えちこの旅ブログ

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【御船印の旅】シースピカ「SEA SPICA」(尾道港→広島港)①

広島1泊2日のプチ旅行。2日目の午前中は尾道散策。

そして、午後からは観光型クルーザー「シースピカ」に乗って瀬戸内の島々を観光します。

シースピカについて

「シースピカ」は2020年の夏に就航した観光クルーズ船。

広島港と三原港間を半日かけて走る船旅瀬戸内しまたびラインが実施されています。

広島から三原への「東向きコース」と三原から広島への「西向きコース」があり、途中瀬戸内の島に立ち寄ったり、呉湾で海上自衛隊呉基地海上から鑑賞できます。(2022年の情報なので、2023年については今後の情報をHPでご確認ください。)

setonaikaikisen.co.jp

シースピカ モニタークルーズに参加してみた

今回、この「シースピカ」への乗船は、たまたまインスタの広告に「モニタークルーズ」の案内が出てきたのがきっかけです。御船印を集め始めてから、船旅の検索を頻繁にしていたのが完全にGoogleやら、メタやらにバレています。

シースピカは、12月~2月は運休となります。その運休期間中に、通常とは異なる航路を走るモニタークルーズが行われており、たまたま大久野島に行く翌日に運航日があったため、即申し込み。なんせ通常航路だと6,500円~7,500円のところ、モニタークルーズだとたったの2,000円!!

私が参加したのは西向きコース。

航路:尾道13:15発→広島17:20着 途中下蒲刈島に上陸観光(75分)

契島、音頭の瀬戸、海上自衛隊呉基地を船上から見学

モニタークルーズ参加には以下の条件がありました。

「tabiwa by WESTAR」アプリのダウンロード

「tabiwa by WESTAR」アプリでこのモニタークルーズの購入・利用

「tabiwa by WESTAR」アプリでのプッシュ通知の受け取り許可の設定

・船内でアンケートへの回答

たったこれだけで通常の3分の1の価格で乗船できるなんて、お得すぎる!

今回、初めてこのアプリ使用したんですが、瀬戸内・北陸エリアの旅行に便利な周遊パス購入や観光情報の閲覧などができ、今後活用していきたいなと思うアプリでした。

tabiwa by WESTER

tabiwa by WESTER

  • West Japan Railway Company
  • 旅行
  • 無料

apps.apple.com

なお、私が今回参加したルートのモニタークルーズはもう終了してしまっているんですが、2023年1月も別ルートのモニタークルーズツアーが企画されているので、ご興味ある方はHPをご確認ください。

期間限定モニタークルーズ案内

尾道港へのアクセス

尾道港(尾道駅前桟橋)はJR尾道駅から徒歩約5分。グリーンヒルホテル尾道の1Fに受付・待合があります。
駅から港まで徒歩でたったの5分。海の近くに街が栄えていることがよく分かります。

(今まで船に乗るとき、駅から港まではバスに乗って行くことが多かった)

早めについたので、北前船の模型の写真撮ったり、しまなみサイクリングのパンフレットもらって熟読したりして時間つぶし。

こちらが乗り場。

シースピカに乗船

出港時間になり、船内へ案内されます。平日のモニタークルーズ。私はたまたま広告出てきて知ったのですが、皆さんどこから情報を得たのかほぼ満席でした。

さぞかし船好きばかりなのかと思いきや、乗船中ずーっと席から移動することなく、お弁当食べてビール飲んで寝てるだけの人もいた。

・・・乗る必要あった?

