えちこの旅ブログ

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冬限定の観光列車「SL冬の湿原号」|おひとり様限定 北海道流氷ツアー②

おひとり様限定流氷ツアー2日目。

特急「おおそら」で帯広駅から釧路駅を目指す

海外ツアーだと、早朝(というよりほぼ深夜)起床して出発、なんてことも多々ありますが、今回のツアーは両日とも朝は比較的ゆっくり出発でした。

9時前にロビーに集合し、一同帯広駅へ。

まずはここから特急「おおぞら」に乗車し、釧路駅へ向かいます。

おおぞらは、札幌ー釧路間を走る列車。帯広駅から釧路駅までは1時間35分程度です。

線路にもしっかり雪が積もっていますが、列車は問題なく走行しています。

大阪でこのレベルの雪が降ったら、確実に列車のダイヤに影響出ます。

雪国の公共交通機関の逞しさよ。

特急おおぞら、入線。

列車は全て指定席。もちろん座席はツアーで確約済。

全国的に気温が上がったこの週末、道東エリアでも場所によっては、10度近くまで気温が上がる暖かさ。

加えて、列車の窓からサンサンと照り付ける日差し。

・・・暑い。

車内では、お隣になったツアーの方とちょこっとお話したり、車窓を眺めたり。

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厚内駅以降、列車は海沿いを走るため、車窓からは太平洋をのぞむことができました。

あとですね、誰も気づいてなかったんで私の見間違いかもしれないんですが、内陸部を走っている時に、タンチョウヅルと思われる鳥を見ました。

釧路はタンチョウヅルが見られる場所として有名なのですが、十勝周辺でも見られることはあるんでしょうか。

広い平原ではなく、お家がポツポツ並んでいるような場所だったので、ワンチャン、飼い鶴の可能性も・・・ないか。

釧路湿原を走る「SL冬の湿原号」

おおぞらは、10時56分に釧路駅に到着。

そして、冬の湿原号の発車は11時5分。

この間に、ホームの移動、ホームでお弁当の受け取り(ツアー会社が手配してくれたお弁当屋さんが、ホームまで持って来てくださっていました。)列車の乗り込みを行います。

私は、いつも通りリュックパッカーなので、身軽に移動できますが、女性の皆さんはほとんどコロコロ引いていたので、こういう移動時が大変そうでした。

ツアー中、何人かの方に「荷物、リュック一つだけなんて、旅行慣れされてますよね、かっこいいですね。」と言っていただけました。

まぁ、単にコロコロ引っ張るのが面倒なだけなんですけどね。

全然小荷物じゃなく、常にリュックパンパンだし。

少しでも余裕があれば、ホームで列車の写真を撮ったりしたかったのですが、16人で移動するとやはり慌ただしいですし、勝手な行動は望ましくないので、さっさと車内に入って、発車までは車内で大人しくしていました。

という事で、以下の車体は終点の標茶(しべちゃ)駅到着後に撮影したものです。

標茶駅、ホームの先端ギリギリに停車していたので、この画角が精いっぱいでした・・・

SL冬の湿原号は、毎年冬の時期限定で運行される観光列車。

2025年は1月18日(土)~3月23日(日)の期間、主に金・土・日・祝日に運行されています。

運行本数は1日2本。

私が乗車したのが、釧路駅11:05発⇒標茶駅12:35着

その折り返しで、標茶駅14:00発⇒釧路駅15:42着の運行もあります。

www.jrhokkaido.co.jp

(運航日、ダイヤは公式HPで、最新情報をご確認ください。)

観光列車好きゆえ、以前からずっと乗りたいと思っていた列車の一つ。

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ただ、自分が乗車していると、当たり前ですがSLが走行している姿を見ることはできません。

モクモクと流れる蒸気を車窓から見たり、フォーッという、蒸気機関車特有の音を聞いてSLに乗ってる事を感じる事はできますが。

私は、車内体験を満喫したい乗り鉄派なので、 走る姿はこのようなポスター写真で見れればいいかと思っています。

車内の様子

SL冬の湿原号は5両編成で、2種類の客室タイプがあります。

1,5号車はボックス席とカウンター席がある「たんちょうカー」、3,4号車はだるまストーブが設置されたボックスタイプの座席が並ぶ「ストーブカー」です。

そして、2号車には車内販売カウンターがあります。

今回私たちに用意されていたお席は「ストーブカー」

4人掛けの向かい合わせのボックス席です。

たんちょうカーにある窓側向きのカウンター席以外は、このタイプの座席。

これ、今回ツアーでご一緒の方たちと机を囲んだので良かったですが、全く見ず知らずの方たちと一緒だと結構気まずいかも。

3人組の中に自分一人、とかね。

座席はタンチョウヅルとエゾシカ柄。

天井のライトもタンチョウヅル柄。

ストーブカーに設置されただるまストーブ。

これの真横の席だったので、めちゃくちゃ暑かったです。

(窓側席で、日差しがガンガン照り付けていた事も、更なる暑さの要因。)

