えちこの旅ブログ

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【女一人歩き遍路】第6回目2日目 39番 延光寺への道 お宿「ロッジカメリア」

※この記事は、2015年9月~2019年4月まで3年半かけて歩き遍路をした記録です。情報などは当時のものなので、現在と変わっていることがあるかもしれません。ご了承ください。

 

2017年3月23日

 

2日目。

6時15分 起床。

6時半 朝ごはん。

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朝ご飯も、ちょっとずつ色んなもん食べれるメニューでした。

かまぼことたくあんに、こんな大きなお皿使ってくれなくていいのに。

残念ながら、空は曇天・・・大丈夫かなー

 

7時40分 お世話になったお宿を出発!!

 

目指すは39番 延光寺

 

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この看板、大きくて遠くからも見つけられるし好きなんですが

徳島では頻繁に見かけたのに、高知・愛媛とどんどん見なくなりました。

距離表示、無くなってら・・・

 

38番 金剛福寺までは遍路最長距離の約85キロ

続く38~39番間もなかなかの距離、約62キロです。

ずーっと歩いてる方は、85キロかけて一つ、次にまた62キロかけてもう一つ。

高知は面積が大きいですが寺数は少なく、それすなわち一つ一つのお寺の距離が長くなる訳です。

 

なお、この38~39番への道のりは、かなり色々なルートがございます。

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私が選んだのは、足摺岬を向かって右側に沿って歩くルート。

これは、37~38番へ向かう遍路道でもあるので、いわば歩いてきた方にとっては途中まで来た道を戻るルートになります。

なので、このルート沿いにある遍路宿には行きと戻り、2回同じとこに泊まる方も多いよう。

 他には足摺岬の向かって左側(東西南北分からないので、このような書き方になってすいません。でも、この方が分かりやすと思うんだ。うん。。。)を行くルートもあります。

 

そこからもいくつかルートが分かれてたりして、一番多種多様なルートがあるんじゃなかろうかと。

私は、中でも最も短いルートを選択。それでも60キロ以上ですからね。

(あれ、グーグルで経路表示したら53キロになってら)


もちろん、この距離を1日で歩くなんて無理。

今日はお寺一度も参拝することなく、ただただ歩く日です。

長距離をなんやかんやですっ飛ばしてきたので、ここに来てようやく一度もお寺に寄らない日がやってきました。

 

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海が見えてますが、残念なグレー色。

他の方のブログで、すごく綺麗な海を見ながら歩ける・・・という記事を読んで期待してたので残念。


昼から雨予報なんですよねー。宿に着くまでもってくれるといいなー。

気温ですが、前日海沿いの風が冷たくて、ウルトラライトダウン家に置いて来たこと後悔してましたが、思ったより寒くありません。

県道27号線を行きます。

 

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県道を歩いていたと思いきや

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しばらくするとこんなほっそい道になったり。

しかし・・・人いないなー

鵜ノ岬展望台というところに着いたので、眺めてみました。

 

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うん、なかなかかっこいい岬の景色。

 

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ちなみに今ここ。

おじさん、海に立って釣りしてますがどういう技の持ち主ですか。

 

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道の途中にあったこちらのトイレ、綺麗でした。

この後、しばらくなかったのでここで行っておいて良かった。

このトイレ問題は、何度も書いてますがホントお遍路する上で結構な重要問題です。

 

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大浜トンネル手前を左へ。

 

この後、中浜というエリアに。

こちら、昨日銅像を見たジョン万次郎さんの出生地。

という訳で、小さな集落ですがとにかく万次郎さん押しです。

 

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小学校には似顔絵(多分)

 

そして、防壁沿いにずらっと、万次郎さんの生涯が描かれています。

歩きながら、万次郎さんについて学べる素敵なルート。

ジョン万次郎って、なんとなく名前ぐらいしか知らないわという方でも、ここに来れば大丈夫。(Wikipedia師匠で調べた方が俄然早い)

 

まぁでも、せっかくここに住まわれてる方が万次郎さんをアピールするために作られたのでご紹介していきましょう。

(思いのほか、絵が多かったので長いよ。)

 

中浜万次郎物語、始まり始まりー


 


家計を助けるため、14歳という若さで漁に出ることになった万次郎さん。

 

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ある日、漁の船が足摺沖で遭難してしまいます。


漂流の後、命からがら南海孤島に漂着。

 

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約4か月弱もの間、無人島で生き延びる。

生命力、半端ない。

1週間無人島でゼロ円生活とかいうレベルじゃない。


その後、通りがかった米国捕鯨船に救助される。

 

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捕鯨船での生活開始。

 

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仲間はホノルルで途中下車。

万次郎さんは一人残り、捕鯨船生活を続ける。

クジラ、見つける。

 

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「万次郎、よくやったー」

 

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アメリカ本土で10年間生活をつづけた万次郎さん。

沢山お勉強して、副船長にもなりました。

 

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一度、日本の船に話しかけるも日本語できず断念。

その後、沖縄へついに上陸。

 