座席は2人がけが3列。前方にはモニターがあります。私は窓側座席の通路側だったので、お隣の方越しに窓の景色を見ることができたんですが、真ん中に座ってしまうとちょっと両側の窓からの景色は見えにくいのではないかと思います。(ちなみに私、ほぼ屋外デッキにいて船内に座ってたの1時間あるかないか。景色の見どころあり過ぎて、じっと座っている暇なんかなかった。)

公式HPによると「窓側の座席を少し外側に方向け、背ずりもやや低くすることで、窓から景色をお楽しみ頂けるように工夫」とのことです。

荷物掛けとテーブルが全座席にあります。

私がほとんどの時間を過ごした屋外デッキは、常に人が沢山いたので全体の写真を撮ることができなかったんですが、両側に外側を向いたチェアが数脚と

真ん中にかわいいソファがあります。

冬の船旅は気合が必要。風を切って走る船のデッキは、冷たい風にさらされます。

しかもこの日、瀬戸内海の海でもなかなか揺れるやん!と思う程風が強く、後方や前方の風通りのいい場所に立つと、全身風力ビンタの刑に処されます。

という訳で、私の定位置は上部の窓ガラスがある部屋(操舵室かな?)の後ろにある壁際。

ちょうど両側に数メートルの壁があり、風除けになっていたのでここなら安全。

写真を撮るときはだいぶ落ち着きない小動物のごとく、デッキ上をウロチョロして、それ以外はここが定位置でした。

船内では、終始スタッフのお姉さんが外の景色や見える島々の情報をガイドしてくれます。

このガイドさんのお話が本当に聞きやすくて、非常に分かりやすかったです。約3時間もの間ずーっと次から次へと情報をアナウンスしてくださいました。いや、凄いわ。

写真だと後から見返したら何が何やら忘れていることが多いので、説明が聞けるように所々スマホの動画で撮影したんですが、終始「ブォーーーーーーーーーーーーッ」っていう風の音しか入ってなかった。・・・なんてこったい。

忘れてならない御船印。船内の売店カウンターで購入できました。御船印帳に貼りやすいシールタイプ。

ちなみに、冬の旅にはこの指先出ている手袋が大活躍。あと船旅にはニット帽必須。

防寒&風で髪の毛ぼっさぼっさになるのを防止できます。帽子だけに。(暴風で髪の毛全部飛ばされてしまえ)

尾道から下蒲刈島までの航路で見れる景色

先ほども書いたように、説明の音声がほぼ聞こえないので何を撮ったのか記憶がなく、ざっくり写真を載せていくコーナー。

因島大橋・・・かな。

今治造船の工場。

昨日ウサギと戯れた大久野島。ウサギさ~ん、こ~んに~ち~わ~(錦鯉風)
このツアーの見どころの一つ「契(ちぎり)島」

契島はその見た目から、別名「広島の軍艦島とも呼ばれています。

島まるごと東邦亜鉛株式会社という会社の所有で、面積9万平方キロメートルの島内には、同社の工場(契島製錬所)があります。日本の40%以上の鉛がこの島で精錬されているのだそう。島内には関係者以外立ち入り禁止。

本家の長崎軍艦島にはまだ行ったことがないですが、あちらは過去の産業遺産。一方、こちらはいまだに現役の工場なので、煙突からは煙が吐き出されています。

私は特別工場好きという訳ではないですが、この外観は単純にかっこいい!今なお日本の産業を支えているというところで、更にかっこよさが廃墟よりも5割増しです。デッキ上にも、船内にいた人が写真撮るために上がってきて大賑わいでした。

そして尾道港を出港してから約1時間半。下蒲刈島に上陸。ここで75分の島内観光。
その模様は次回ご紹介。

おまけ

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「スピカ」っておとめ座α星とも言われる、おとめ座で一番明るい星なんだって。
ウィキペディア師匠によると

