お一人様限定流氷ツアー、最後は観光列車「流氷物語号」に乗車して旅を締めくくります。
オホーツク海の間近を走る「流氷物語号」
「流氷物語号」は、前日乗車した「SL冬の湿原号」同様、乗車したかった冬季限定の観光列車。
運行区間は、JR釧網本線の網走駅ー知床斜里駅間。
網走駅⇒知床斜里駅行の1・3号、知床斜里駅⇒網走駅行の2・4号と1日2往復の運行があり、2025年の運転日は、2月1日~3月2日、3月8日、3月9日でした。
(いすれの情報も2025年時点のもの。)
指定席(乗車券とは別に指定席券840円が必要)と乗車券のみで乗車できる自由席があり、私たちは自由席での乗車でした。
海側は指定席となっているので、オホーツクの景色を間近で眺めるなら指定席を取った方がよいかと。
流氷ミニウォークを終えたあと、知床斜里駅までバスで移動。
ここから列車に乗り換えます。
私たちを下ろした後、バスは我々が下車する北浜駅を目指して走っていきました。
移動そのものを楽しむ旅を普段からしているので、バス移動のみではない今回のツアーはまさに私好みでした。
駅前にあった巨大オジロワシ像。
線路にどっさり積もった雪も見納め。
この日、大阪の最高気温は17~8度予報。気温の高低差ありすぎて、耳キーンなります。(網走も十分暖かったですけどね。)
足元のスノーブーツ、大阪帰ったら蒸れ蒸れなるんちゃうやろか・・・
(と、思っていましたが、大阪到着したのが夜で、それなりに気温下がっていたので問題なかったです。)
釧路行き列車。普通列車もデザイン可愛い。
そしてこちらが「流氷物語号」
ヘッドマークが、やたら昭和ちっくな漫画デザイン。
ゲームをほとんどしない私は存じ上げなかったのですが、こちらはドラクエなどを手掛けた堀井雄二さんがシナリオを手掛けた「オホーツクに消ゆ」というゲームのキャラクターたちだそうです。
流氷物語号とコラボしていて、オリジナルグッズもありました。
車両には、北海道で出会える動物たちが沢山描かれています。




シマエナガ、会いたかったー。
(本物には会えなかったので、道の駅でピンバッチ購入して、旅リュックに付けました。今後、一緒に日本全国旅します。)


列車は2両編成。
1号車、2号車共に一部指定席となっています。
こちらは指定席。
ホームで列車の写真を撮ってから乗り込んだので、結構席は埋まっていたのですが、同じツアーの方が「ここ空いてるよー」と声を掛けてくださったので、そちらの席にお邪魔させてもらいました。
知床斜里駅から北浜駅まで50分程度だったんで、最悪立っててもいいかなーと思ったんですけどね。
車窓からの流氷は、遥か遠く。
ちょっと小さいのがプカプカと浮いているのは見えました。
浜小清水駅でお買い物タイム
列車は途中、浜小清水駅で20分間の一時停車。
なお、浜小清水駅で20分間停車するのは、知床斜里駅⇒網走駅の便で、反対の網走駅⇒知床斜里駅行きの列車は、北浜駅で10分間の停車時間が取られているようでした。
こちらの駅には道の駅が併設されているので、お土産などのお買い物ができます。
私は隣にあるセイコーマートで昼ご飯を調達。


知床斜里駅のホームでは、撮影できなかった側に描かれている動物たちを撮影。
北海道では、色んな野生動物を見たいと思いますが、さすがに熊は遠慮したいです。
今回の旅で、私って自分が思っている以上にシマエナガが好きな事に気づきました。
・・・これ、何だ?
・・・これも何だ?
オホーツク海に一番近い北浜駅
浜小清水駅を出発後、ものの10分で私たちが下車する北浜駅に到着。
1時間弱の乗車時間、景色を見たり、一緒の席になったツアーの方とお話したりしていたらあっという間でした。
JR釧網本線の北浜駅は、JR北海道のサイトで「オホーツク海に一番近い駅」「流氷に一番近い駅」として紹介されています。
私、以前大阪の「北浜」駅が最寄りのマンションに住んでいたことがありまして。
路線検索する度に「北浜(北海道)」というワードを目にしていました。
お前の事だったのか。
こちらの駅、駅舎自体は非常にこじんまりとした駅なのですが、なかなかに見どころがあります。
まず、駅舎内にはびっしりと訪れた人の名刺や、メモなんかが貼られています。
個人情報保護法が成立して早20年以上が経ちますが、ここは無法地帯です。
てか、天井にどうやって貼ったんでしょうか。
あと、駅舎には「停車場」というレストランが併設されています。
チラッとドア越しに覗いてみましたが、なかなか味のある雰囲気でした。
過ぎ行く「流氷物語号」をお見送り。
だそうです。
100年を通して、この小さな駅舎に、地元の方はもちろん、沢山の鉄道&旅行好きが訪れたことでしょう。
ホームには展望台も併設されています。
改札なんてないので、駅舎とホームと展望台、行ったり来たりできます。
展望台からは、知床連山が見えるらしいのですが・・・
ひと山も見えませんでした。
これが、日本一オホーツク海に近い駅(の展望台)からの景色。
今は無人の北浜駅ですが、昭和59年2月までは有人駅でした。
当時の駅長さんが、貝殻を使用した貝殻通行証を発案したところ話題となり、観光客が訪れる観光スポットとなったそうです。
この貝殻発行証に関する駅長さんの物語は、列車内で案内人の方が紙芝居を用いてお話を聞かせてくださいました。
そんな多くの旅人の思い出が詰まった貝殻通行証が、今では駅名標にくっついています。多分、現物よりだいぶでかいと思いますが。
この北浜駅の観光で、2泊3日の流氷ツアーの行程が全て終了。
駅にお迎えに来ていたバスに乗り込み、女満別空港へ。
そこでお世話になった添乗員さん&運転手さんとお別れし、解散っ!
バスを降りてからは、ツアーの方とご一緒することなくソロ行動。
大阪に帰るまでがツアーではありますが、ここからはもう完全にいつもの一人旅です。
行きは羽田経由でしたが、帰りは女満別空港から新千歳空港経由で大阪へ帰りました。
新千歳空港で乗り換え時間が2時間半近くあったので、ソフトクリーム食べたり、お土産屋さんのぞいたり。新千歳空港は、何度来ても楽しい。
ただ、人が多くて疲れるので、最終的にはいつもカードラウンジでまったりします。(ここも大概めっちゃ混んでるんですけど。)
念願の流氷は見れたし、前々から乗りたかった冬季限定観光列車にも乗車できたし、タンチョウヅルを始めとする野生動物も色々見れたし、2泊3日と短い時間ではありましたが冬の道東を満喫できたいい旅でした。
国内のお一人様限定ツアーも、結構いいもんですね。