えちこの旅ブログ

知的好奇心のおもむくままに

MENU

JR九州D&S列車『ふたつ星4047』大村湾コース|長崎で異国とキラキラを満喫する旅⑧

長崎で、ハウステンボスのイルミネーションとランタンフェスティバルを満喫した旅。

最後は、JR九州の観光列車「ふたつ星4047」に乗車し、長崎の街を後にします。

長崎駅と武雄温泉駅を結ぶ観光列車「ふたつ星4047」

JR九州が運行する観光列車は「D&S(Design&Story)列車」と呼ばれています。

九州各地の路線で、様々なD&S列車が運行していますが、その中の一つが今回乗車する特急「ふたつ星4047(よんまるよんなな)」(以後「ふたつ星」と略します。)

www.jrkyushu.co.jp

長崎駅と佐賀県の武雄温泉駅を結ぶ特急列車です。

この区間を走る列車として西九州新幹線が開業していますが、そちらが走るのは内陸の山側。

一方、「ふたつ星」は海沿いを走ります。

午前の「有明海コース」は武雄温泉駅から長崎駅へ、有明海側の長崎本線を走行。午後の「大村湾コース」は長崎駅から武雄温泉駅へ、大村湾側の大村線を走行します。

今回私が乗車するのは、大村湾コース。

長崎駅を14時53分に出発し、武雄温泉駅に17時51分に到着します。

乗車時間は約3時間。

なお、西九州新幹線に乗車した場合、この区間はわずか30分で移動できます。

f:id:iechiko:20241109115211j:image

昨年の10月に、長崎駅から武雄温泉駅まで西九州新幹線に乗車したんですが、一瞬で着いてしまって、もうちょっと乗っていたいと思ったほどでした。

今回は、たっぷりじっくり車窓を眺めながら、列車旅満喫するぞー!

と意気込んだ私は、長崎駅近郊で時間を持て余してしまい、40分も早く改札通過しちゃいました。

さすがにまだ列車は来てないよなーと、エスカレーターでホームに上がったら・・・

ふたつ星、おった!!

地方駅あるある。

列車の本数少ないから、めっちゃ早めに列車到着しがち。

ホーム上には、鉄ヲタ君らしき先客1名のみ。

という事で、人が全然いないこの時間、車体を思う存分撮影しました。

(やっている事、鉄ヲタ感満載ですが、列車の知識は全然ありません。相変わらずのにわかです。)

ふたつ星の後ろに続く「4047」の数字は、キハ40、47形の車両。という意味だそうです。

「キハ」が気動車(ディーゼルカー)、普通車(グレード、イ・ロ・ハのハ)であることぐらいは分かりますが、逆に言うとそれしか分からんです。

ふたつ星は、3両編成。

今回私が乗車するのは、3号車。

1号車と3号車が指定席車両で、真ん中の2両目は1両丸々がフリースペースの「ラウンジ40(よんまる)」となっています。

(車体の色がクリーム色っぽかったり、真っ白だったりしていますが、途中でカメラのホワイトバランスの設定変えたせいです。)

列車のデザインは、JR九州の観光列車の大半のデザインを手掛けている水戸岡鋭治さんによるもの。

昨年5月に鹿児島で乗車した「指宿のたまて箱」も水戸岡さんのデザイン。

iechiko.hatenablog.com

車両の至る所に「☆☆」マークがデザインされています。

され過ぎていて、もはや「ふたつ」星の域を大幅に超えています。

写真撮る時間があり過ぎて、前から後ろから、横から斜めから、あらゆる場所をパシャパシャ。

時間あり過ぎて、ホームの端っこの「何のスペースなん?ここ」ってとこまで意味なく行ってみたりもした。

ほんま、何なん、このスペース。ちょっとしたかけっこできるで。

頭の上にもふたつ星。徹底しています。

ふたつ星を沢山見つけて満足したので、ホームでしばし休憩。

徐々に乗客もホームに集まってきて、出発20分ほど前には車内に入ることができました。

車内の様子

車内は木をベースにデザインされています。

座席は、このような進行方向に向いた2列の座席と、窓側を向いたカウンター席があります。

私は、大村湾の車窓を楽しむべく、進行方向左側の窓側席を予約しました。

テーブルは、ひじ掛け収納タイプ。

こちらがカウンター席。

観光列車に乗車する際、窓側に向いたカウンター席を好んで予約するのですが、ふたつ星のカウンター席は2人掛けのソファ席となっています。

知らない人と、ソファに相席はちょっと・・・ということで、今回は通常の2人掛けシートを予約しました。

まぁ、普段乗車している電車もロングシートに相席っちゃ相席なんですけど、2人掛けだと親密感、めっちゃ増してます。この距離間、他人同士は気まずいやつ。

車内にも、沢山「ふたつ星」デザインが施されています。

2号車「ラウンジ40(よんまる)」

誰でも自由に利用できる、共有スペースの「ラウンジ40」

オリジナル商品や飲食が販売されるカウンター。

大村湾コースでは、事前予約で長崎スフレの販売もありました。(予約してなかったので、食べてませんが。。。)

観光列車に乗ったら、必ずもらう乗車記念証とスタンプ。

ラウンジ内のお席は、ソファ席、テーブル席、窓側向きのカウンター席など多様でした。

前半は、満席で利用できなかったのですが、後半はガラガラでした。

3時間も乗車していると、最後の方は自席で寝ていたり、スマホいじったりして過ごす人が大多数。

私は、最初から最後までたっぷり列車時間満喫したい派なので、ずっと起きて車窓見たり、車内をウロチョロしていました。そして、空いたタイミングでラウンジのソファを独り占めして、贅沢に使わせて頂きました。

