第八番 星谷寺
星谷寺の歴史
奈良時代、この地を訪れた行基が森の中の古木の根洞から法華経読誦の声を聞きます。
読誦はこの洞内にいた観音像によるもので、そこに行基が堂を建てたのが星谷寺の始まりだそうです。
星谷寺の名前の由来は、森に湧く泉が水面に星を映し、夜でも白夜のように明るく「星谷」と呼ばれていた、という伝承によるもの。
何か、ロマンチック。
元々は現在より600mほど北の場所にありましたが、鎌倉時代の兵火により堂宇の大半が焼失。この時は火災を免れた観音堂も、のちの火災で焼失。
ですがこの時、燃える観音堂から本尊の聖観音が飛び出し、現在の場所に飛来し光明を放ったため、今はその場所に堂宇が再建されています。
観音さんが自ら逃げたって話、一番札所の杉本寺でもありました。
境内案内
仁王像
仁王門はなく、このように仁王像のみが入口に立っています。
日向と日陰。光あるところには影もある。
仁王像の写真、いつも引きと合わせて単体でも撮るんですが、なぜか毎回左側から撮ってることに気づきました。
別に何の意味もないです。これを公表したことにも何の意味もないです。
ようはこの3行、読んでも何の意味もないです。貴重なお時間無駄にしてすいません。
梵鐘
建物は新しいですが、梵鐘は1227年の鋳造で神奈川県で最古の鐘。
国の重要文化財にも指定されています。
こちら「撞座一つの梵鐘」と言われ、一般的な梵鐘は撞座(鐘をつくところ)が正面と背面の二つありますが、この鐘は正面一か所だけという特殊な様式だそうです。
星谷寺の七不思議
この鐘をはじめ、星谷寺には七不思議があります。
えっとですね。鐘以外には二つしか見つけられませんでした。え?どういうこと。
小さな境内にも関わらず、お目当てのものが探し出せないなんて。
むしろそれが不思議やわ。(単に私がすっとこどっこいなだけ)
「咲きわけの散り椿」
花が5通りに咲くので「咲きわけ」と呼ばれてるそう。
あと、椿の花は通常ひとかたまりで散りますが、この花は花びら一枚ずつ散るそうです。花咲いてないからよく分からん・・・と思ったら
咲いてた!!
寺伝によると、京都の地蔵院から移植したと言われているそうです。
そういや、一時やたら流れてたシャンプーTSUBAKIのCM見なくなったな。
観音堂
外側は新しいですが、中は古い観音堂のものが保存活用されています。
この本堂の右側に、七不思議の二つ目にあった「根下り紅葉の老木」があります。
でも写真はないです。何でや。不思議や。(単にすっとこどっこいの私が撮り忘れただけ)
御朱印を頂く場所
(2019年2月の情報なので、現在の状況とは異なっているかもしれません。)
この日は平日だったので、普段納経所になってる(と思われる場所)は閉まってました。代わりに「納経は寺務所へ」という案内があったので、こちらの門をくぐります。
(もしかしたら、毎日御朱印は寺務所で書いて頂くのかもしれませんが)
中入ったら、右手側に明らかにこれ住職さんのご自宅じゃね?的な建物。
そこに繋がる形で寺務所の入り口。
ドアに鍵かかってたので、インターホンをピンポーン押すと自動でロック開きました。
ドア開けて入ったら、広めの玄関。その横が納経所になってます。
お寺の規模は大なり小なり。納経所の形もそれぞれ。
アクセス
小田急小田原線座間駅から徒歩10分
ちなみに5~8番札所の位置関係はこんな感じ。(汚い手書き文字ですいません)
その他の坂東三十三ヶ所札所はこちらから