えちこの旅ブログ

知的好奇心のおもむくままに

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【御船印の旅】野母商船「太古」博多⇒福江|2024年「推し活」旅 第六弾in長崎①

今日も今日とて、推し活の旅。

今年の私の旅は、福山雅治さんのツアースケジュールをベースに組まれています。

約半年に渡る全国ツアー終了の翌月、10月13日に長崎でビッグイベントが開催されました。

2024年10月14日に開業する長崎スタジアムシティ

そのこけら落としフリーライブが、福山雅治さんによって開催されたのです!

www.nagasakistadiumcity.com

フリーライブ、すなわちチケットは無料!!

2万5千人定員の枠に、応募総数は何と53万人!!

その激レアなチケットに、何と私当選しました!!

ファン歴32年の執念です。いや、もはや怨念です。(呪うな。)

私の推し活は、ライブの前後に旅もがっつり楽しむスタイル。

今回はライブ前に五島列島の福江島と中通島に訪れました。

今回は、久々に二人旅。そういや、今年誰かと旅行するの初めてだわ。

新大阪で、あのラッキーな電車に遭遇

旅の1日目。

まずは福江島行きのフェリーに乗船するため、博多を目指します。

フェリーの出航が夜なので、夕方の新幹線で新大阪から博多へ。

私は大抵、新幹線は自由席を取っています。金額が安いのはもちろんですが、時間の融通か効くのが一番の理由。

当駅始発の1号車を選べば、列車によっては指定席より空いていることもあります。

この日も、いつものごとく、ひたすら先頭車両目指してホームをテクテク。

1号車にたどり着くあたりで、何気に視線を前方に向けると、視界がやけに黄色い・・・

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ド、ドクターイエロォォォォォォ!!!

新大阪駅のホームに、停車中のドクターイエローに遭遇しました。

f:id:iechiko:20241018104622j:image時間に余裕があったので、さらにホームの先端まで行って、彼を狙ってやってきたと思しき鉄ヲタさんに混じって写真撮影。
f:id:iechiko:20241018104449j:image今まで、新幹線に乗車中に一瞬すれ違ったことは数回ありましたが、こんなにガッツリ停車している姿を見るのは初めてです。

自分が乗車する新幹線(清掃中で、停車はしているけれどまだドアは開いていなかった)の陰になっていて、先頭車両の方に行かないと姿が見えず、途中の車両の人はほぼ気づいていませんでした。

わざわざ1号車の自由席まで来たから気づけた存在、ドクターイエロー。

2027年をめどに、引退するらしいドクターイエロー。

珍しくて、思わず後ろに並んでいるおば様と興奮気味に会話しちゃった、ドクターイエロー。

激レアチケットをゲットした上に、ドクターイエローまで見ちゃうなんて。私、今年運を使い果たしてないか?

博多⇔五島を繋ぐ野母商船の定期フェリー「太古」

博多駅で先に来ていた友人と合流し、博多港までバスで向かいました。

博多港には、昨年対馬&壱岐旅行をして以来、約1年ぶり2度目の再訪。

iechiko.hatenablog.com

早めに着いたので、昨年と同じ建物でしばし待っていたら、どうも案内されている船が違うぞ・・・人も妙に少ないし・・・

調べ直した結果、今回乗船する野母商船のフェリーは、昨年乗船した九州郵船とは別の場所、数メートル離れた「博多ふ頭第2ターミナル」から出航でした。

人間の思い込みって怖い、怖い。

f:id:iechiko:20241018104503j:imageこちらが第2ふ頭ターミナルの建物。電気ピッカーんなり過ぎて、ほぼ分からんけど。
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野母商船は、博多⇔五島航路のフェリー「太古」を定期運行しています。

下り便、上り便の時間は上記の通り。

「五島列島」という名前ですが、島は5つだけではありません。

長崎県庁のホームページによると、島数は129もあります。名前変えた方がいいです。

うち、有人島は18。ほぼ無人島。TOKIO兄さんが開拓して住み始める島候補がたんまりあります。

太古は、そのうちの5つの島、宇久島・小値賀島・中通島・奈留島・福江島に停泊します。f:id:iechiko:20241018104445j:image広々とした待合スペース。

