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【女一人歩き遍路】第9回目4日目 88番 大窪寺

※この記事は、2015年9月~2019年4月まで3年半かけて歩き遍路をした記録です。情報などは当時のものなので、現在と変わっていることがあるかもしれません。ご了承ください。

 

さぁ!ついに、ついにお遍路の旅最後の札所です。

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88番大窪寺
までは、途中から複数ルートの中から選択できます。

取り込んだら横向きにしかならなかったので、首を傾けてご覧ください。

 

案内図の下側に当たる赤いルートがバス通りコース。

舗装された車道を歩くので、歩きやすさ重視ならここ。

一方、黄色のルートは女体山を越える山道ルート。

山頂からの眺めがいいので、こちらをあえて選択する方も割といるとか、いないとか。

その他、多和神社経由で山道に合流するルート(緑)や、旧遍路道コース(下のうっすいブルー)とか。

で、私の選択はと言いますと・・・

 

迷うことなく車道ルートです!!!

 

距離は山道ルートに比べて長いですが、歩行時間はそんな変わらないし。

第一、この足で山なんて登れません。

踏ん張れなくて滑落します。危険すぎます。

という訳で、まずはおへんろ交流サロンを目指します。

 

長尾寺から1時間ほど歩くと前山ダムが。

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情報量多っ。

最後の一行「絶景 感動のコース也」

 

・・・絶景じゃなくていいです。もう無事に大窪寺にたどり着ければそれでいい。

この付近、めっちゃおサルさんいました。定期的に、私の左手側(ダム側)から車道を渡り、右手にある山の方へ駆け抜けていきました。

なので、お菓子食べながら歩かない方がいいと思います。

(そもそも、大の大人が歩きながらお菓子食べない方がいいと思います)

 

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別にダム好きってほどでもないですが、何かダム見ると軽くテンション上がります。

(それをダム好きと言うのでは。)

 

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おへんろ交流サロン到着!!

歩き遍路の方は、ぜひここに寄るべし!

 

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なぜなら、このような四国八十八ヶ所遍路大師任命書」なるものがいただけるのです。日付と名前入りで。しかも無料で。

 

ちなみに、名前隠すために置いた小さな箱の中には、お遍路さん絵柄が入ったピンバッチ!常にザックに着けて旅路を共にしていたポーチ(コンデジ入れ)に今もつけてます。

 

 

お菓子とお茶も出していただけて、ここからのルートの地図もいただけます。

 

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四国の模型には、88か所の札所も記されてて、「あーここ辛かったなー」「よく歩いたなー」なんて思い出振り返ることもできます。

あと、お遍路に関する資料が展示されているお部屋もあって、めっちゃ見たかったんですが、時間に余裕がなく(通常ペースで歩ける自信もなかったし)ほとんど見ずにサロンをあとにしました。これ、すごく心残り・・・

 

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桜が応援してくれているぞー

ここから上り坂、11.5キロの道のり頑張るぞー

 

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大窪寺まで10キロ・・・よりも引っ掛かった昼寝城跡。

なんちゅー名前の城や。

 

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残り8.1キロ。2時間。まだまだ。

でも、あと2時間でお遍路旅が終わる。

重いリュック担いで、時には暑さとか、雨とかと戦いながら山や住宅地や国道・県道をひたすら歩いた旅が終わる。

 

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遍路道コースからの合流地点。

一人だけ写ってますが、韓国人ツアーの団体さんが続々とここから現れてきました。

みんなヒップバッグに、肩紐つけたみたいな不思議な、でも便利そうなカバンをお揃いでつけてた。

 

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40分ほど前にも休憩したけど、また休憩。

アキレス腱は、時折ましになったり、かと思えば急に物凄い勢いで痛くなったり、私をもてあそびます。

 

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今は廃校になっている多和小学校。

現在は天体望遠鏡博物館らしいです。

天体じゃなくて、望遠鏡の博物館??

トイレもあるので、ここでトイレ行っておきましょう。

 

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ゴールの大窪寺には、相変わらず今の鶴瓶師匠の髪型みたいなおじいさんと、昔の鶴瓶師匠の髪型みたいなおばあさんが待っています。

 

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ずっと車道沿い歩いてたんですが、ここから旧遍路道へ。

車道歩くより、静かで歩きやすそうだったんで。

残り2.3キロ!!

