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【公共交通機関で行く坂東三十三ヶ所巡礼】二十五番 大御堂(おおみどう)&筑波山神社|2025年5月茨城旅③

茨城旅2日目。

この日は、二十五番札所・大御堂のある筑波山方面へ。

麓にあるお寺で御朱印を頂いた後、ついでに筑波山も登っちゃいます。

大御堂へのアクセス

つくばエクスプレス線「つくば」駅から筑波山シャトルバス乗車。(乗車時間約40分)

バス停「筑波神社入口」下車徒歩5分
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つくば駅前には大きなバスターミナルがあり、そこから筑波山行きのバスが出ています。

時刻&運賃は上記の写真の通り。(2025年5月時点の情報です。)

筑波山に行く場合「筑波山きっぷ」というお得なきっぷも販売されています。

(往復登山の場合は、別途「筑波山あるきっぷ」というものもあります。)

ただ、この筑波山きっぷは「つくば駅」までのつくばエクスプレス往復乗車券込みなので、つくば駅からスタートする私は恩恵を受けることはできませんでした・・・

www.mir.co.jp

この日は平日だったこともあり、バスはそれほど混み合うこともなく座れました。

(行楽シーズンの週末とかだと、きっと混雑するんでしょうね。)

最寄りバス停の「筑波山神社入口」前には、綺麗な観光案内所がありました。

お手洗いも併設されています。

観光案内所前の展望台からの景色。

やだ、絶景じゃないですか。

観光案内所の横に一際目立つのは、筑波山神社の鳥居。

ここから大御堂までは徒歩約5分です。

大御堂の歴史

大御堂の正式名称は「筑波山 知足院 中禅寺 大御堂」

開創は782年。奈良の興福寺の高僧・徳一上人が本尊の千手観音菩薩像を安置し、知足院中禅寺と号されたことが始まりとされています。

元々の中禅寺は、現在の筑波山神社の場所にありました。

弘仁年間(810~824年)には、弘法大師が真言密教の霊場としたと言われています。

江戸時代には、徳川家代々の加持祈祷を行う寺院として発展を遂げました。

しかし、明治の神仏分離と廃仏毀釈により、知足院中禅寺は廃寺に追い込まれてしまいました。

堂宇は破壊されたものの、ご本尊の千手観音菩薩像は破却を免れ仮堂に移さました。その後、大雨による筑波山の山崩れに遭うも、奇跡的にご本尊は救出されています。

現在の地に大御堂が建てられ、ご本尊が安置されたのは1961年のこと。

そして令和2年には、大御堂が新しく建て直されています。

境内案内

こちらの階段を上がって境内へ。

大師堂

四国や高野山だけでなく、お大師さんは関東の地へも修行行脚していたようです。

行動範囲や活動内容が濃密過ぎて、お大師さんだけ、1年1000日ぐらい与えられていたんじゃないかと思う。

大御堂

5年前に再建された本堂。

祀られているご本尊も創建時の姿に修復されており、金箔塗りの真新しいお姿になっています。

徳川家ゆかりのお寺ということで、境内では葵の御紋が見られました。

お堂前からの景色。

境内は、階段を上がって本堂。

その横に納経所のみで歩きまわるほどの広さもありませんでした。

納経所で御朱印を頂き、これでついに茨城県の札所も全て参拝終了。

残すところ、30~33番の4か所のみとなりました。

この4か所は公共交通機関で回る場合でも、2日あれば参拝可能。

ついに、結願が目前となりました!

筑波山神社

大御堂で御朱印を頂いた後、そのお隣にある筑波山神社へ。

大御堂の横手から、神社へ行くことができます。

筑波山神社は、筑波山を御神山としており、境内は山の中腹から山頂までの約370ヘクタールに及びます。

御祭神は、男体山に祀られている筑波男ノ神(イザナギノミコト)と、女体山に祀られている筑波女ノ神(イザナミノミコト)です。

先述の通り、大御堂は元々筑波山神社の境内にありましたが、明治の神仏分離令により、神社と大御堂が分離されました。

随神門

徳川3代将軍・家光が寄進した門。

かつては、大御堂の仁王門でした。

現在は、仁王像の代わりに豊木入日子命(とよきいりひこのみこと)と、倭建命(やまとたけるのみこと)が門の両脇に祀られています。

門をくぐって、階段を上がります。

拝殿

御祭神のイザナミノミコトとイザナミノミコトは、山頂の本殿に祀られているので、その2柱を遥拝するための拝殿がこちらにあります。

大杉

樹齢約800年の老杉。

スギ花粉持ちなので、花粉の時期は敵対勢力ですが、今は時期が過ぎたので敬意を持って接することができます。

さざれ石って、色んなとこにありますよね。

日枝神社・春日神社・拝殿

知足院中禅寺を開基した徳一上人は、藤原仲麻呂(恵美押勝)の息子でした。

その為、中禅寺の鎮守社として藤原氏にゆかりのある両社を勧請したと伝えられています。

朝日稲荷神社

拝殿の裏手に位置する神社。別名「出世稲荷」

最後にこちらを参拝。

朝日稲荷の場所から見た拝殿。

この角度から見る屋根、カッコいい。

筑波山神社の拝殿周辺の参拝を終えた後は、本殿もある筑波山山頂へ向かいます。

はい、ただ今回は登山ではなくケーブルカーという文明の利器に頼ります。

次回は、ケーブルとロープウェイを利用してできる、筑波山プチトレイルをご紹介します。

利用案内(大御堂)

  • 拝観料:無料
  • 拝観時間:9:00~16:00

tsukubasan-omido.jp

利用案内(筑波山神社)

  • 拝観料:無料
  • 拝観時間:自由(祈祷受付時間9:00~15:45)

www.tsukubasanjinja.jp

今までの坂東三十三ヶ所巡礼の記事はこちら。