乗船チケットは、事前にHPでWEB予約していました。ただ、事前に購入していても、窓口で乗船チケット受け取りの手続きは必要です。

f:id:iechiko:20241018104546j:image出航の2時間前、21時45分に乗船開始。
f:id:iechiko:20241018104518j:imageど平日(水曜日の夜発)でしたが、スタンダード席(カーペットが敷いてあるだけで、敷居などはない、いわゆる雑魚寝スタイルのお席)以外はほぼ満席でした。

今回私は、グリーン寝台のレディースルームを予約。
f:id:iechiko:20241018104619j:image夜の博多港の明かりをチラ見して、船内へ。

フェリー「太古」の船内案内

f:id:iechiko:20241018104439j:imageイルカが飛び交う絨毯。

五島列島付近でドルフィンウォッチングができるというのは聞いたことがないのですが、見れることもあるのかな・・・?

入口で受付をすると、わざわざ係の方が部屋まで案内してくださいました。
f:id:iechiko:20241018104525j:imageこちらが本日のお宿。

グリーン寝台です。

カプセルホテルの船版みたいなこの部屋。秘密基地感があって、結構好きです。

通常運賃4,930円(博多ー福江間)にプラス2,200円。

レディースルームでしたが、特に入口にロックなどはありませんでした。f:id:iechiko:20241018104549j:imageG-6が私のお部屋。

宿泊を伴うフェリーでは、このスタイルの部屋しかいまだに泊まったことがないのですが、身長157センチの私には十分なスペースです。

f:id:iechiko:20241018104453j:imageシーツと枕、枕カバーと毛布もありました。

枕横には戸棚もあり、小物入れるのに便利でした。

f:id:iechiko:20241018104514j:image一切見なかったけど、テレビもついていました。

カーテン閉めれば個室風にはなりますが、音はガンガン漏れるので、周り気になって見れないよね、ここでは・・・
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そして、スリッパもついていました。持ってくるの忘れたから助かりました。

船内ウロウロするのに、いちいち靴履くの面倒なんですよね。

出航までの時間を利用して、ちょっと船内を探索。

まずは1Fへ。
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f:id:iechiko:20241018104616j:imageリラックスルーム。有料ですが、マッサージチェアもありました。

室内には、美しい五島列島の景色の写真。そして・・・
f:id:iechiko:20241018104432j:image我が推し、福山雅治さんのポスター。

数年前から「青いぜ!長崎ブルーアイランズプロジェクト」という長崎県内の島の魅力を伝えるプロジェクトのナビゲーターをされておられます。

nagasakiblueislands.jpf:id:iechiko:20241018104538j:image
「売店」と明記されていたので、お店があるのかと思ったら、ショーケースに商品が並んでいて、それを隣のインフォメーション兼用のカウンターで購入するというスタイルでした。

御船印もこちらで販売されていました。

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野母商船「太古」で販売されていた御船印は2種類。

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図柄が可愛かったし、乗船した記念で「太古」の御船印を購入しました。

これで16社目。

御船印は、参加船会社がどんどん増えていくスタイルなので、2024年10月19日現在、136番まで参加社リストに載っています。(販売時期未定のものも含む)

全制覇するつもりはないので、旅の予定に合わせてのんびり集めていきます。

1Fにはシャワールームもあったのですが、2部屋しかなく、両方使用中だったのでもうしばらく船内を徘徊。

2Fへ移動。

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2Fの展望ラウンジ。

徘徊終了後、シャワーを浴びてさっぱり。友人と合流してしばらくこちらで過ごしましたが、出航前の23時には閉鎖されてしまいました。

なので、自室に戻って寝る準備。

博多湾を出た後は、結構揺れを感じました。念のため酔い止めを飲んでおいたので、酔う事は一切なかったのですが、ね、寝れない・・・

加えて

スケジュールを見て頂くと分かる通り、早朝に各島に到着します。

その都度アナウンスがかかるので、それでも目が覚めて、結局あんまり熟睡できぬまま朝を迎えました・・・(船旅をもっとしたいけれど、こんな感じで睡眠不足になるのであれば、ちょっと考えもんだな・・・個室で泊ればまた変わるんだろうか。)

