山中城・興国寺城と伊豆のお城を2か所まわり、この旅最後に訪れたのが「沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアム」
以前、ガイドブックで見つけて面白そうな場所だな、と思っていたんです。
水族館の最寄り駅は沼津駅。三島駅と興国寺城のある原駅の間にある駅。帰りは三島駅から新幹線に乗るので、原駅から三島に戻る途中、沼津で下車して水族館へGO!電車でGO!
沼津港深海水族館へのアクセス
JR東海道本線「沼津駅」南口からバスで約15分「沼津港」下車徒歩約3分
東海道バスのフリー切符「みしまるきっぷ」があれば、沼津駅⇔沼津港の区間は追加料金100円で乗ることができます。
行きはちょうど東海バスに乗れたので、このみしまるきっぷが使えたんですが、平日の沼津港→沼津駅は最終が14時13分発。なので、帰りは伊豆箱根バスを利用したため、フリー切符の恩恵には預かれず。
沼津港近くにある「港八十三番地」という飲食店などが並ぶエリアにあります。
(水族館出たあとに撮ったんで、だいぶ夕方になってて陰。)
沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアムとは
外壁に張り付くのは「かに道楽」のかにだけかと思いきや、ここにもいたわ。
名前の通り、ここで見られるのは深海に暮らす生き物。そして、シーラカンス!(ただし、シーラカンスは生体ではありません。)
なぜ沼津で深海?と思ったら、駿河湾は最深部2,500メートル。日本一深い湾なんだそう。
へーへー
深海生物は、過酷な環境下で暮らしているため輸送や飼育が非常に難しい生き物。
しかし、捕獲地点からの距離が短く、いい状態で輸送できるためここに深海水族館ができたそう。
沼津港深海水族館で見られる生き物たち
元々生き物好きなので、水族館や動物園は大好きなんですが、中でもここは世界でも珍しい深海水族館。さかな、わくわく。
ひたすら写真を撮って(フラッシュ撮影は禁止)説明読んで、観察して・・・ここ、何時間でもいれるかも。と、入った瞬間に思ったのでした。
そんな深海水族館で出会った生き物たちを、ただひたすらに紹介していきます。
ちなみに、私の場合『好き≠詳しい』なので、あしからず。お魚の知識を得たい方は、さかなクンのYoutubeを見てください。見た目中心に楽しんでいきましょう。
最大2メートル、200キロ近くまで成長するそうで、食用で高値で取引されるお魚。
名前妖怪ぽい。別名は「おしつけ」駿河湾深海300メートルのカゴ漁で捕獲されたそうです。全然動かなくて置物感強め。
カワテブクロ
名前の通り過ぎる。グローブ感あり過ぎる。
サナダミズヒキガニ
左側の赤いカニ。こちらも名前の通り。熨斗袋につけて、結婚式の受付で出しても気づかれなさそう。
イッポンテグリ
腹びれの一部を使い、海底を歩くように移動します。地べた這う魚って、妙に可愛くないですか?あれ?私だけ?
ミドリフサアンコウ
・・・しゃちほこの練習してんのか?
ベニカワムキ
こちらでも展示される機会の少ない貴重なカワハギの仲間だそう。
イヌザメ
今回こちらの水族館で出会った中で、一番のお気に入りです。
ネコザメがいるのは知っていましたが、イヌザメもいるんですね。シマシマ模様に小さい目。そして、大きな茶色の鼻(に見える)かわいい・・・
チンアナゴ自体は、今まで何度か水族館で見たことあるんですが、砂の中でどうなっているのか見たのは初めて!
オトヒメエビ
私、食べ物で一番エビが好きなんです。だから水族館でエビ見たら必ず
食べたら美味しいんかな・・・?