床がめっちゃ可愛い。

天井部にも植物の柄と、ふたつ星がデザインされています。

途中停車駅

ふたつ星は、途中乗降以外の駅でも停車します。

長与駅

まずは長崎駅を出発して、10分程度で到着する長与駅。

ホーム上で、地元のお菓子などを販売されていました。

何か、ジュース?コーヒー?の試飲も配っておられたんですが、混んでたから後で貰おうと思って後回しにしたら、無くなっていました・・・

千綿駅

16時20分に到着する千綿駅。

(「東彼杵(ひがしそのぎ)って、初見じゃ絶対読めない地名だ。)

青春18きっぷのポスターにも使われた事がある駅で、ホームからは大村湾が一望できます。

青い空と海に、真っ白の車体が映えます。

味があるレトロな駅舎。

駅舎内もランタンフェスティバル仕様でした。

こちらのホームでも、地元の名産品販売がされていたので、小腹を満たすフロランタンを購入。

めっちゃ美味しかったです。こういうザクザク系のお菓子、大好き。

パンもフワフワ系より、口ん中切れそうなぐらいがっつりハード系のやつが好き。

早岐駅

ずっと「はやき」やと思ってた。

ここでは、2種類の特急列車に遭遇。

前日も見た特急「ハウステンボス」と

博多駅~佐世保駅間を運行している特急「みどり」

車窓の景色

大村湾沿いを走る大村線。車窓の景色も魅力の一つ。

前日、ハウステンボス駅から長崎駅までこの路線に乗車したんですが、天候が悪すぎて車窓からはほぼ何も見えていませんでした。(窓ガラスも曇ってたし。)

長崎に来てからずっと曇天時々雪という生憎の空模様でしたが、最後の最後、ようやく青空が出てきました。

ミカン(多分)の段々畑。

推しである福山雅治さんの『蜜柑色の夏休み』という曲に

「窓の外は だんだん畑 光る海は ほらもうすぐですね」

という歌詞が出てきます。

(福山さんのおばあ様は、長崎で蜜柑を作っておられました。)

さらに『昭和やったね』という曲には

「菜の花 線路越しに さざ波光る大村湾」という歌詞もあります。

大村湾と蜜柑畑の景色は、私にとってまさに聖地巡礼。幼少期の福山さんも同じような景色を見ていたと思うと、ムフムフが止まりません。

そして、車窓に広がる大村湾の絶景。

海近すぎて、ちょっとズームしたら全面海水の写真撮れちゃいます。

線路と海の距離、これぐらい。

窓からジャンプしたら、2秒で海水浴できます。

窓越しの大村湾。

ふたつ星越しの大村湾。

窓側、景色がいいですが、ちょっと・・・いや、結構西日がまぶしい・・・

千綿駅を出発後、ラウンジでは「うれしの茶飲み比べ」(希望者のみの有料イベント)が開催され、このイベントに参加しない人たちがみんな自席へと戻ってきました。

私の後ろの席の人たち(外国人観光客の4人組)はずっとラウンジにいたようで、出発からずーっと空席だったのですが、ここに来てようやく戻ってこられました。

そして、それから数分後、私の後ろの人が、窓のシェードをガッツリ下ろしました。

・・・うぉい。

車窓、見えんくなったがな。

私の窓と、あんたの窓、共有なんですけど。

私の後ろの席の方は、座席を回転させていたので、私とは背中合わせで座っている状態でした。

なので、前方が見えていないので、窓を共有している事に気づいてなかったのかもしれません。

いや、でもさ、ちょっと考えたら分かると思うねんけど、窓繋がっていること。

確かに西日は眩しかったです。

でもね、車窓を楽しむのも列車旅の醍醐味じゃないですか。

中華系の観光客の方って、観光列車がお好きなようでよく一緒になるんですけど、食べる事と自撮りには夢中な反面、車窓に興味ない方が多いように感じます。

旅の楽しみ方は人それぞれなので、別にそれはいいんですけどね。

せめて一声かけて。窓枠に置いてたペットボトル、シェードに押されて落ちかけたし。

なんだかなぁ、と思いはしましたが、車窓を見たさに開けておいて欲しいというのも、まぁこちらの勝手ではあるか。

という事で、私は同じ号車の中にあるフリーカウンターへ移動。

ここからまたしばらく大村湾の景色を見て過ごす事にしました。

そして17時、1~2日目にいたハウステンボスの最寄り駅「ハウステンボス駅」に到着。

ここで私、自席に戻りシェードをしれっと上げてやりました。

後ろの人、身を乗り出してもう一つ後ろの窓から写真撮ってたから、じゃあ横の窓から撮ればいいじゃん!もう日差し眩しくないし!と思いまして。

「え?何で上がったの?」みたいな顔で驚いてこっちをチラッと見たので、やっぱり窓が繋がっている事に気づいてなかったのかもしれません。ま、そっちも勝手に閉めたから、お互い様っしょ。

日本の車窓、思う存分楽しむがいいさ。

そして、私はしばらくして、空いたラウンジへ移動。(どないやねん。)

武雄温泉駅到着

長らくのご乗車、お疲れ様でした。

と言われたか定かではないですが、ちっとも疲れる事なく、17時51分武雄温泉駅に到着。

武雄温泉駅から長崎駅行きの有明海コースにも乗車してみたいです。

武雄温泉駅からは「リレーかもめ」に乗り変えて、博多駅。

そして、博多駅から新幹線に乗車し新大阪駅まで帰ってきました。

大寒波到来の長崎で、思いがけず寒い思いをしましたが、実はこの後、更に寒い雪深い場所への旅行を計画していました。

なので、長崎での旅行中はずっと

これは、寒さへの耐性をつける予行演習や!

と気合入れて耐えていた節があります。

次回から、この時期ならではの景色を見るために訪れた北の大地・北海道の旅行記をお届けします。