船上からの絶景

明けて2日目の朝。

寝不足気味ではありますが、快適な朝です。

なんせ、起きて船外デッキに出れば、船上からの絶景が見られます。
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f:id:iechiko:20241018104510j:image五島列島の大半は無人島。

人の気配がない島が沢山ありました。
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今日からしばらく長崎の天気は良好。

実際、いいお天気に恵まれた旅となりました。

やっぱ、出発前にドクターイエロー見たから運気が上がってるんですかね。f:id:iechiko:20241018104613j:image船は定刻通り順調に航路を進み、もうすぐ福江島に到着。
f:id:iechiko:20241018104442j:image港周辺の街が見えてきました。f:id:iechiko:20241018104535j:image

乗船時は暗かったし、船の全景を見る事ができなかったので、下船後停泊中の「太古」を撮影。

一晩、お世話になりました。

夜行フェリーは揺れるとなかなか寝れない、という難点はありますが(私は神経過敏な気質なので、飛行機とかでも熟睡できた試しがありません。)移動と宿泊を一度にできるので、楽ではあるし、やっぱり楽しい。

次回から、島旅の模様をお届けします。

www.nomo.co.jp

「角川武蔵野ミュージアム」で本に囲まれる至福の時間|2024年「推し活」旅 第五弾in関東②

埼玉の巾着田曼殊沙華公園で、曼殊沙華を鑑賞した後、所沢市へ移動。

iechiko.hatenablog.com

向かうは、本好きの私にとって聖地とも呼べるべき場所「角川武蔵野ミュージアム」です。

角川武蔵野ミュージアムへのアクセス

角川武蔵野ミュージアムは「ところざわサクラタウン」というエリアにある施設です。

JR武蔵野線「東所沢」駅から徒歩約10分

f:id:iechiko:20241007192533j:image東所沢駅の壁面は、アニメが描かれていました。
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道中のマンホールにも、エヴァとかガンダムとかのキャラクターがデザインされています。

知的好奇心がくすぐられる複合施設「角川武蔵野ミュージアム」

頂いたパンフレットによりますと

角川武蔵野ミュージアムは、図書館・美術館・博物館を”まぜまぜ”にした複合文化施設です。

もはや、知的好奇心のテーマパークです。

本も、美術館も博物館も好きなので、それらが合体している施設、絶対楽しいがな。

ミュージアムのデザイン監修は、建築家の隅研吾さん。

建物横には、奈良美智さんの作品もありました。

館内では『モネ イマーシブ・ジャーニー 僕が見た光』という企画展が開催中だったのですが、時間の都合上、こちらには入らず。見たかったんですけどね。

時期によっては、3Fで企画展も行われているようですが、私が行った時は展示替え期間で何もやっていませんでした。

入館チケットは、複数種類あるのですが、今回私は「KCMスタンダードチケット」を購入しました。

モネ展以外のミュージアム施設に入場できるチケットです。

2Fのインフォメーションフロアにあった羅生門。

婆さんが髪の毛すする、みたいなシーンがあったように記憶しているんですが。というか、それしかむしろ記憶していないのですが。

4F エディットタウンブックストリート

まずは4Fフロアへ。

エレベーターを降りると、早速目の前に大量の本・本・本の世界。

た、たかまるっっっ!!