夕方に流氷船に乗ることもあって、デニムの下にヒートテックタイプのスパッツ履いて、足元はスノーブーツ。ニットの下は、無印のあったか綿Tシャツ。

普通に汗かきました。

こちらのだるまストーブ、上にアルミホイルを置いて、スルメなどおつまみを自由に焼くこともできます。

(するめは車内でも販売されていたみたいです。)

時折、駅係員さんが炭をくべてました。

ますます暑くなりました。

観光列車では、毎度お馴染み乗車証明書。

裏に丸い空白部分があって、スタンプが押せるようになっていました。

スタンプは、車内販売カウンター横にあったのですが、出発してから30分程度は、このカウンターが激混み。

隣の車両にまで列が続いていて、ただスタンプ押すために2号車行こうと試みましたが、入る隙間がなくて撤退しました。

出発から1時間弱経ってからカウンターに再度行ってみたら、だいぶ空いていました。

飲み物やおつまみ、スイーツ、オリジナルグッズなどが販売されていました。

出発からしばらくして、お弁当タイム。

影のせいで、おかず部分がコナン君の犯人並みに真っ黒。

車窓からの景色

釧路駅を出発して、すぐに釧路川を渡ります。

その後、列車は東釧路駅から釧網本線へ。

雪積もる釧路湿原の中を走っていきます。

ちなみに、夏の期間は釧路ー塘路(とうろ)駅間を「くしろ湿原ノロッコ号」という観光列車が運行されています。

今度は夏に来て、緑の湿原の中を走る列車に乗車してみたいです。

そんな夏に乗りに来たいノロッコ号の終着駅、塘路駅に到着。

SL湿原号は、まだこの先へ進みます。

車窓に流れるのは、北の大自然だけではありません。

そこに生息する野生の動物たちが見られるのも、北海道列車旅の醍醐味。

この列車からも、見ることができました。

まずは、高確率で見られるエゾシカ。(木々と地面と同化して見にくいですが、右側の木の所にいます。)

何頭か見かけたけれど、カメラに収められたのはこの子だけでした。

また、釧路湿原周辺はタンチョウヅルの越冬地として有名。

運が良ければ、タンチョウが見られることもある、ということでしたが・・・

いました!

でも、ミラーレスの広角レンズだと豆粒サイズで何だかく分からないので、iPhoneでズーム!

f:id:iechiko:20250307082841j:image雪原を歩くタンチョウヅル!

こちらは、「タンチョウの来る駅」と呼ばれる茅沼駅

国鉄時代、当時の駅長さんが給餌場を設置したことを発端に、無人駅となった今も地元の方たちが引く継ぎ、給餌しているそうです。

なので、こちらの駅周辺では見られる確率が高いそう。
f:id:iechiko:20250307082845j:image野生のツル、初めて見る事ができました。感動!

この後、移動中のバスの中からキタキツネ、オオワシ、オジロワシ(鳥類は何度も見れました。)も見る事ができ、見たかった生き物の大半を見ることができました。(あと、エゾリスとシマエナガが見れたらコンプリートだったんですが。)

SL冬の湿原号の終着駅「標茶」駅

茅沼駅からさらに20分ほど乗車し、列車は終点の標茶駅に到着。

標茶=しべちゃ

初見で絶対読めない難読駅名。

SL冬の湿原号、1時間半あっという間の乗車体験でした。

ホームでは、2頭(?)のゆるキャラがお出迎えしてくれました。

黒豚の頭部分がオレンジっぽい赤色で、何を表現してるんでしょうね~?と皆で話していたら、添乗員さんがゆるキャラと一緒にいた地元の方に聞いてきてくれました。

骨付き肉だそうです。

あ、ホントだ。横から骨出てる。

豚が、焼いた肉被ってるんだ・・・え、自分の仲間の肉?

結構、これサイコパスじゃね?

標茶駅の駅舎。

駅名標がカッコいい。

ここからツアーバスに乗車して、網走方面へ向かいます。

おまけ

何故か、標茶駅の線路脇にあったどこでもドア。

開けてみたけど、どこにも行けないドアでした。