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「札幌芸術の森 野外美術館」で自然の中のアートを堪能|2024年「推し活」旅 第四弾in札幌③

今日も今日とて推し活の旅。

札幌2日目は、夕方から旅のメインでもあるライブ。

それまでの時間を利用して「札幌芸術の森 野外美術館」へ行ってきました。

札幌芸術の森 野外美術館へのアクセス

地下鉄南北線「真駒内」駅から、中央バス【空沼線・滝野線】に乗車。約15分。

「芸術の森入口」または「芸術の森センター」下車

真駒内駅からは、「滝野すずらん丘陵公園」や「真駒内滝野霊園」などの観光スポット行きバスも出ています。

この日はちょうどお彼岸シーズンだった為か、霊園行きのバスを待つ方たちが多くいらっしゃいました。

札幌芸術の森は広い敷地の中に、複数の施設があります。

芸術の森全体地図。この中で「野外美術館」は、上部の黄色に色付けされているエリアです。

「野外美術館」の最寄りバス停は「芸術の森センター」ですが、バスの本数は少ないです。

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「芸術の森入口」⇔真駒内駅の方がバスの本数は多いので、帰りはこちらのバス停から乗車しました。(2つのバス停は歩いても10分程度です。)

「野外美術館」で自然の中に広がるアートを鑑賞

野外美術館の広さは7.5ヘクタールもあります。ヘクタールって全くピンとこない単位の一つですけど。

その中に、64作家74点もの彫刻作品が展示されています。

実際に来るまでここまで広く、沢山の作品が展示されているとは知りませんでした。(HP調べれば書いてあるんですけど。そこまでしっかり読んでなかった・・・)

全ての作品を紹介すると多すぎるので・・・今回は74作品の中から、気に入った作品などを中心にご紹介していきます。

「野外美術館のシンボルレリーフ」向井良吉

美術館のロゴを挟むように作られた枝。

この入口の壁面が、RPGぽくて好きです。RPGのゲームなんてほぼやった事ないんですけど。

「そりのあるかたち」澄川喜一

「隠された庭への道」ダニ・カラヴァン

7つの造形物をたどっていく作品。

入口となる「門-1」

その向こうに見える「丘」も作品。

「日時計の広場」

「七つの泉」

「円錐」

小学生の子供たちが、アート巡りをしていてなかなかに賑やかでした。

この先を歩いていくと、2本の木が根本でくっついた木があります。

幹の間からのぞくと

作品を見通すことができます。

ちょうど館内の案内スタッフさんがいて「ここから見てください」と教えてくださいました。

この木も、意図的に植えられたもの(とおっしゃっていたはず・・・)で作品の一部と言えるかと。

自然と彫刻の融合が、この美術館の醍醐味の一つだと思いました。

作品を見る事ももちろん面白いですが、シンプルに北海道の自然の中を歩くのが気持ちいい。

(左)「人物1000」ホルスト・アンテス (右)「目の城’90」新妻實

「ダイナモ」下田治

「走向世界」田金鐸

腰のひねりが競歩っぽくもあるな、と思ってしまうランナー歴14年目の秋。

10月末に、フルマラソンレースを予定しているのですが、全然走れてないんですよねーハハハ。

「人物」ハンス・シュタインブレンナー

入館時に「彫刻鑑賞のワンポイント」というパンフレットを頂いたのですが、そこに全作品の解説が書かれていました。

鑑賞の際には、毎回この解説を読んでいました。

これがないと、作品によってはその意図がつかみきれないものもあるもので・・・

上記の作品は「人物が直立する姿を極限まで単純化した作品」だそう。

そして、こちらは「波の重なり」中江紀洋

時代のうねりの中の人間の生活を、波に託して語る

そうです。解説を読まずにこの作品を見ただけで「時代のうねりの、うんちゃらかんちゃら」まで読みとれるほど私は高尚な美術眼を持ち合わせてはいません。

解説を読んで「ほーほー」とフクロウみたいな相槌を心の中で打ちながら、鑑賞を進めていきます。

「月下」中井延也

「椅子になって休もう」福田繁雄

野外美術館と言えば、これ!とも言える作品ではないでしょうか。

この美術館を紹介する本やHPで、大体いつもこの作品が掲載されていました。

最後尾の人の後ろで、作品の一部と化してみる。

この角度からの鑑賞は、現地に来たからこその景色です。

「若きカフカス人への追幻想譜」鈴木実

「ひとNo.16-1」高橋清

「夏引」下川昭宣

「夏引」というのは、鎌倉時代の名牛の名前だそうです。

(左)「コタンクルカムイの詩」米坂ヒデノリ (右)「風と舞う日」峯田敏郎

(左)「二人の空」峯田義郎 (右)「抜海の漢」吉田芳夫

「蜃気楼」鈴木徹(武右衛門)