 

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残り700m!!

 

この頃、右足だけだったアキレス腱の痛みが、左足にも訪れ、もう完全に

「ひーこら ひーこら ばひん ばひん」状態。

はい、これが分かった方、おぼっちゃまくん世代ですね。(初めて聞いた世代のくくり)

疲れると、私いつもこの言葉が頭に出てきます。

猛烈に疲れた様子を表す神語だと思ってます。(ちゃま語大絶賛)

 

まぁ、でもこのしんどさこそ遍路旅の最後にふさわしいなと思います。

最後の札所が、87番から徒歩30分ぐらいの、周りコンビニとかスーパーとか色々あるような便利な県道沿いとかにさらっとあって、「はい、あっさり結願」っていうのも、それはそれで「なんか感動うすー」ってなると思います。実際。

 

最後まで一生懸命歩いたからこその感動。そういうことですね、お大師さーん。

 

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人気はまるでなく、鳥と風と、遠くの車のエンジン音。

ファイナルですが、やはりそこは遍路旅。わいわいがやがやとはいきません。

 

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おぉぉぉぉ。見えたーーーーー!!!!

長尾寺から約4時間。ついに来ました。

 

88番 大窪寺

 

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今までにない。唯一ここだけにある文字「結願所」

なんでしょ。フルマラソンのゴールした瞬間にも似た「やったー終わったー」という達成感。

ま、今回連続して歩いたの4日だけなんですけどね。

通しで歩き続けた方に比べたら楽な旅路で、その癖に足こんなに痛めてほんと情けないんですが、それでも3年半、行って戻ってを繰り返すこと9回!

これはこれで、頑張ったと言っていいのではないでしょうかー

 

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超立派な仁王門。

 

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「ここまでよく」

 

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「頑張ったな」

 

仁王さんも激励してくれてます。

奈良時代行基が草庵を結んだのが始まりとされ、その後弘法大師薬師如来座像を刻み本尊としました。

本尊の薬師如来は、薬壺ではなくほら貝を持つ珍しい姿だそうです。

弘法大師が唐の恵果阿闍梨から授かった錫杖を収めて以来、「結願」の地となりました。

現在の堂宇は、明治以降に建てられたものです。

 

さぁ、境内へ!

 

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88か所のお砂ふみ道場。ここで踏まなくても、実際に踏んできたもんね!

 

参拝前にちょっと休憩。あー、着いたー着いたわー

朝一歩きだすと共に、かかと痛すぎて行けるか不安になったけど、どうにか来れたわー

 

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最後の本堂

 

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最後の大師堂

 

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なぜかサル。

 

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桜をバックにしたお大師さん像。何だかすごくベストショットじゃないか。

(赤いコーンにすごく守られてるけど)

 

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今までここで結願を迎えたお遍路さんたちが奉納した金剛杖がある「寶杖堂」

まさに汗と涙・・・はないかもしれんが、汗と雨は確実ににじんだ杖たちです。

私、結局往復の旅路や道中荷物になるからと買わなかったんですけどね・・・ハハ。

 

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歩きはここまで。帰りはバス乗るよーバス停側にも門あった。

 

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その門降りたすぐのお店で、葛湯のお接待いただきました。

葛湯なんて、普段飲まないし、正直飲みたいと思ったこともないんですが、この時飲んだショウガ味の葛湯が美味しかったこと。

 

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バス停は、門のすぐ近く。(階段の上がさっきの門)

お土産屋さんも数軒あります。本当は結願記念に何か買って行きたかったんですが、もう1グラムも荷物増やしたくなくて断念・・・

 

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バス停のとこにすっげー立派な木があるなー

この木、なんの木、気になる木ー

 

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サザンカでした。

こんなでかい木になるの?

