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日本平ロープウェイに乗って、久能山東照宮へ|静岡マラソンの旅②

静岡マラソンの翌日、日本平方面へ。

日本平は、駿河湾と富士山を一望できる景勝地です。

今回は、日本平ロープウェイを利用して参拝できる久能山東照宮をご紹介します。

日本平山頂と久能山東照宮を結ぶ「日本平ロープウェイ」

日本平までは、静岡駅前から路線バス「しずてつジャストライン」に乗車。

バスは1時間に1本、駅から終点の日本平ロープウェイバス停までは45分です。

チケットはセット券がお得でした。

「静鉄バス(日本平線)」(往復1,400円)+「日本平ロープウェイ」(往復1,250円)+「久能山東照宮(社殿・博物館)」(共通800円)をそれぞれで購入すると3,450円のところ、セット券だと2,800円でした。

www.justline.co.jp

静岡駅前案内所等で購入できる他、RYDEというアプリでデジタルチケットの購入もできます。

他にも、ロープウェイと久能山東照宮の拝観券がセットになったチケットの販売もありました。車でロープウェイ乗り場まで行かれる方はこちらがいいかと。

ropeway.shizutetsu.co.jp

月曜の朝の時間帯のバスは、そこそこ混んでいましたが無事座って乗車できました。

フルマラソンの翌日なんでね。45分立ちっぱの乗車はきついです。

ロープウェイ乗り場は、飲食店やお土産屋さんも入る大きなな施設でした。

家康公の等身大パネル。

身長159センチしかなかったんだ。小柄だったんだなーとおもったんですが、調べてみると江戸時代の平均身長は男性約157センチ、女性約145センチとのことなので、平均よりは大きかったみたいです。

ロープウェイは1時間に3~6本(時間帯によって異なります。)

山頂から久能山東照宮までは約5分。

スタッフの方も一緒に乗車し、見える景色やロープウェイについて解説してくださいました。

ゴンドラは2台。赤色はお姫様、青色はお殿様を乗せたカゴをイメージしているそう。

途中、反対側から来た青色のゴンドラとすれ違い。

写真、ぶれぶれで、ある意味すっげぇ疾走感出ました。

乗ってると結構ゆっくりに感じるんですが、全長1,065メートルを5分で進むんだから結構速いですよね。時速にすると・・・はて?

(算数苦手過ぎて、ChatGPTに聞いたところ、12.78㎞/hだそうです。)

ゴンドラからは、久能海岸の景色が見えました。

まさに昨日、私が走ったとこ!!海風きつくてめっちゃしんどかったとこ!!

5分間の空の旅を終え、ロープウェイは久能山駅に到着。

昔は日本平と久能山は続いていましたが、長い年月をかけて浸食され、久能山は独立した山となったそうです。

徳川家康を祀る「久能山東照宮」

1616年に亡くなった徳川家康は、死の前に「死後は久能山に埋葬すること」と遺命を残していました。

2代将軍・秀忠の命により1617年に久能山東照宮は建立され、家康は「東照大権現」として神格化されました。

「東照宮」と言えば、世界遺産にも登録されている「日光東照宮」が有名ですが、ここ久能山東照宮が家康を祀る最初の神社です。

境内のみどころ

境内全体図がこちら。

ロープウェイ久能山駅からすぐ、拝観受付となる社務所があります。

スマホアプリで購入した拝観券を見せて、さくっと境内へ。

楼門

受付を通ると、目に入る大きな楼門。

軒下中央には、後水尾天皇の宸筆「東大権現」の文字が掲げられています。

門の裏側の左右には狛犬。(右の角の無い方が獅子で、角がある方が狛犬。)

五重塔跡

かつてこの場所に、三代将軍・家光の建立した五重塔がありましたが、明治6年の神仏分離令により取り払われてしまいました。

跡地の碑の周りに、もっさり生えている朝鮮ソテツは、駿府城の本丸から移植されたものだそう。

鼓楼(ころう)

唐門

御社殿正面にある門。

正面の階段からは上がれないので、向かって右手側からぐるっと回り込んで御社殿へと向かいます。

河津桜が満開。ソメイヨシノ以外の桜を見ると、春を先取りした気分になります。

御社殿(国宝)