スピカを見つける簡単な方法は、北斗七星の取っ手の部分からうしかい座アークトゥルスまでの長さを同じ分だけ伸ばした所にある。

・・・うしかい座アークトゥルスが分からん私には、簡単に見つけられなさそうです。

尾道定番スポット半日観光②

尾道半日観光 後編。

前回の記事はこちら。

iechiko.hatenablog.com

文学のこみちを通って千光寺公園

千光寺から千光寺山ロープウェイ山頂駅までは「文学のみち」と呼ばれる遊歩道になっています。

尾道ゆかりの作家や詩人の作品が刻まれた石碑が点在しています。

林芙美子

志賀直哉

金田一京助

徳富蘇峰

などなど全部で25名の方の作品があります。そして、本来ロープウェイで楽々到着するはずだった千光寺山山頂にようやく到着。

山頂には、2022年4月にリニューアルした「千光寺頂上展望台PEAK」があります。

しまなみ海道の島々まで見渡せるという展望台からの景色がこちら。

海を挟んで向かい側にあるのは、名前そのまま「向島

さらにその向こうに見える島々は・・・因島とかかな?

海なし県の奈良県に生まれ育ったた私は、船やそれらに関連する施設が並ぶ港町の景色は何度見ても目新しく「かっこいい!」と感じます。そして、やたら海に敏感です。
昔、探偵ナイトスクープで「奈良県民は海見たら必ず『海や!』って言う」みたいな実証していた記憶があります。実際、旅行で定期的に海見るけど、毎回心の中でテンション上がっています。代わりと言ってはなんですが、鹿見ても至って平常心です。

「猫の細道」で猫探し

ロープウェイは動いていないので、帰りも来た道降りて戻ります。

ただし、帰りは途中から「猫の細道」と呼ばれるエリアを通って下山。

「猫の細道」ってジブリっぽいネーミングで素敵。猫の恩返しっぽいやん。(「猫の」しか合ってない。どっちかというと「奥の細道」の方が近似値。)

前日は大久野島でウサギと戯れた私。果たして今日は猫と戯れることができるでしょうか。

猫の細道にたどり着く前、天寧寺の三重塔裏まで降りてきたところで、猫発見!!

めっちゃ粘って「にゃーにゃー」声掛けしてみたけど、一向にこっち向いてくれなかった・・・猫、ウサギ以上に手ごわいぜ。

猫の細道への道は、少々分かりづらいです。

千光寺公園から下ってきた場合、右手に天寧寺三重塔を見て、左手に逸れる脇道が「猫の細道」への入口。

「猫の細道」には、実際に猫がいるのはもちろんですが、それ以上にあちらこちらに猫に関するアートや置物などが点在しています。

てじにゃーにゃ。

「福石猫が108匹いるよ」ということで、一部紹介。

「細道」の名の通り、全体的に道は細く路地裏という感じ。廃墟なのか、リノベして利用されているのか不明な建物も多いです。古い建物の壁や窓にも猫アート。

道のひび割れだって猫になる。

このアイデアいい!めっちゃかわいいやん。

そして、肝心のリアル猫ですが、一向に出会いません。

このエリアにはこれだけの猫たちが生息しているそうですが、どこにいるのかな~と引き続き散歩していたら・・・

いた!2匹目の尾道にゃんこ。

寄って来てはくれませんが逃げることもなく、しばらくモデルになってくれました。

そして私のカメラに収まるという一仕事を終えた猫は、愛想振りまくこともなく立ち去って行ったのでした。そういう媚びない所、好きよ。バイバイ、バロン。(勝手に命名。)

猫の細道は200m程度の路地なので、割とすぐ終わりを迎えます。猫に沢山会って触れ合うぞ!というよりは、猫アートを楽しむついでに猫にも会えたらラッキーぐらいの気持ちで行った方がいいのかもしれません。

立派な楠が立つ艮(うしとら)神社

猫の細道を歩きながら下ってくると、めちゃくちゃ立派な巨木が目に入りました。

806年の創設と言われ、旧尾道市内で最古とされる神社。境内の楠は推定樹齢900年。

映画「時をかける少女」や「ふたり」のロケ地としても有名のようですが、どちらも見ていないのでピンと来ず・・・

カフェでランチ&本日のスイーツ購入

行きも通った尾道本通り商店街を歩きながら、尾道駅方面へ戻ります。

このあと、瀬戸内海クルーズに申し込んでいるので船に乗るのですが、船の出港までにはまだ時間があるので、お昼ご飯を食べようと入ったのが「はとキッチン」

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ひよこ豆のコロッケを挟んだピタパンサンドイッチを頂きました。