(手前)「位相」多田美波 (奥)「大地からの閃光」飯田善國

「異・空間」内田晴之

逆三角形のモニュメントは、周りの赤い枠に触れずに自立しています。

磁石の反発を利用しているのだそう。

「道標・鴉」柳原義達

「カラス」や「烏」より「鴉」の方が、魅惑的な雰囲気があると思う。

賢いカラスを飼いならす事が密かな夢です。

「ベエが行く」掛井五郎

「のどちんことはなのあな」堀内正和

おとぼけポストのようなボックスを覗いてみると・・・

のどちんこがありました。

冷静に考えたら「のどちんこ」って凄いネーミングですよね。普通に下ネタやないか。

「幼いキリン・堅い土」淀井敏夫

「亜古」佐藤忠良

後ろにあるのは「佐藤忠良記念子どもアトリエ」

こちらの施設内にも作品展示があり、入館無料で見学できます。お手洗いや自販機も設置されています。

「はやぶさ(飛翔)」山内荘夫

はやぶさを手懐けることも密かな夢です。

あと、鷹も。あの皮手袋みたいなのつけて、腕に鷹を乗せて歩きたい。

「足なげる女」佐藤忠良

・・・家にいるときの私かと思った。

ヴィーゲラン広場という場所があり、そこにグスタフ・ヴィーゲランというノルウェーの作家さんの作品が複数展示されていました。

「腰に手をあてて立つ男」

「男と女」

「トライアングル」

「母と子」

「木の枝をすべりぬける少女」

この作品群の中で、一番好きなのがこちら。

「木がよけてる!」

メイを探すサツキを乗せたネコバスが駆け抜けるシーンを思い出しました。

ルートは自由ですが、パンフレットのマップに目安のルートが記されていて、大体それに則って散策し、こちらのヴィーゲラン広場を見たあと出入口付近まで戻ってきました。

「雲の牧場」新宮晋

「ウィグ」清水九兵衛

美術館の入口外にあるシンボル彫刻「昇」

ぐるっと1周まわるのに、大体1時間半かかりました。

薄曇りの日で、若干肌寒くもあったのですが(長袖+アウター+ストールぐるぐる巻きでも寒かった。札幌、侮ってはいけない・・・)木々が多いので風も遮られるし、歩いているうちに多少体もあったまったので、割と快適に自然とアートを楽しむ事ができました。

場所が場所だけに、冬季は休館してしまうようですが、1月上旬から3月上旬の期間に雪の野外美術館をかんじきを履いて散策できる「かんじきウォーク」なるものも開催されるようです。

ちょっと面白そうだけど、寒さに弱い私はアート鑑賞どころじゃなくなりそうだな・・・

利用案内

  • 開館期間:4月29日~11月3日
  • 開館時間:9:45~17:00(6/1~8/31は9:45~17:30)
  • 休館日:開館期間中無休
  • 入館料:大人700円 65歳以上560円 中学生以下無料

artpark.or.jp

おまけ

野外美術館でアート鑑賞後、バスでライブ会場のある真駒内公園へ移動。

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白樺の木が並ぶ素敵な公園。(ランニングするのに気持ちよさそう、と思っていたら案の定数人のランナーさんを見かけました。)
f:id:iechiko:20241003113604j:image開場までまだ時間があったので「さけ科学館」に行ってみた。(入館料無料)

約2週間前に、新潟の村上で鮭の博物館「イヨボヤ会館」に行ったばかり。

iechiko.hatenablog.com

まさか1か月に2度も鮭博物館に行くとはね。鮭に呼ばれてるね、私。

(「別に呼んでない」by鮭)

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f:id:iechiko:20241003113558j:image鮭について、知識を深めたところでライブ会場に移動。
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真駒内セキスイハイムアイスアリーナ

ライブが始まるまで、会場内もなかなかの寒さでした。アイスアリーナだからか・・・?

私は「もはや冬じゃん!」ぐらい寒さでプルプル震えていたのですが、道民の方たちにとってこの気温は「やっと涼しくなったよねー」程度のようです。

北海道は魅力あふれる場所だけど、絶対に住めないなと思いました。