先日、岡山にぶらっと1泊2日で行ってきました。
旅の目的は、アートと電車とお寺。(大体いつものラインナップ)
まずはアート部門。
「世界初」と謳われる【奈義町現代美術館】をご紹介します。
奈義町現代美術館へのアクセス
JR津山駅から中鉄バス「行方・小坂」行き乗車40分 バス停「ナギテラス」下車徒歩5分
バスは現金のみ。しかも新札の両替不可でした。
たまたま1枚旧1,000円札を持っていたので良かったですが、現金のみならせめて両替機は新札対応してて欲しい・・・
最寄り駅の津山は、日本を代表するアーティスト、B'zの稲葉浩志さんの出身地。

駅前には、過去のライブの看板がありました。
個人的に、稲葉さんは日本人史上一番カッコいい還暦やと思っています。
バス停の名前になっている「ナギテラス」は観光案内所・バス待合所・フリースペースが一体となった施設。ちょっとしたお土産も売っていました。
建築と作品が一体化した美術館
平日の真っ昼間、車は通れど歩いている人とはほぼ出会わない。
そんな閑静な場所に、突如目立った建物が現れます。

こちらが「奈義町現代美術館」
建築家の磯崎新さんによって設計されました。
この美術館には、荒川修作+マドリン・ギンズ、岡崎和郎、宮脇愛子という3組のアーティストの作品が展示されているのですが、それらの作品は、通常の美術館では収容不能な巨大なもの。
その巨大な作品と建築が一体化となった、世界初の常設型美術館となっています。

美術館の周囲には、野外作品も複数展示されています。



また、美術館のお隣にあるレストランも、磯崎さんの設計によるもの。
手前も野外作品の一つです。
館内は、それぞれのアーティストの作品による3つの展示室「大地」「月」「太陽」から構成されています。
空間丸ごとが作品となった展示室に入り、360度でアートを楽しむことができます。
期間によっては特別展も開催されているのですが、私が行った時は常設展のみでした。
なお、館内の撮影は自由です。
展示室「大地」
宮脇愛子「うつろひ」

空間にステンレスワイヤが交差し合う作品。
水の上に作られた屋外から、廊下(屋内)へと作品は続いていきます。

展示室「月」
岡崎和郎「HISASHI-補遺するもの」

展示室そのものが、三日月を模した空間になっています。

壁に配されているのは「HISASHI」のオブジェ。
この空間、凄く音が反響する作りになっています。
自分の足音が響くのが面白くて、他のお客さんが来るまで、一人で行ったり来たりを繰り返していました。(はたから見たら、ただの徘徊。)
展示室「太陽」
荒川修作+マドリン・ギンズ「遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体」
こちらの展示室は、外からでも非常に際立っています。

まるで宇宙船。(実物、見たことないけど。)

壁に無数の写真が貼られている前室。
この真ん中にある筒の中にある階段を上がって、展示室へ。

この部屋に出てきた瞬間、圧倒されます。
上下にはベンチとシーソー、鉄棒。
左右には、京都の龍安寺石庭を模したものが配置された空間。
正面の円形からは、太陽光が差し込んでいますが、カメラの明るさを変えると

このように、真ん中の光にフォーカスした写真も撮れます。

この真ん中に立って、自分をシルエットにして撮影した映え写真、よく見かけます。


天井側のベンチとシーソー。

上下・左右、どちらを向いても同じ景色で、平衡感覚が混乱します。
この展示室の作品を一番見たかったので、しばらくベンチに座って鑑賞。
他の方が誰も来なかったので、ずっと独り占めできました。
人が沢山いると、作品の雰囲気も変わってしまうと思うので、空いている時に行けてよかったです。
なお、ご紹介した3つの展示室空間は、それぞれ中秋の名月・那岐山の山頂・太陽が昇る角度を取り込んで設計されているそうです。
そういった自然現象も取り入れているなんて、古代の建造物にも通ずるものがあるな、なんてことを思いました。
美術館以外には、徒歩で行ける範囲に観光スポットもなく、正直往復のバス乗車時間の方が長かったのですが、この美術館の作品は、持ち運びができるものではなく、ここでしか見られないものなので、わざわざ行った価値はあったかなと思います。
定期的に企画展やイベントも開催されているようなので、それらの開催期間中に行くとよりアートな時間を満喫できると思います。
利用案内
- 入館料(常設展):一般・大学生700円 高校生500円 中・小学生300円
- 営業時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館)、および祝日の翌日(祝日の翌日が土・日曜日の場合は開館)