えちこの旅ブログ

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瀬戸内国際芸術祭2025 本島編②

瀬戸内国際芸術祭2025 本島後編。

前回の記事はこちら。

iechiko.hatenablog.com

泊地区から笠島地区へ歩いて移動

本島港から笠島地区まで直接歩いて行くと40分ほどかかるようですが、泊地区で最後に訪れた「うみのえまつり」が展示されていた旧本島中学校体育館からだと、20分弱の距離でした。

途中、塩飽(しわく)勤番所跡前を通過。

江戸時代に、塩飽全島を統率していた政所で、内部は見学できます。

普段の観光なら絶対に訪れる歴史名所ではありますが、今回は芸術祭が目的なのでスルー。

沢山フェリーに人は乗っていたはずなのに、みんなどこに行ったのでしょう。

(おそらく、この道を歩いて移動している人が少数派なだけ。)

・・・昼顔?

途中、左折すべきところを間違って真っすぐ歩いてしまい、でもそのおかげでこんなに綺麗な海と瀬戸大橋の景色が見られるスポットにたどりつきました。

方向音痴もたまには悪くない。

そのまま道なりに行っても笠島地区には着けましたが、どうやら大回りになりそうなので一旦戻って、Googleマップに教えられた通りに歩いて笠島地区到着。

先ほどの泊地区の展示は、どこもすんなりすぐに入れましたが、笠島地区では複数の場所で入場までに並ばなければなりませんでした。

並んでいる間、とにかく暑かった。

(この日は30度近くまで気温が上がっていました。10月も半ばだというのに何てこったい。)

笠島地区は香川県で唯一、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている街です。

江戸時代から戦前にかけて建てられた古い町並みが、今なお残されています。

しかし、現在笠島地区の106軒のうち9割が空き家となっており、住民が保存することが前提の保存地区の維持には、新たな世代の移住等が課題となっているようです。

そんな空き家のいくつかが、作品の展示場として利用されています。

笠島地区の作品

『無二の視点から』

藤原史江

サンドペーパーで削った石粉を付着させて描かれた作品。

その多くが、その場所にあった石やガラス目線で描かれているという作品でした。

今まで100か所以上のお城を巡ってきましたが、石垣の石からは石垣がこのように見えているんだ、という感覚なんて一度も持ったことがなかった。

今度お城に行った時、石垣の石目線で石垣を鑑賞してみたいと思います。

道の小石が見ていた風景。

1秒後には、車や人に蹴飛ばされて違う景色を見る存在になるかもしれないし、一切動かされることなく、何十年もここに居続けて変わりゆく街の景色を見続ける存在かもしれない。

そんな想像を膨らませながら見るのが楽しい作品でした。

『レボリューション/ワールドラインズ』

アリシア・クヴァーテ

作家さんの空間認識と宇宙観を表したという2作品が展示されています。

<レボリューション>と題されたこちらの作品は、島の石とステンレスの輪っかで惑星の軌道をイメージ。

本島は石の産地でもあり、大阪城築城の際に石の供出もしたそうです。

入る時は混雑していましたが、こんな感じで作品を独り占めするタイミングもありました。

やはり、混雑する週末は比較的ニッチな島を攻めるのが正解のようです。

もう一つの<ワールドラインズ>という作品では、日用品と鏡が対になっており、実像と虚像が混在する作品。

昔の遊園地で、ミラーハウスみたいなのあったけど、このように日用品が置かれているとより現実的に虚像が沢山生み出されていて、鏡の中と、現実との間で錯覚起こします。

会場では、左側のような各作品への案内板が適時置いてあるので、これを頼りに歩けば方向音痴の私でも大体たどりつけます。

『Moony Tunes』

ツェ・スーメイ

今更ですが、各有料展示場の前にはこのようなテント式の受付があり、そこでチケットチェックがなされます。

円形の大理石と赤い糸に吊るされた火山岩で表現されているのは、海、月、宇宙のつながりの中に存在する本島。

『SETOUCHI STONE LAB』

川島大幸

石の産地・本島だけあって、石が使われた作品が多いのが印象的。

こちらもまた、採石場の原石や埋め立てに使う栗石などを使って制作された作品。

一つ一つの作品について、丁寧な説明書きを渡してもらえます。

様々な石の重さを展示した作品。

自由に持っていいということで、2.393キロの石を持ってみました。

2.393キロの重さを感じました。

ジャスト1キロの石は、丁重にガラスケースに入れられて展示されていました。

たかが石。されど石。

こうやってみると、貴重な宝物にも見えてくる。

撮影したデータから、3Dプリンターによって作られた採石場。

こういうでっかい貝殻、ありますよね。

『House of Shadows(影の家)』

エカテリーナ・ムロムツェワ

笠島地区で、2025年新作の作品。

(今までご紹介した作品は、過去の芸術祭でも公開されていた作品です。)

最後にこの作品を見て、バスで港まで帰ろうと思っていたのですが、会場の外にはそこそこの行列・・・

バスの時間には何とか間に合いそうだし、最悪小走りで帰ればいいやと列に並ぶことにしました。(途中、時間の都合だと思いますが、諦めて列から離れていく人が数名いたこともあり、十分時間に余裕を持って鑑賞できました。)

部屋ごとに、異なるオブジェが描かれたプラスチックシートが回転し、布や紙の上に幻想的な影絵が生み出されていました。

集合的な明晰夢としての空間を作りだす。

との作品説明の一文がありました。

明晰夢って今までに一度も見たことがないんですよね。むしろ現実と間違うような夢の方を見ます。

夢のコントロールってしてみたい。

もう1か所屋外作品があったのですが、少し離れた場所にあるため行くことを断念。

港までのバスに乗るため、笠島バス停に行ったらちょうどシャトルバスが来ていました。

乗ろうと思っていたバスの時刻ではまだなかったので、恐らくその前の便が遅れて到着していたのかと。

ちなみに島内のバスは、本来運行している本島コミュニティバスに加え、芸術祭期間限定のシャトルバスも運行されています。

どちらも運賃は、1回大人200円。(500円の1日乗車券もありました。)

結構混雑していたものの無事に乗り込むことができ、港まで約10分で到着。

バスって早い。

本島から再び丸亀へ

予定より早めに港に着いたので、周辺をぶらぶら。

瀬戸内海はマダコの産地でもあります。

タコ飯など、タコを使った島の名産もあります。食べたことないけど。

咸臨丸渡米150周年の顕彰碑。

奥の船が、本島と丸亀を結ぶフェリー。

前回ご紹介したシャボン玉が出てくる作品の前で、しばらく遊んだ後

乗船開始と同時に船に乗り込み、屋外に座席を確保できました。

瀬戸内海の風に吹かれながら30分の船旅の後、丸亀に帰還。

今回私は、丸亀港と本島を往復しましたが、本島からは芸術祭会場の高見島へ。高見島からさらに粟島へ、とアイランドホッピングでアート鑑賞をすることも可能です。

ホテルに預けていた荷物をピックアップしてから、JRで次の会場・宇多津へ向かいます。