないよな・・・何、これ。状態?
あと乱視も結構やっかい。あとドライアイも。目玉のおやじみたいに、茶わんにつけておきたくなる。(おやじも目玉部分はお湯につかってないけどな)
本日は、次の78番 郷照寺まで。約7.5キロの道のりです。
私が旅の間愛用していたガイドブックはこちら。
納経帳とほぼ同じサイズで、サブバックに収まります。
地図と各お寺の案内が書かれてるので、一冊あるととても便利。