窓側の席にいたんですけど、定期的に外を猫が3匹ほど行ったり来たりしてて、猫の細道より猫見れました。(ガラス窓越しだけど)

 

ランチのあと、さらに駅方面へ向かう途中で立ち寄ったお店が「おやつとやまねこ」

プリンが名物のようですが、今からまだ旅続くし軽いものがいいな・・・ということで、

今日のおやつとしてクッキーを購入。(私は毎日甘いものが必須。)

ちなみにこのクッキーは、広島からの帰りの新幹線で美味しく頂きました。

おまけ

千光寺山公園へのロープウェイ乗り場へ向かう途中、所々に著名人の足型がありました。(手形ではなく、何故に足型?)

一番「おぉ!」と目がいったのが、一番右端の西川ヘレンさんだった私は、やはりこてこての関西人だな。

尾道定番スポット半日観光①

2022年広島1泊2日のプチ旅行。

1日目は大久野島で2023年の干支であるウサギと戯れたあと、三原に宿泊。

大久野島の記事はこちら。

iechiko.hatenablog.com

2日目は午前中に尾道観光。午後から瀬戸内海クルーズ。

まずは午前中の尾道観光をご紹介します。

 

尾道尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市」として、日本遺産に認定されています。

千光寺山ロープウェイに乗るはずが・・・

三原駅から尾道駅まではJR山陽本線で12分

尾道には1度来たことがあるのですが、宿泊しただけで観光をちゃんとするのは初めて。

まずは、千光寺山ロープウェイ乗り場を目指します。JR尾道駅からは徒歩約15分。

尾道本通り商店街の中を通っていきます。この商店街の中に、カフェや雑貨屋さんなどがあるんですが、朝が早かったのでお店はまだ開店していない所が多く、歩いている人も少なかったです。

(ただ、帰りもここを通ったんですが、お店が開いている時間でも人通りは少ないままでした・・・平日だったからかな。)

めっちゃレトロなお風呂屋さん!昔の銭湯をリノベーションして、今は中華料理店になっているそうです。

乗り場に到着してみたら、思いがけないメッセージをいただきました。

・・・え。聞いてないんですけど。(調べてないからね。)

ロープウェイはいつでも乗れると思い込んでいたので、事前に調べもしませんでした。

尾道観光の定番コースは、この千光寺山ロープウェイで千光寺公園に行き、そこから徒歩で下山しながら千光寺などのスポットを巡るというもの。私も今回この王道コースで行こうと思っていたのですが・・・。

仕方がない。歩いてでも15~20分程度なので、別にそこまで大変な訳じゃないですが、今日は楽する気分で来たんだよな。

頑張って坂道上るモードに気持ちと足を切り替えて、いざ徒歩で行く尾道散歩スタート。

天寧寺であの有名ショットを撮影してみる

ロープウェイ乗り場から歩いて5分。天寧寺に到着。

1367年に開山した曹洞宗のお寺です。

こちらの建物内にある526体の五百羅漢が見どころの一つ。

そして、天寧寺と言えば!の建造物がこちらの三重塔(海雲塔)

元々1388年に足利義詮五重塔として建立。その後、三重塔として改修され現在に至っています。

この三重塔越しに街並みを見た景色が、尾道を代表する景観の一つ。そのアングルはどこだろう・・・と塔の裏側にまわって探してみる。

塔、近すぎる。もうちょい上に上がってみる。

おぉ!これ、なかなかいいんじゃない?