みたいな話を近くにいたお遍路さんと話したりしながら、バスを待ちます。

 

13時半のバスに乗り、(バスの本数が少なく、絶対にこれに乗らないといけなかったのですが、お寺でギリギリになることも、時間をもてあそぶことなく、とてもちょうどの時間でした)私が、「ひーこら」しながら2時間半近くかけて上った坂道、ものの10分程度で降りていったからね。車ってはやーい。

 

志度バスストップまで約1時間。

志度バスストップから階段上ったところに、高速バスの乗り場「志度」があり、そこから高速バスで大阪まで。

 

今まで歩き遍路はほぼおじさんしか出会わなかったのですが、この最後の最後、大窪寺からのバス一緒に乗っていた女性お遍路さんお二人が、同じく志度バスストップでおり、さらに二人とも大阪の方で高速バスまで一緒でした。

 

同じく区切り遍路の方でしたが、毎月来たのでかかったのは約1年ほどだそうです。

3年半かけて、途中で止めないっていうのがすごいですよ!

って言っていただいたんですが、これはもう性格的なとこが大きくて。

やり始めたことを途中で止めることができないんですよね。気持ち悪くて。

 

最後に一瞬だけですが、女性歩き遍路さんとお話できて楽しかったです。

やっぱり共通して出たのが「トイレ問題」でした。

ひたすら「トイレなくてめっちゃ困りましたよね!」「コンビニ見つけた時の感動ったらないですよね!」っていうのでめっちゃ盛り上がりました。

 

たまたま本屋で見つけて「歩くの好きだし。お寺好きだし。やってみよっかなー」と始めたのが2015年9月。

その時は前の会社を続けるかどうしようかと悩んでる最中で、結局その1年後に退職。

2017年夏から新しい会社で働いて・・・と始めた時と終わった時では環境も変わりました。正直、こんなかかると思ってなかったしね・・・

 

会社休んでわざわざしんどい思いしてる自分に疑問を抱くこともありましたが、

振り返ると、しんどかった旅路ほど思い出深く(山道とか、悪天候とか、お腹痛くなってピンチになったこととか)「お遍路」という独自の文化に触れられるこの旅を経験できたことはとても良かったなーと思います。

全行程1400キロ全て歩いた訳ではないですが、それでも換算すると1100キロぐらいは歩いたみたいです。

徳島に住んでる友達(車中心の生活)に「私よりも四国歩いてるわ、それ」と言われました。

 

色々な方にお接待もしていただき、遍路とは、地元の方が何十年・何百年も支えてきたからこそ成り立っている素晴らしい文化だと思いました。

1度ならず、何十回とまわっているお遍路が生きがい!みたいな方にもお会いしましたが、私は、2度目をやりたいか?と問われたら・・・んー今は「また絶対やりたい!」とは言えず。

他にもやりたい・行きたい旅も沢山あるし。しんどさ知った上で、あの道をまた行くとなると、初めて以上に気合がいる・・・

ただ、今後お城巡りなどでまた遍路の札所付近に行く機会はあるので、その時は必ずお遍路さんにお接待できるお菓子を持参して行こうと思ってます。

 

今回、改めてブログを再編集して、自分で読み返しながら懐かしい思い出が蘇ってきました。写真を見ると、案外そのときの状況をありありと思い出せるもんです。

現状課題としては、いまだにこの旅のあと四国に行く機会がなく、お遍路さんにお接待できていないことでしょうか。2021年のこの状況下、お遍路文化がどのようになっているのか気になるところです。歩き遍路は人に出会うことがレアなようなルートも多く、ある意味今の時代にあってる旅のスタイルのような気もしますが、一方四国の方からすると都市部から人が来るとちょっと・・・みたいなこともあるかもしれませんね。

 

他の方のブログとかも見て分かっていたんですが、納経所の方はとてもあっさりとされていて、「おめでとう」とかそういう言葉は一切なかったです。ただ、ちゃんと結願のハンコは押されてました。

いいんですよ。向こうからしたら沢山の人間が結願してる中の、一人でしかないですもんね。

私も労務の仕事してるとき、出産とか結婚の扶養の手続き、別に「おめでとうございます!」みたいな気持ちでやってませんでしたし。

むしろ、仕事増やすなや、面倒くさいなーとか思ってたタイプ。

話それましたが、何はともあれ、無事に結願!

これにて、遍路旅終了っっ!

 

が、旅の締めくくりとして、高野山奥の院へ行くのが通例。

という訳で、後日高野山へ行きました。次回、そのときのブログを書きたいと思います。

 

私が旅の間愛用していたガイドブックはこちら。

納経帳とほぼ同じサイズで、サブバックに収まります。

地図と各お寺の案内が書かれてるので、一冊あるととても便利。