今回は、愛媛県で毎年10月中旬に開催される新居浜太鼓祭りのご紹介です。
徳島の阿波踊り、高知のよさこい祭りと合わせて、「四国三大祭り」と言われています。
(正直、他の2つに比べて知名度は低いかもしれませんね・・・)
豪華絢爛な太鼓台(山車)が、かき夫によって担ぎ上げられ、市内を練り歩いたり、技を競いあったりする様は、美しくもあり勇壮な秋祭りです。
新居浜太鼓祭りについて
<期間>
毎年10月16日~18日(大生院地区のみ15日~17日)
<会場>
愛媛県新居浜市内の各地域。
<歴史>
明確な起源は分かっていませんが、平安時代に遡るとも言われています。
明治時代に入ると、別子銅山の繁栄により新居浜の地域経済が活性化。各地域はそれぞれの財力や腕力を見せつけるべく、太鼓台が大型化、装飾も豪華にり現在の姿になっていきました。
<特徴>
太鼓台と呼ばれる高さ約5.5~6.5m、長さ約12m、重さ約2.5トンの山車を、約150人のかき夫(担ぎ手)が担ぎ上げます。
太鼓祭りの見どころの一つが「かきくらべ」(担ぎ比べ)
各地区の太鼓台が集まり、太鼓台に乗った指揮者の元、担ぎ手の力と技を競い合う場です。

太鼓台は各自治体が所有しており、新居浜市内で全54台あります。
グーグルで「新居浜太鼓祭り」を検索すると、続く検索ワードに「喧嘩」と出てくるぐらいトラブルも発生する血気盛んなお祭りでもあります。
(今年は暴力行為で5名が逮捕される、というネットニュースが出ていました。また、初日には担ぎ手の方が亡くなったという残念なニュースも出ています。)
荒々しい面はありますが、太鼓台を担ぐかき夫たちの技は、生で見ると大迫力で見ごたえ抜群。
今回私は、17日(金)に開催された「一宮(いっく)神社秋季例祭 一宮の杜」と、太鼓祭りの最大イベントである「上部地区山根グラウンド統一寄せ」を見学しました。
まずは、午前中に開催された川西地区での「一宮(いっく)神社秋季例祭 一宮の杜」をご紹介します。
会場に向かう途中、早速太鼓台に遭遇

オレンジフェリー下船後、時間稼ぎのために、あえて直通のシャトルバスではなく壬生川駅からJR予讃線に乗ってやってきました、新居浜駅。
昨年、別子銅山に来て以来、約1年半ぶりの新居浜駅です。
新居浜駅に到着したのは9:20。
イベントが始まるのは10時半からなので、しばらく駅前のスーパーに隣接したパン屋さんで朝ごはんタイム。
駅から一宮神杜までは、2.3キロの距離があります。
バスも出ているようでしたが、まぁ時間もあるし、歩いていきましょ。
2キロは近場です。
Googleマップを頼りに向かっていると、何やら威勢のいい掛け声が聞こえてきました。

なんと偶然、一宮の杜に向かうであろう太鼓台に遭遇。
思わず追いかけるミーハーおばさん。


太鼓台の装飾もきらびやか。
そして、かき夫と指導者の方たちの法被もかっこよしです。
予想していなかった場面に遭遇して嬉し気に付いてきてしまいましたが、この先は太鼓台の通り道となり、ただの見物人は邪魔になるだけなので、一旦元の道に戻って神社へ。

途中、寄り道なんかもしたけれど、無事一宮神社到着。
一宮の杜会場

一宮の杜会場でのかきくらべの開催時間は、10:30~12:00。
13台の太鼓台が登場します。
こちらは、太鼓祭り唯一の有料観覧席があるイベントでもあります。
道路を挟んだ向こう側、当日券発売中と記載があり、その奥が有料観覧席。
当初、有料席を購入して見学しようと思っていたのですが、向かい側の神社(上の写真で私がいる位置)付近にも沢山の見物客がいたため「あ、ここでも見れるんだ」と知り、結果無料で見学することにしました。
開始までしばらくあったので、神社を参拝。


参拝後は、ひたすら鳥居前で開始を待ちます。
平日の午前中にも関わらず、子供たちの姿も沢山見かけました。
地域の大きなイベントだし、学校が特別休暇とかなのかな?
一宮神社秋季例祭 一宮の杜
10:30にスタートしたかきくらべ。
しばらくは奥からアナウンスの声と、威勢のいい掛け声のみが聞こえる状態でしたが、8分ほど経ってようやく最初の太鼓台の姿が登場。


ホイッスルと「そりゃ そりゃ」の掛け声で、太鼓台が前進してきます。

普通、櫓とかお神輿とか通る時、見物人はここから入らないでねーみたいな規制線が張られていたりしますが、そんなものありません。
とりあえず、太鼓台が通る際に正面は開けるけど、可能な限り近くに見に行く。

ここでの見ものは、この神社の鳥居の通り抜け。

そして更に凄いのが、その先の門の通り抜け。
太鼓台、上ぎりっぎり。
指揮者の人の指導の元、かき夫の皆さんは絶妙な高さ調整をして太鼓台を進めていきます。
初見なもので、最初見た時
マジか!?そこ行くんか?
と素で驚きました。
その後も、次々に太鼓台が神社内へと進んでいきます。



境内に入った後の太鼓台はどうなっているんだろう?と、気になったので行ってみました。

太鼓台は、本殿の周りをぐるっと回っていました。
奉納的な意味があるのかな。

振り返れば、門にぎっちぎちの太鼓台。
マジか。それ、行けんのか。

上のお兄さんたち、ほぼ太鼓台と門の屋根に挟まれてます。
毎年やっていることやから、高さ的にいけるんやろうけど、結構見ているとハラハラします。
屋根壊れへんかな、とか、太鼓台の飾り落ちひんかな、とか、お兄さん頭ぶつけへんかな、とか。

無事通過で思わず拍手ー。

この門くぐりの妙技が面白くて、しばらくこれ見ていました。


間近で見る太鼓台の装飾。
上の龍も立派ですが、中段の2人が気になりました。
出てゆくお殿様を、行かないでと呼び止めるお姫様。何の物語やろ。
13組中、5組まで見たところで約1時間が経過。
次のイベントは13時開始。
会場までは、新居浜駅からバスで向かう必要があることから、このあたりで切り上げて再び新居浜駅に戻ることにしました。(また帰りも30分弱かかるしね。)
とりあえず初めて生で1時間見学し、新居浜太鼓祭りが気合入ったお兄さんたちの血気盛んな「漢(おとこ)」祭りであることが、よーく分かりました。
(ちなみに、18日に警察沙汰になる暴力行為が発生したのは、この一宮の杜がある川西地区ですが、一宮の杜でのかきくらべは、特に危険なこともなく見学することができました。)
もちろん、警察沙汰になるような揉め事はいただけませんが、個人的にこういう熱い魂のぶつかり合い、みたいなのは大好きです。
小学生の時、騎馬戦ではいつも正面の騎馬役で、ひたすら集団に「うりゃー!!!」って突っ込んでいくような子供でしたし。
スケバン刑事好きで、ヨーヨー持ってましたし。
「そりゃ!そりゃ!」の掛け声に、自然とこちらもテンション上がった状態で、次のイベント会場へ。
次回は、太鼓祭り最大のイベント「山根グラウンド統一寄せ」の模様をご紹介します。