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実に11年と10か月ぶりに母と再会。

今の時代なら、国際電話なりインターネットなりで海外とすんなり繋がりますがこの時代、どだい無理な話で。

戻った仲間から万次郎のこと聞いてたんですかね、お母さん。

(ってか、そもそもホノルルで途中下車した仲間はその後、ここに戻ったのでしょうか・・・)

そうじゃなければ、海の事故で息子は亡くなったと思ってたはず。

立派になった息子を見て、さぞ感動したことでしょう。


そして、この後、万次郎さんは日本で英語の先生となり、多くの若者に海外の新しい考え方を教え71歳でこの世を去りました。


ジョン万次郎という名は知ってましたし、漂流してアメリカで生活して、日本に戻って来た人ということも知ってたんですが、私てっきりアメリカに流れたのかと思ってました。

よく考えたら、んな訳ないか。距離的に。

 

世界が今よりも、ずーっとずーっと遠かった時代。

日本が鎖国をしていた時代。

わずか14歳で遭難するわ、異国人の船に拾われるわ、そのままアメリカ本土まで行って勉強しちゃうわ、いや、この人の運命凄すぎるやろ。

私やったら、無人島の時点で心折れてるわ。

ほんで、捕鯨船で船酔いの毎日で、完全に精神参るわ。

(その前に、漁そのものに出れん)

 

相当努力もされたのでしょうが、そもそもきっとかなり頭のいい方だったと思われます。

遭難していなければ、一生貧しい漁師生活で、歴史に名を遺すこともなかったかもしれません。

【神様は乗り越えられる試練しか与えない】という言葉通りの人生を歩まれた方だなーと感銘受けながら、私のお遍路は続きます。

でも個人的にこのセリフはあんまり好きじゃない。神様がいるならば、そもそも辛い試練は与えないでって思う。

 

ジョン万次郎さん物語を一枚一枚写真に収め、じっくり読み進める私はさぞ熱心に写ったのでしょうか。

地元のおばあちゃんが満面の笑みで

頑張ってねー

とエールを送ってくれました。

  

万次郎さんの苦労を想えば、舗装された道を歩くことなんて楽なもんですよ。

(って、この時は思ったけど、すぐまたしんどいなーと愚痴たれる)

 

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この後、狭い遍路道を入って、出て、そこで私は歩き遍路道を見失います。

 

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この直後。

ってか、工事中のコーンしてある内側に私いたからね。

どうなってんだい、この道。

見つけた矢印は、歩いてきた足摺岬の38番に向かう道で、それに従ったら戻っちゃう。今までの時間、無かったことになっちゃう。

 

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なので、土佐清水市街地と書かれた方へ27号線をずーっと行くことにしてみました。

このように、高知県ではしばし道案内を見失い、道が分からなくなることがあります。

んー、どこかでショートカットできるはずだったのですが、結局道沿いに大回り。

 

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という訳で、大回りになろうが焦らず一歩一歩、歩くのみ。

さすれば、いずれ道は繋がっている。

(実際にはこれ、車のドライバーさん向けのメッセージでしょうが。)

 

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はい、無事遍路道に合流。パチパチ。(裸で胸叩く音)←まさかの大阪名物パチパチパンチ。

 

延光寺までまだ47.4キロもあります。

フルマラソンより遠い。

私の全ての距離感は、フルマラソンが基準です。

 

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鹿島公園というところに隣接していた黒潮市場にてトイレ&小休憩。

この後、スーパーやローソンが出てきてちょっとだけ栄えます。

でもまたすぐに何もない県道になります。

 

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位布利トンネル突入。

トンネル歩くときは、歌うたいがち。

車の音が響いて一切声が周りに聞こえないし。

(そもそも周りに人いないんですけど)

 

ただ前から車が来るときは、歩道歩いてるやつが口パクパクしてると気持ち悪いかもと一瞬やめます。別に誰も見てないかもですが。一応の気遣い。

ちなみに、3月下旬だったのでこの時はやたら松たか子さんの明日、春が来たらを歌ってました。

 

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大阪・海遊館 位布利センター

ジンベエスイム

マンボウスイム

 

気になります。とっても気になります。

ジンベエや、マンボーと泳げる施設なのでしょうか????

あと、じんべえ市というのは、ジンベエが出回ってる市場のことでしょうか??

気になりますが、寄り道することもできず真っ直ぐ進みます。

 

雨降が降ってきました。傘持ってきてません。

ゴアテックのフードかぶります。

ザックカバーありません。荷物、濡れるがままです。

6回目ともいうのに装備が甘いです。

 

遍路道案内に導かれるまま歩いていると

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海岸へ向かう道。

下の方に無造作に置かれた矢印に関しては、もはやどこをどう指してるのか分かりません。

この下りが結構急でして。道というか、石ゴロゴロの下りを滑るように落ちていきました。

 

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辿り着いた大岐海岸。

初の浜辺遍路道です!!