っていう見方をしてしまう。この子は食べるとこあまりなさそうだな。
オキナエビ
この子は身があって美味しそう・・・(食べられるかどうかは知りません。)
駿河湾大水槽
駿河湾の深海世界を再現した大きな水槽には、様々な生き物が一緒に暮らしています。
タカアシガニの存在感強め。
サギフエ
この大水槽の前では、スタッフの方による深海にまつわる解説&実験コーナーがあり、私が行ったときのテーマは、「深海の水圧について」でした。分かりやすくて勉強になりました。
また、撮影禁止だったのですが、メンダコも見る事が出来ました。生メンダコ初めて見れた。ただ、今HP見たら「メンダコは展示しておりません。捕獲され次第、展示再開します」と書かれているので、私の見たメンダコちゃんはお亡くなりになってしまったのかしら・・・
ここまでが1F。続いて2Fへと上がります。
何かずっと喋ってるやつおると思ったら、こいつでした。
2Fはシーラカンス・ミュージアム。3億5千年前から姿を変えずに生き続ける「生きた化石」と言われるシーラカンスに関する展示がされています。
1980年代、日本の調査隊がアフリカで実際にシーラカンス捕獲に使用したカヌー。
え・・・小舟過ぎませんか?縄文時代かと思ったよ。
ちなみに、『シーラカンス』というのは1種類ではなく、シーラカンス目に属する魚類の総称だそう。知らんかった。
現在は、アフリカ南東部に生息する「ラティメリア・カルムナエ」とインドネシアに生息する「ラティメリア・メナドエンシス」という2種のみが生き残っているそう。
1938年、謎の魚が捕獲され、博物館学芸員のラティマーさんが最初にご対面。調べても何の魚か分からなかったので、魚類学の権威であるスミス博士にスケッチを添えて手紙を送ったところ、約7,000年前に絶滅していたと思われたシーラカンスであることが発覚!世紀の大発見!となったとのことです。
シーラカンスの学術名「ラティマス」は、「ラティマー」さんの名前にちなんで付けられたそうです。
スケッチのレプリカ。私(絵心ゼロ通り超えてマイナス20レベル)が描いてたら一ミリも伝わらず、未だにシーラカンス絶滅したままやったかもしれんわ。
シーラカンスのお勉強ができたところで、実際にシーラカンスにご対面!
海底ジオラマに展示されたはく製。
鱗がはっきり見えます。所々白いけど、何のための模様かは分かっていないとのこと。
そして、このあと登場するのが・・・
-20度の特殊冷凍施設に入った冷凍保存シーラカンス。世界でここでしか見る事ができない貴重なもの。
今まで生きてきてシーラカンスについて考えた時間はほぼ皆無ですが、この数分でシーラカンスへの興味湧きまくりです。(基本、単純なんで。)
シーラカンスの繁殖方法は「卵胎性」と呼ばれるもので、水中に卵を産み落とすのではなく、お腹の中で卵が孵化し、魚になった状態で生まれてくるそう。
近年の調査で、卵から孵化までが3年ほどではないかということが分かってきたそうです。もはや誕生の概念も通常とは全く違う。
脳、小さい・・・いや、そもそも魚の脳みそって見たことないから、通常こんなものなのか?
シーラカンスで締めくくりかと思いきや、まだ深海の魚たちが登場します。
クルマダイ
目力半端ない。
・・・きしょ。(きしょとか言うな。悪口言うとヌタウナギ愛護団体に怒られるぞ。)
イガグリガニ
まさにイガグリ!身は美味しいそうですが、食べにくいから流通してないそう。確かに。
イバラガニモドキ
これ、横に「交尾中」の写真パネルあったんですが、まさに同じポージング・・・
・・・あれ?今お取込み中?18禁画像かもしれん。(それを平然と載せるやつ。デリカシーゼロ。)
体長5メートルのはく製。海で出会ったら、泳ぎが得意な私でも逃げるの諦めるわ。
最後にはく製を見納めして、出口へ。気づけば2時間強過ごしていました。
2フロアしかなく、決して大きな水族館ではありませんが、展示された生き物の珍しさや、展示の面白さ、説明の分かりやすさなど、とても満足感のある施設でした。
一生分のシーラカンス見たわ。
利用案内
- 入館料(2022年10月時点で、支払いは現金のみでした。)
大人(高校生以上)1,600円 小・中学生800円 幼児400円
- 営業時間
10:00~18:00(夏季・冬季・繁忙期は変更あり)
- 休館日:年中無休(メンテナンス休業あり)
今日のおまけ
深海水族館2F『生物の進化研究室』コーナーより。
上と下、どちらがハリネズミでしょうか。
シンキングターイム