1617年建立。

本殿と拝殿を石の間で連結した「権現造」という様式で、全国の東照宮の原型となりました。

彩色豊かな装飾は、さすが東照宮といった感じです。

後方から見た御社殿。手前が本殿。奥が拝殿。

拝殿と石の間の間付近の屋根に、逆さ葵があるとの案内があったので見上げてみると・・・

ありました。一番左の葵紋が逆向きになっています。

これ、日光東照宮の陽明門の柱でも同じ手法が取られていました。

上が通常の柱模様。

1本だけ逆さまになっている「魔除けの坂柱」

意味も同じく、1か所逆さまにすることで、未完成であることを示しています。

ロープウェイから御社殿までは、約100段の階段があります。

フルマラソン後の足には少々こたえます。

周囲を見れば、明らかにランナーさんっぽい方がちらほら。(ランナーは、ランニングシューズと普通のスニーカーが見分けられるので、足元見ればすぐ分かる。)

ちょっと足を痛そうに階段を上っている方を見ると、同志を見つけた嬉しさから「お互い、頑張りましたね!お疲れ様っす!」と心の中でエールを送ってしまいます。

なお、久能山東照宮への参拝は、ロープウェイ以外にも、久能山の山下から表参道を登る方法もあり、その場合社殿までは1,159段あります。

マラソン後じゃなければ、このルートを選択・・・はしなかったな、多分。

神廟

御社殿の奥、参道を抜けると神廟があります。

家康公の御遺体が埋葬された場所。

当初は祠が建てられていましたが、家光によって石造りの塔に造り替えられました。

神廟は、御遺命に従い西向きに建てられています。

西方面には、岡崎にある松平家の菩提寺・大樹寺や、家康の生誕の地である岡崎城があるそうです。

周囲をぐるっと回れるので歩いてみると、後方の角に家康公愛馬の霊所がありました。

神廟の左側には「金の成る木」と名付けられた木が生えています。

家康の逸話の中に「金の成る木」のエピソードがあります。

ある時、家康は家臣たちに「金の成る木」について問うたところ、誰も答えられませんでした。

そこで家康は三本の木を描き

『よろずほどのよ木』(すべてほどよき)

『志ひふか木』(慈悲ふかき)

『志やうぢ木』(正直)

「これを常に信用すれば、必ず富貴が得られよう」と仰ったそうです。

その後、細川忠興が左右の枝を描き

『あさお木』(朝起き)

『いさぎよ木』(潔き)

『志んぼうつよ木』(辛抱強き)

『ゆだんな木』(油断なき)

『ようじょうよ木』(養生良き)

『かないむつまし木』(家内睦ましき)

と書き加えました。

完成した木を見て家康は「左右の枝が繁盛するなら、さらに富貴が得られるであろう。」と言い、この「金の成る木」を写し取って家の者に伝えるようにと命じたそうです。

「金の成る木」ぜひともご利益を頂きたい木じゃないですか。

米国株の株価下落が止まりますように・・・

ただ、上記の「木」を実行してこそ繁盛するよって話なんで、単にお願いしてるだけじゃダメなんですけどね…

久能稲荷神社

最後に、末社稲荷神社に参拝。

御朱印

拝観受付の社務所で、御朱印を購入。

御朱印帳は持って来ていなかったので、書置きタイプの「さくら御朱印」(数量限定)を頂きました。

これ、桜色の紙に御朱印が書かれているのかと思いきや、通常の御朱印の上に、図柄が描かれたアクリル板が重ねてありました。

え、御朱印帳にどうやって貼れば・・・?

(結局、セロテープで御朱印とアクリル板をくっつけてから、御朱印帳に糊づけしました。デザイン性強すぎる御朱印は、扱いが難しい。)

久能山東照宮博物館

セット券では博物館の拝観料も付いていたので、こちらにも入館。

館内には、家康を始めとする歴代将軍のゆかりの品々が展示されていました。

東照宮と博物館、合わせて約40分の滞在でした。

利用案内

  • 拝観料:大人(高校生以上)500円、小人(小中学生)200円
  •   ※博物館大人400円、小人150円 共通券大人800円、小人300円
  • 拝観時間:9:00~17:00
  • 無休

www.toshogu.or.jp