2018年9月、13番札所である浅草寺から始まること、6年と9か月。
途中コロナ渦で旅行に行けない時期もあり、今までの札所巡礼で一番時間がかかってしまいましたが、先月ついに、坂東札所三十三ヶ所巡礼を結願することができました!!
最後にハプニングに見舞われはしましたが(詳細はおいおい・・・)残り4か所となっていた千葉の札所を、2日間で2か所ずつ。
最後の最後まで、公共交通機関でアクセスするのに難儀なお寺もありましたが、約7年のうちに、それも札所巡礼の醍醐味と思えるほどの域に到達しました。
今回は、JR蘇我駅近くのホテルを拠点とし、アクセスの都合上、32番→31番→30番→33番の順で回りました。
まずは結願の旅1か所目。32番札所の清水寺をご紹介します。
清水寺へのアクセス
JR外房線「長者町」駅から徒歩約1時間
朝の蘇我駅は通勤や通学の利用者が沢山いましたが、JR外房線はそれほど混んでいませんでした。(恐らく東京方面に通勤する人が大半なんでしょう。)
蘇我駅から上総一ノ宮駅で一度乗り換えをし、約1時間。

長者町駅到着。
こじんまりとした駅舎で、駅前に常駐のタクシーはいません。
レンタサイクルもありません。
お寺付近まで行くバスもありません。
お寺までは約4キロ。
選択肢は徒歩のみです。(または、タクシーを呼んでおく。タクシーでなら7分ほどで行けます。)
なお、下で紹介している「坂東三十三ヶ所札所めぐり」の本には、特急停車駅の大原駅からタクシー15分というアクセス方法も載っています。特急停車駅なので、そちらならタクシー常駐しているのかもしれません。知らんけど。
私はもちろん徒歩で行きます。
お遍路のファイナルでは、足を痛めながら何キロも歩いたもんですよ。(6年も前の話ですが。)
往復8キロなんてよゆーよゆー。

駅周辺は住宅地でしたが、しばらく行くとのどかな田んぼ道となりました。
田んぼ道を、サングラスとキャップ&日傘の日除け対策万全で歩く完全不審者です。
でも大丈夫です。全然人に会いません。

40分近く歩いて、ようやく「清水観音」の文字が見えました。

途中、歩道がなく歩きにくい箇所もありましたが、無事到着。
今気づいたんですが、左側の石碑、というのでしょうか。
札所名が書かれている石から白いモヤみたいなものがボワーッて出ているように見えます。
何でしょう、これ。清水寺のパワーかな。
清水寺の歴史
寺伝によると、最澄がこの地を巡錫中道に迷った際、熊野権現に導かれ、その地に庵を結びました。
その後、弟子である慈覚大師円仁がその場所に観音像を安置し、807年に東征中の坂上田村麻呂が堂宇を建立しました。
「清水寺」と言えば、国内外の観光客で賑わう京都の清水寺が有名です。
こちらのお寺の山号は「音羽山」でこれも京都の清水寺と全く一緒。
ともに坂上田村麻呂にまつわる伝承が残ることも共通しています。
ちなみに、西国三十三所の16番札所の京都の清水寺、25番札所の兵庫の清水寺、こちらの清水寺、3つ合わせて「日本三清水」というそうです。
境内案内

清水寺周辺の森は、保全地域となっているようです。

入口から坂を上がっていきます。
さっき、白いモヤのことを神秘的な現象のように言いましたが、この後何枚か左側がモヤっている写真がありました。
単にレンズが汚れていただけだと思われます。

坂の途中の道祖神にご挨拶。
急坂の途中にあるんで、祠も傾いてます。
仁王門

老朽化のため、平成5年に再建された門。


仁王門恒例、網越しの仁王様覗き見撮影。
こちらの仁王様は、眉毛しっかりタイプです。

門をくぐると左手に納経所。

右手に千尋亭というカフェがありました。この日は定休日でした。
四天門


仁王門に次いで、二つ目の門。
1822年の建造で、先ほどの仁王門よりも色鮮やかな門です。


門内には、正面に風神・雷神。そして、撮影しそびれましたが奥に持国天と増長天が安置されています。

手水鉢がアジサイで彩られていました。
梅雨がほぼないまま、アジサイの季節も終わってしまいましたが、我が家の近所は頻繁に夕方ゲリラ豪雨に見舞われています。
想定外にやってくる豪雨は、長雨の梅雨よりもある種性質が悪い。
奥院堂

1813年、本堂が火事にあった際に仮本堂として建てられたもの。

県指定文化財の十一面観音立像が祀られています。

そして、悪い所を撫でると除病のご利益があるとされる、びんずる様。
お寺で出会う度にお腹を撫でているんですけどね。(私の持病:過敏性腸症候群)
未だにご利益来ないです。この旅の途中でもお腹壊しています。アンパンマンの顔みたいに、元気な腸に取替えられたらいいのに。
百体観音堂

西国・坂東・秩父の百観音が祀られています。
西国・坂東結願したので、秩父もまわって百観音巡礼したいと思っています。

観音堂の右側には赤穂四十七士の像。
左側には、閻魔像が安置されていました。
千尋の池

夏でも枯れることのない池だそう。

鯉、ワラワラ。
(鯉がいると、とりあえず際に立って餌がもらえると思って寄って来る鯉を撮影だけする人。鯉さん、毎回ごめんなさい。)
本堂

ご本尊の千手観世音菩薩像は秘仏ですが、その前に御前立の千手観世音菩薩像が安置されています。



堂内には多くの絵馬(でいいんですかね)がありました。

色彩の具合から見て、どれも歴史がありそうです。
周囲は廻縁で囲まれているのでぐるっと1周できます。

京都の清水寺は、観光客で常にごった返していて、正直風情を感じるのが難しい場所となっていますが、こちらの清水寺はこの時私以外の参拝客はおらず。
聞こえる音は、風の音と、門の近くに生えていた木から、定期的に木の実が落ちるコーン、コーンという音だけ。自然の音だけが響く境内を独り占めできました。
御朱印を頂き、また小1時間かけて歩いて長者町駅へ。
続いて、31番札所の笠森寺を目指します。
利用案内
- 拝観料:無料
- 拝観時間:8:00~17:00
その他の札所訪問記は、こちらから。