世界遺産名:法隆寺地域の仏教建造物
1993年に日本で最初に登録された世界遺産。
法隆寺は、現存する世界最古の木造建築としても知られ、歴史の教科書にも登場する有名寺院。
ですが、実はその法隆寺と合わせてもう一社、世界遺産として登録されていることはあまり知られていないのではないでしょうか。
良く見りゃ世界遺産名も「法隆寺地域の」と法隆寺単体を示している訳ではありません。このトリック、気づいていたかな?
それが今回ご紹介する法起寺です。
特に秋は周辺のコスモス畑越しの三重塔が美しく、奈良の斑鳩を代表する景色でもあります。
とっくにコスモスの時期は終わっていますが、今年最後のブログは故郷・奈良のお寺をご紹介したいと思います。来年の秋旅のご参考にどうぞ。(気ぃ早すぎる)
法起寺の歴史
法隆寺同様、法起寺も聖徳太子ゆかりの寺院です。
聖徳太子は、かつて自身が法華経を講説した岡本宮を寺に改めよという遺命を息子の山背大兄王に残し、それにより山背大兄王が法起寺の基礎を整えたとされています。
706年に建造された三重塔は、現存する日本最古の三重塔として国宝にも指定されています。
室町時代以降寺院は衰退し、江戸時代の初めには、この三重塔を残すのみであったそうです。
しかし、江戸時代(17世紀)には僧・真政圓忍らにより講堂などが再建され、寺として再興。現在の寺観に整えられました。
法起寺へのアクセス
近鉄郡山駅から奈良交通バス「法隆寺前」行き乗車「法起寺」下車すぐ
なお、バスの時間は1時間に1本程度しかありません。

法隆寺の最寄り駅JR法隆寺駅からは、徒歩約40分。(約2.5キロ)
駅から徒歩で行く場合、JR大和路線の大和小泉駅が一番近いと思います。
それでも約2キロはあります。
ちなみに、法隆寺からの距離は1.6キロほどです。
合わせて登録されているからといって、とても近い距離にある訳ではありません。
かと言って、めっちゃ離れている訳でもなく、絶妙に微妙な距離感です。
境内案内
合わせて登録されているので、どうしても比較してしまいますが、法隆寺に比べると法起寺は非常にこじんまりとした寺院です。

ですが、人も多くなく、ゆっくりと寺院参拝をしたい方にはおすすめです。
観光客が多すぎると、情緒もご利益も歴史もあったもんじゃねぇって感じになりますからね。(中国からのインバウンド観光客が減少のニュースが流れるようになってからは行っていませんが、どうなんでしょうね。京都や奈良の有名寺院の雰囲気。)

まずはこちらの入口をくぐって受付で拝観料をお支払い。
大人(高校生以上)は500円です。
収蔵庫

何で静止画やのにブレてんねん、というツッコミはさておき。
元々、講堂の本尊であった木造十一面観音菩薩隆像が安置されています。
10世紀頃の作と言われており、像高は350センチと非常に立派でした。

その他にも、複数の仏像が安置されていたのですが、ガラス面で反射してなかなかに見えにくかった・・・
講堂

現在のお堂は、1694年に再建されたもの。
創建時は、現在の倍以上の面積があったことが発掘調査により判明しています。
聖天堂

歓喜天像を安置するお堂。
創建時はこの地には、金堂があったとされています。
現在のお堂は1863年の再建。
三重塔
法起寺のシンボルとも言える三重塔。

前述の通り、706年創建で日本最古の三重塔です。
法隆寺では最古の五重塔が見れます。
最古マニアの方には、ぜひ合わせてまわって頂きたい。(何、そのニッチなマニア。)

高さは約24メートル。
塔の柱間の寸法は、法隆寺の一・三・五層とほぼ同じで、法隆寺を模したものと考えられています。




柿食えば 鐘が鳴るなり 法起寺(字足らず。)
法起寺周辺のコスモス畑

「法起寺」と検索すると、大体コスモス越しの画像が出てくるほど、周辺のコスモス畑とのコラボレーションが有名な景色となっています。

境内からもコスモス畑が見えました。
ちなみに、今年私が訪れたのは10月30日で、ちょうどコスモスは満開でした。







ハッチがコスモスの蜜を吸いに来ていました。

コスモス越しの三重塔。
よく見る画角です。


凄い立派なカメラを持ったいかにも「自分、カメラ趣味です」みたいな方がいる場所は、絶景を収められるスポットに違いない!と、私もお側で撮影してみました。

周囲に高い建物がない分、三重塔がより際立って見えます。
いい景色。

コスモスもいいですが、この刈り立ての田んぼの景色も好きです。
この稲を三角形にして立てるやつ。よく見るけど、何の意味があるんだろう?
と思って調べてみると、稲を乾かして翌年の肥料に利用するんだそうです。
その名も「藁ぼっち」
君たちに名前があることを初めて知りました。
いっぱい仲間がいて、全然「ぼっち」じゃないね。

公共交通機関で行くには少々不便な場所ですが、気候がいい時期であれば駅から歩くのもいいと思いますし、また法隆寺エリアにはサイクルルートもあるようですので、自転車で法隆寺などと合わせて歴史巡りするのも楽しそうです。
利用案内
- 拝観時間:2月22日~11月3日 午前8時30分~午後5時、11月4日~2月21日:午前8時30分~午後4時30分
- 拝観料:一般(高校生・大学生・大人)500円 中学生400円 小学生300円
https://www.horyuji.or.jp/hokiji/