こちらは、千光寺公園から下って来たときに、もうちょっと上の位置から撮った写真。

もう少し塔は大きく、街は小さく撮りたかったんですが、私の写真技術ではこれがベストです。

ここまで来るのもずっと上りで、なかなかに暑くなってきましたが、ここからまだ上り階段。トレーニングの一環だと思って頑張ります。

「玉の岩」伝説の残る千光寺

尾道ゲストハウス みはらし亭

大正10年に建てられた別荘が、現在はゲストハウスとして使用されています。1階にはカフェがあり、こちらは宿泊者以外も利用できるそう。

階段を上ると、千光寺境内に到着。千光寺は806年の創建と伝わるお寺。尾道港を一望する大宝山の中腹にあり、ここからの景色の良さも見どころの一つです。

三十三観音

関西の西国三十三所霊場のご本尊が祀られています。お堂の手前に下がっている数珠は「百八煩悩滅除大念珠」引っ張って回すと、珠が上から落ちて「カチカチカチ」と音がします。この音で煩悩を打ち消し、観音様の御守護が頂けるそうです。

「百八煩悩滅除大念珠」って名前、めっちゃ強そう。煩悩、消えそう。(感想、アホそう。)

本堂

ご本尊の千手観世音菩薩は、33年に一度のみ開帳される秘仏
中国観音霊場の第10番札所ということで、四国お遍路でお馴染みだった小坊主パネル(と私が勝手に呼んでいる。)がありました。懐かしい友に久々出会った気分。

玉の岩

こちらの巨岩は「玉の岩」または「烏帽子岩」と呼ばれ、この岩にまつわる玉の岩伝説というものがあります。
その伝説にちなんで、岩の上に玉を乗っけたのでしょう。

これ以外にも千光寺周辺には巨岩があり、本堂裏には「くさり山」があります。
本堂裏にある石鎚山(くさり山)には、石鎚蔵王権現が祀られており、大正時代に石鎚山に登るために鎖が設置されていましたが、世界大戦時に供出されてしまいました。

その後、平成17年に再度鎖が設置され、一般参拝客も登れるようになりました。

ここからの眺めは千光寺で一番高い場所になるそうです。チャレンジャーな青年参拝者が1名挑戦していました。

御朱印をもらって、本来ロープウェイで行くはずだった千光寺公園目指してさらに山を登っていきます。

www.senkouji.jp

おまけ

千光寺から見た景色


ジオラマバージョンも撮ってみた。

 

 

 

大久野島で2023年の干支と戯れてみた②

瀬戸内海に浮かぶ大久野島で、可愛いウサギと楽しいひととき。

前回の記事はこちら。

iechiko.hatenablog.com

 

餌がなくなり、ウサギとの戯れ時間が終了する

ランチを食べながら思っていたことがあります。

もっとキャベツと人参持ってきたらよかった・・・

既に餌の9割ほどをあげてしまい、ジップロックの中身はあとわずか。これでは後半戦ウサギを手懐けるのには野菜が足りなさすぎる。

この日、三原で1泊することにしていたので、万が一ウサギがあまり野菜食べてくれなかったら、ホテルで余った生キャベツバリバリかじる羽目になるしな・・・と若干量を控えめにしていたんです。失敗した。

休暇村を出てまたすぐにウサギと遭遇。

この子たちかどうか記憶は定かではありませんが、後半戦始まってすぐに私の餌は終了。

楽しい楽しい餌やりタイムが終わりを告げたのです。

よって、人があげた餌を食べるウサギの撮影に興じる。

餌はないですが、ウサギは来てくれます。

・・・ごめん、餌ないねん。

・・・ごめん、餌ないねん。

ウサギをはべらすことができなくなったので、島をぐるっと1周歩いてみることにしました。

島に残る戦争遺産を見てまわる

前回もご紹介しましたが、この大久野島は元々陸軍の砲台が置かれたり、毒ガス製造が行われていた島。

それらの遺構は今なお、島に残っています。

三軒家毒ガス貯蔵庫跡

毒ガス「イペリット」が貯蔵されいた場所。イペリットは、猛毒で皮膚がただれるびらん性毒ガスとのこと。

長浦毒ガス貯蔵庫跡

この島では多い時で年間1500トンもの毒ガス製造が行われていたそうです。
第二次世界大戦後、島にあった毒ガスは処分されたのですが、その処分方法の一つが火炎放射器で焼くというやり方。

