えちこの旅ブログ

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犬吠崎を目指す 銚子電鉄ローカル線の旅|2025年初春の千葉旅⑤

坂東三十三所ヶ所巡礼の第二十七番札所「圓福寺」を参拝した後、以前から乗ってみたかった千葉の有名ローカル線・銚子電鉄に乗車し、犬吠を目指します。

ローカル色とネタがたっぷりの銚子電鉄

銚子電鉄銚子駅から外川(とかわ)駅までの約6.4キロを約20分で走行している千葉県のローカル鉄道。

6.4キロて。私が普段週末走っている距離より短いがな。

ほんで6.4キロを20分って、1キロ平均3分で走る箱根ランナーなら走った方が早く着けるがな。

ちなみにこの路線「犬吠崖っぷちライン」と名称が付いています。

利用者数の減少による経営悪化、社長の横領事件、車両の老朽化などまさに崖っぷちに立たされた銚子電鉄を救ったのが、あの有名なぬれ煎餅。

私の中でも、完全に「銚子電鉄=ぬれ煎餅」のイメージです。むしろそれ以外にありませんでした。

煎餅ブームで利用者も増加。その後も東日本大震災の影響など、苦境に立たされながらも、イベント列車の運行やグッズ販売など、ユニークなアイデアで経営危機を乗り切ってきた銚子電鉄。

2024年6月のネットニュースによると、3年連続の黒字化を達成しているようです。ぬれ煎餅からの起死回生、凄すぎやろ。

そんな面白鉄道会社の路線、一度乗ってみたいと思っていたんです。ようやく乗りに来ることができました。

昭和メルヘンな観音駅

圓福寺の一番の最寄り駅は、銚子電鉄の観音駅

徒歩約5分の近さです。坂東の札所は、公共交通機関で行くのが大変な場所も多いので、この近さはありがたい。

こちらが観音駅。

何て味のある駅舎でしょう。

レトロかつ、絶妙なメルヘン感。昭和の遊園地とかにありそう。

駅に到着したタイミングで、外川⇒銚子行き列車がやってきました。

わー。車両もレトロー。Youtubeで見たまんまだー。

私が乗車する列車は、銚子⇒外川行きなので、これは見送って駅で列車を待ちます。

観音駅は無人駅。券売機もありません。

線路は単線。駅舎も小さいですが、何か色々面白いものがありました。

過去に、きゃりーぱみゅぱみゅさんとコラボした「問題だらけの”もんだいがある”きゃりー電車」というのが運行されていたようで、当時のフォトスポットなどが今も設置してありました。

この大漁旗、凄くかわいい。

お顔が隠れているこの写真の男性は、銚子電鉄の代表・竹本さんだそうです。

改札も扉もないけれど、ここにしかないボードやら、旗がある。そんな観音駅の入口。

全体的に、ピンキッシュ。

そして、もう一つユニークな物を発見。

銚子電鉄の各駅には、正式な駅名とは別に愛称が付いています。

これらは全て、ネーミングライツによるもの。

東日本大震災の影響で再び経営悪化の危機に陥った際、県内外の企業に駅名愛称の命名権を販売したんだそうです。

観音駅は「金太郎ホーム」

駅のホームと、家のホームがいい具合にかかっています。(狙ったかどうかは定かではありませんが。)

そして、この愛称は車内アナウンスでも紹介されていました。

面白かったのが「笠上黒生(かさかみくろはえ)」駅。

そもそもの駅名も癖ありすぎるやろって感じなのですが、そこに付けられた愛称は「髪毛黒生(かみのけくろはえ)」駅。

スカルプケア等を扱う(株)メソケアプラスがネーミングライツを獲得して、まさにこれぞ!な名前が付きました。

アナウンスが流れると、このユニークな愛称に反応してるのが観光客。しれっと聞き流しているのが地元の方っていう判断ができます。

駅構内の面白スポットを撮影しているうちに、外川行き列車が到着。

切符は車内で車掌さんから購入。

車掌さんは、駅に到着する度に新しい乗客の方の切符をチェック。持っていない人には販売、ということを行っておられました。

この日は祝日だったこともあり、座席がほぼ埋まるぐらいに乗客いたんですが、この人チェックした、この人新しい乗客っていうのを大体把握している感じでした。

私、人の顔覚えるの超苦手なんで絶対この仕事無理やわ。

何回も同じ人に「切符拝見しまーす」って言って「さっきも見せたわ!」って毎回キレられそう。

ちなみに、沿線施設での割引等サービス付きの1日乗車券(700円)というのもあります。

デジタル切符RYDE PASSなら600円。(割引サービスはなし)

今気づいたんですが、私往復で650円支払ったんで、RYDE PASSで買えば良かったな。ま、いいです。お得額50円だけなんで。銚子電鉄さんの黒字に少しでも貢献できれば。

(物価高のご時世、50円じゃうまい棒も3本しか買えませんが。)

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昭和ヨーロピアンな犬吠駅

観音駅から15分弱で目的地の犬吠駅に到着。犬吠駅は、終点外川駅の一つ手前の駅です。

犬吠駅もこれまたレトロ漂う素敵なデザイン。

昭和レトロ地中海バージョンって感じ。犬吠駅は有人駅で、駅舎も立派でした。

駅舎内にはお土産屋さんもあり、ぬれ煎餅を始めとする電鉄グッズや、銚子のお土産などが購入できます。

ぬれ煎餅、せっかくなので買ってみました。

まぁ、そのーぶっちゃけ私、煎餅はパリっとガリッとハードなものが好みでして・・・

ゆえに、しっとりねっちゃりした煎餅は・・・好みの問題ですね。はい。

あとは「まずい棒」というお菓子もありました。10本売りだったので、かさばるから買わなかったんですが。ソロ活女子的には、お土産はバラ売り希望です。多少割高でもいいんで。

犬吠駅のネーミングライツ権を獲得したのは、栃木の有名企業「岩下の新生姜」

もうね、正式な駅名より新生姜が目立っちゃってます。

♪岩下の 新生姜っ♪って脳内に速攻流れたわ。

犬吠駅。英語に訳すと「BOW WOW」駅・・・?

いや、それじゃ元の駅名「ワンワン」駅になってまうやろ。

ほんで描かれているキャラクターは鹿やし。もう、色々大混雑。

さらに、駅の2階には「岩下の新生姜ミュージアム 銚子電鉄犬吠駅分室」もありました。

岩下の新生姜ミュージアムは、本場(?)栃木で訪れました。

この圧倒的なピンク、溢れるイワシカちゃん、懐かしいです。

iechiko.hatenablog.com

駅だけでも充分面白いですが、この後は海の景色を求めて犬吠埼エリアへ向かいます。

おまけ

ここでは、新生姜イワシカちゃんに若干押されがちのチーバくん。

頑張れ。

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