 

・・・えっと

( ˘•ω•˘ )

 

ところで、道はどこでしょうか。

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とりあえず、先人の足跡を辿ることにしました。

 多分、私の前を歩いて行ったお遍路さんの足跡。

もしかしたら、単に犬の散歩とかさせてた住民の方の足跡かもしれんが。

 

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ご覧の通り誰もいませんので、とりあえず歩いてみるしかありません。

まぁ、方向的にはこっちしか行きようがないし。

 

晴れてたら、海辺に座って休憩したいとこですが、地面濡れてますしそういう訳にもいきません。

雨の歩き遍路、休憩することの難易度がぐんと上がります。

 

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ほっそい橋(というか、単なる板)を渡る。

 

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国道に出ました。

靴ん中、砂たっぷり。

 

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どっちやねん、の矢印。

37→38番へ向かうお遍路さんもこの道を通るためこのような表示になってるんだと思う。

 

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国道から外れた道が遍路道だというので、こちらへ入ってみました。

 

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39番延光寺への案内、うっすうす。

矢印、消えてます。

 

この道を左手側に行く矢印もありますが、そっち行くと山道に続いているっぽくて。

このタイミングで山道じゃねーだろ、と。

私の手元にある地図では、ずっと国道を歩くようなっているので結局また元々歩いていた道に戻りました。

なんやったんやろ今の道。

 

このあと、「久百々(くもも)」や「いさりび」といったこのルート上で泊まる宿を探してる時に目にしたお遍路宿を通過。

これらに泊まろうかとも思ったんですが、もう少し2日目歩いておきたかったので、先にある宿にしました。

この時点でまだ14時前とかだったんで、先の宿を選択しておいてよかった。

 

昨日の足摺岬や、駅前など観光客やビジネスマンも泊まる場所なら宿の選択肢は沢山あるんですけど、こういう何にもないとこは、「遍路宿」と呼ばれるお遍路さん用に用意してくださっている宿に泊まることになります。

それもあちこちにある訳ではないので、宿を中心にルート探すこともしばしば。

日々のルートを考えるの結構大変です。

過去にお遍路された方のブログなんか色々参考に、いつも宿探ししてます。

38番へ向かうお遍路さんと数人だけすれ違い、14時10分、今夜のお宿

ロッジカメリアさんに到着!!!

 

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一見すると、宿というより普通のお宅のような外観。

 

ここに決めた理由は立地もありますが、そのお値段。

1泊たったの3,000円なんです!

早い時間の到着にも関わらず、(一番乗りでした)「雨の中、お疲れ様ー」と温かく出迎えてくださいました。

靴やカバンも拭いてくださいました。ありがたや、ありがたや。

お部屋はこんな感じ。

 

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寮の一人部屋、みたいな。(住んだことないので、完全なイメージ)

 広くて綺麗。

 

 最初に、明日の朝ご飯用にとパン(3つも!)とお菓子、温かいお茶をいただきました。

 

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玄関入ってすぐのとこにある共有スペースに、コーヒー、お茶、紅茶、ちょっとしたお菓子(おせんべいとか)が置いてあって、ご自由にどうぞ、とのこと。

お遍路さんの必須アイテム、お線香&ろうそくもありました。

 

早速お風呂を沸かしていただき、一番風呂ゲットー。

お風呂は普通の家庭用サイズですが、もちろん毎回お湯入れ替えしてくださいます。

雨で冷えた体が温まるー幸せー

 シャンプー類完備。ありがたく使わせてもらいます。

なんせ、ポーチの中でボディソープの蓋が開いてて、ほぼこぼれた上に、ポーチん中ベッタベタになってましたからね。地味に最悪。

 

洗濯機も無料で使えます。洗剤もどうぞご自由に。

 家庭用洗濯機なので、乾燥機で完全には乾きませんが、部屋にラックがあるのでそこに干せばok!

 

鍵は内鍵なし、寝間着などはありませんが

 

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夜ご飯にカレーもつきます。

レトルトですけど、充分です。間違いない美味しさです。

サラダ&果物ついてるし。

 ベッドのマットレスも快適で、テレビもあります。

 

これでたったの3000円!!

超良心的やしませんか????

1泊素泊まりの小汚いビジネスホテルでも、倍ほど値段しますよ、普通。

 
お風呂のあとは、ネットしたり、本読んだり、ちょっと寝たり、ご飯食べたり・・・

 こちらのお宿、3部屋しかありません。

ホームページはなく、電話予約のみ。

この安さと綺麗さが口コミで広まり、なかなか人気のお宿なので泊まられる方はお早めにー。

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電話番号は、こちら。

なお、2021年8月1日現在ネットで検索したところ「臨時休業」と出ていました。

ご利用の際は、事前確認をお忘れなく。(価格も2017年3月時点のものなので、現在と異なってるかもしれません。ご了承ください。)

 

私が旅の間愛用していたガイドブックはこちら。

納経帳とほぼ同じサイズで、サブバックに収まります。

地図と各お寺の案内が書かれてるので、一冊あるととても便利。