この貯蔵庫のコンクリートの内側が黒く焦げているのは、火炎放射器で焼却処分した跡なんだそうです。

当時、毒ガス製造を行っているときも、きっと海は変わらず綺麗だったんだろうな。

北部砲台跡

日露戦争が始まる前の1902年に設置された砲台跡。

坂を上って山の方に上がってくると、ウサギの数は少なくなってきましたが、それでもちょこちょこ出会います。

・・・ごめん、餌ないねん。(心苦しすぎる。)

発電場跡

毒ガス製造時に、電力を供給していた発電場跡。

芸予要塞時代に使用されていた石の桟橋。毒ガス製造が始まると、本土から見えやすいこの桟橋は使われなくなったそうです。

まだまだウサギと遊びたい

島を1周している間もウサギと出会っては餌をねだられ、ないと分かったらそっぽを向かれ、を繰り返していました。

餌がないならひなたぼっこするぜ。

ウサギの伏せポーズ、めちゃくちゃ可愛いな、しかし。

1周散策した後、またまたウサギが多数いるキャンプ場エリアへ。

とりあえず来てはくれる。

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ほぼ、ペットの距離間。

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餌がなくても、傍にいてくれる子もいました。幸せです、私。

大家族。ちびっこいのが可愛すぎて罪。

リアルピーターラビットの世界。デニムジャケット着せたいわ~。

展望台から瀬戸内海の絶景を見る

島散策の最後に、島の山頂にある展望台へ行ってみました。

1キロ以上坂道をのぼって行きます。上がって降りてくるまで、島のスタッフと思しき男性1名以外、誰にも会いませんでした。そもそも平日に行ったから人が少なかったんですけど。

ラスト120mで、左側の山中に入っていく階段に「展望台」の案内が出ていたので、この階段を上っていったんですが、道なりにのぼっていっても展望台には行けました。
(帰り、この舗装道で下りてきた。)舗装道の方が絶対楽だったと思う。やられた。
展望台に行く道中、全然ウサギと出会わなかったんですが、展望台下に数羽だけいました。

人があまり来ないせいか、一目散に近づいてきてくれましたが、ごめん、餌ないねん。

この展望台から見える瀬戸内海の島々の景色が素晴らしかったです。

恐らく小久野島。

大久野島に比べると、大三島は凄く大きい。

右半分が大三島(のはず)鉄塔が建ってて島全体があまりちゃんと見えなかったから、こんなアングルで撮ったんだと思う。(色々記憶曖昧過ぎて自分でも怖い。)

20分ほど坂をひたすら上ってこないといけなかったですが、この景色が独り占めできるなら来る価値大あり。神々しい景色を目に焼き付けて下山。

再び大久野島から忠海港まで船で15分。忠海駅発の電車まで時間があったので、お土産ショップをゆっくり見て、時間つぶし。三原⇔忠海間は乗車時間20分と短いですが、電車の本数が少ないので、時刻表は要チェックです。
以前から来てみたいと思っていた大久野島。予想以上にウサギが寄ってきてくれて大満足。

餌やりをしているとき、隣のお姉さんが

冬はこんなにみんな食べてくれるんだ!もっと野菜持ってきたらよかった~

と言ってはりました。ウサギは暑さに弱いので、夏場はあまり餌を食べてくれなかったみたい。あと、休日など人が多いと餌沢山もらい過ぎて、これまた食べてくれないこともあるそうです。

ということで、餌やりしながら沢山のウサギと戯れたい方は、冬の平日がおすすめ。ただし、寒すぎると人間側が長時間外にいられないので、晴れた冬の平日。恐らくこれがベストではないかと。1回しか行ったことがないヤツが憶測で言うてます。ご了承ください。

www.qkamura.or.jp

rabbit-island.info

おまけ

今回一番私に懐いた子。
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膝タッチて。可愛さ溢れすぎやろ。ほんでごめん、餌ないねん。

 

 

 

 

 

 

 




大久野島で2023年の干支と戯れてみた①

明けましておめでとうござます。

毎年、元旦は実家で甥っ子にお年玉を配給。2&3日は箱根駅伝を見て、選手の力走に胸を熱くして過ごしています。個人的に「One for all  All for one」が一番当てはまるスポーツは駅伝じゃないかと思う。

 

例年同様の始まりで迎えた2023年。1発目のブログは、今年の干支である「ウサギ」尽くしでお送りします。

昨年12月、ふと思い立ってウサギと戯れに広島県大久野島に行ってきました。別名「ウサギ島」とも言われるこちらの島は、予想以上に動物好きには幸せ過ぎる島でした。このあと、ただただひたすらに可愛いウサギが出てきます。どうぞ悶絶してください。

ウサギで有名な「大久野島

大久野島は瀬戸内海に浮かぶ周囲4.3キロの小さな無人島。かつては、陸軍の砲台が築かれ、昭和初期には秘密裏に毒ガス製造が行われていました。それらの遺構は今も島に存在しています。

そんな負の歴史を持つ島ですが、現在は一転「ウサギ島」として観光客に人気の島となっています。島のウサギは、一時は1000羽ほどいたそうですが、現在は600羽程度らしいです。(紹介されている媒体によって数がバラバラなので、正確なところはよく分かりません・・・)

ウサギに島が大量にいる理由として、「毒ガス製造時に、実験用として飼われていたウサギがその後繁殖した」というものを聞いたことがあったのですが、実際は地元の小学校で飼われていたウサギ8羽が野生化し、増えに増えて今に至るというのが正しいようです。ウサギの繁殖力、半端ねぇ。

当初は地元広島の方にしか知られていない島でしたが、2010年以降メディアやSNSで紹介されたこともあり、今では日本人のみならず海外の観光客にも人気の場所となっています。(私が行った日も、外国人観光客の方が結構おられました。)

大久野島へのアクセス

JR山陽新幹線三原駅からJR呉線で約20分 忠海(ただのうみ)駅へ。

JR呉線は、海沿いを走る景色がとても綺麗な路線です。

海きれー言うてる間に、関取感満載の駅名忠海」駅到着。

そこから歩いて5分程度歩くと、島への船が発着する忠海

船着き場の前に、チケット売り場兼お土産屋さんがあります。

あちらもこちらもウサギ押し。

出発まであまり時間がなかったので、チケットだけ買って船へ。

大久野島への船は、300名定員のフェリーと100名定員の客船があり、私は往復とも客船でした。小さい船ですが、瀬戸内海を走るので波の揺れはほぼ感じませんでした。

私が乗ったのは、港に接岸している客船。大久野島の港にて撮影

忠海港⇔大久野島の運賃(旅客のみ)は、大人片道360円です。(2022年12月時点)

船は1時間に1~2本出ていますが、平日は出港されない便があるので要注意。

フェリーの時刻はHPにてご確認ください。

rabbit-island.info

大久野島へ向かう船もウサギ色強め。

窓枠にもいた。かわいい。

島に到着してからは自由にウサギと戯れ放題

港から約15分で大久野島に到着。島の周囲は4.3キロ程度で、歩いてでも1時間ぐらいでぐるっと1周できる小さな島です。

さて、ウサギさんはいるのかな~と歩き始めて数秒。

港の前にある駐車場の隅に早速いました!

ウサギ!!(見たら分かる)

島のウサギを抱きかかえたり、無理に触ったりすることは禁止されていますが、島内での餌やりは自由にできます。

ということで、私はこの日、ウサギさんと仲良くなるために家からあるブツを用意してきました。それは、キャベツと人参。前日に野菜をせっせとジップロックに詰めて、大阪から持参。

早速、取り出してあげようとしたら・・・

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ウサギ、大興奮でびよーん。

お、おぉ。まぁ、落ち着け。

早速キャベツをあげてみた。

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食べてる、食べてる。かわいいやないの~。

ウサギの餌やりをするのは数十年ぶり。(通っている小学校にウサギ小屋があって、その辺に生えてる雑草むしってあげていた子供時代。)

何でだろう。あの頃より数倍可愛いく感じるぞ。

餌をモグモグ食べている姿をカメラに納めたいんですが、片手で餌やりしながら、カメラを撮るのがなかなか難しい。しかも一眼とスマホと両方で写真を撮って、更に動画まで撮影しようとしている側から次々ウサギが餌をねだってくるので、一人であたふた。

仕方がないので、餌をひとまずあげたあと、その食べている姿を引いて撮るようにしてみました。
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だ、駄目だ。可愛すぎる。ここから動けない。(まだ港から数十メートルしか移動していない。)

そして餌やりに夢中になっている最中、1個気づいたことがあります。地面についてた膝の下に、めっちゃウサギのフンあったわ。もうええわ。おニューのパンツやけど。草しか食べてへんウサギのフン、実質草みたいなもんやろ。(ちゃうやろ。)

ひとまずこの場を離れ、島をぐるっと歩きながら新たなウサギ探しをすることに。

犬も歩けば棒に当たる。島を歩けばウサギに出会う。島のあちこちにウサギはいます。

こっちに気づいたので、キャベツちらつかせてみた。

食いついた。

気づけば餌やりながら

もっと食べる?

と一人でウサギに話しかけている私。

チケット売り場に、このようなウサギ用の餌は売っていました。でも周りを見たら、ビニール袋に野菜をたんまりしこんで持ち込んでいる方が多かったです。

島に来る際は、餌を持参することをおすすめします。人間慣れしているウサギは寄って行くと向こうから来てくれますが、餌がないと分かったらそっけなくどこかへ行ってしまいます。

ですが、餌があると大接近してくれます。ち、近すぎや。落ち着け。

三つ指揃えて敬意を示してくれるウサギ。

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餌食べたあと、みょーんってストレッチするウサギ。

脳内で「かわいい、かわいい」が溢れてきます。

この島にいるウサギの種類はアナウサギ。島には所々このようなウサギが掘った巣穴があります。

穴の中には、ちびっこウサギが入っていることもあります。可愛さ5割増し。

子ウサギも手懐けたかったんですが、まだまだ人間に対して不慣れなようで全然寄ってきてくれませんでした。

でも大人ウサギはどんどん向こうから来てくれます。

もふもふおケツが可愛すぎて、オキシトシンが大量噴出です。

しばし、ウサギのおケツばかりを追いかける変態と化す。

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近づいてガサガサ音をさせたら・・・
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さすが、耳ざとい。

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餌出しにもたついていると、靴をガシガシしてせがんできます。

何されても可愛いから許す。

ウサギ以外の島の見どころ

ひとしきりウサギと戯れたあと、一旦小休止。島の施設を巡ってみます。

第1桟橋近くにあったウサギ耳のオブジェ。頭をはめて、インスタ映えの写真を撮ってみてはいかがでしょうか?ちなみに、年甲斐もなくウサ耳写真に挑戦したけど、自撮りでは距離が近すぎてうまく撮れませんでした・・・

大久野島ビジターセンター。入館料無料。大久野島や瀬戸内海の自然についての展示がされています。

この根っこ、凄いんですけど。

大久野島毒ガス資料館。毒ガス製造の歴史が学べる施設ですが、今回こちらには入館せず。

島にある唯一のホテル「休暇村 大久野島
レストランや温泉、お土産屋さんもある宿泊施設です。人間の私もここでお食事タイム。
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三原名物のタコのから揚げ丼?だったはず。

ウサギとの戯れ後半戦。次回に続く。

おまけ

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うさぎもソーシャルディスタンス