私、極度の人見知りで、人間の友達と遊ぶよりも、絵本を読んで過ごす時間の方が断然多い幼少期を過ごしておりました。ゆえに、子供時代の私にとって、本は友達と言っても過言ではない存在。

子供の頃から本屋が大好きで、それは今も変わりません。ただ、2年前の引っ越しを機に、紙の本は大方処分して、最近はもっぱら電子書籍ばかり読んでいますが。

本当は、本は紙で読みたい派です。でも、部屋に物を増やさない主義を掲げた手前、電子で読むしかないのです。

ただ、そうなった今でも、頻繁に本屋には足を運んでいます。

「本」がある空間が好きなので。

そんな私にとって、沢山の本が並ぶこの場所は、テンション上がらない訳がない。

エディットタウンには、9つのテーマごとに約25,000冊もの本が配架されています。

こちらの棚も、建物同様、隅研吾さんのデザイン。

並んでいる本は、閲覧自由。所々に椅子も置かれていて、座り読みできます。

何時間、いや何日でも過ごせます。

すいません、ベッド、持ち込んでいいですか?(いいわけないやろ。)

普段、絶対に手に取らないような数学の本がずらり。

数学を究めることができていたら、きっと今とは違う思考回路が生まれていると思います。

マジで理数系の人、尊敬します。なんせ、高校時代の実力テストで、200点満点中4点の快挙成し遂げてますから、私。

子供の頃、大好きだった「ぐりとぐら」シリーズ。

この本も持ってたわー。そして、その上の「おおきなかぶ」も小学生1年生の国語の授業でやったわー。

そして、そして、「エルマーとりゅう」シリーズも愛読してたわー

りゅう、みかんの皮好きなんよね、確か。

昔聞いていた音楽を聴くと、当時の思い出が蘇ることはよくありますが、本も同様の効果があると思います。

椅子に座って、気になる本を手に取ってパラパラ。

テレビで放送されなくなったとネットニュースにもなっていた「火垂るの墓」

沢山映画やドラマを見ていると、1度や2度見ただけでは忘れてしまう作品もありますが、この映画は子供の頃、2度見ただけなのに、今なおしっかり記憶に残っています。

実際に戦地で戦うシーンを描いた物語よりも、戦争で犠牲になった子供たちを描いたこの作品の方が、戦争の残酷さを如実に伝えていると感じたものです。

本の棚のデザインや、配架されている本もいいのですが、天井付近の作品も面白い。

あくまでここは「図書館」ではなく「ミュージアム」

読む楽しさだけでなく、見る楽しさ、知る楽しさ、学ぶ楽しさ、まさに複合文化施設。

知的好奇心の宝石箱やー

巨大本棚に圧倒「本棚劇場」

このミュージアムの代表的な場所がこちら。

約8メートルの高さの「本棚劇場」

以前、紅白歌合戦でYOASOBIが歌った場所でもあります。

約2万冊の本がびっしり。もはや圧倒されます。

あと、大地震が来てこれが全部落ちてきたら、凶器になるかも・・・という恐怖心も若干感じます。

読んだことがある角川文庫もちらほら。

旅本コーナー。

低橋さんの「旅のオチが見つからない」という旅コミックエッセイ、おすすめ。

この方の旅スタイル、タフ過ぎて真似できないけど、めっちゃおもろいです。

この本棚劇場では、本棚を利用したプロジェクションマッピングも定期的に行われています。

1回目、一番前の場所で「誰も前にいないから見やすい、やったー」と思ったんですが、近すぎてずっと上を見上げているうちに、首がめっちゃ痛くなりました。

なので、2回目は後方から鑑賞。平日の夕方で、それほどお客さんもいなかったこともあり、そっちの方が見やすかったです。

4F→5F アティックステップ

4Fから5Fへ上がる階段横には、荒俣宏さんの蔵書が並びます。

写真を撮っていないので、紹介しませんでしたが、4Fには「荒俣ワンダーランド」という荒俣宏さん監修の部屋もあり、面白い展示品が色々見られます。

荒俣さんって「とにかく博識のおじさん」って印象だけど、結局何者なんだろうとウィキペディア師匠で調べたら、大量の肩書が記載されていました。

私の印象も、当たらずとも遠からず。

5Fにあったガンダム漫画本コーナー。

ガンダムシリーズのアニメは、いっちゃん初期の「機動戦士ガンダム」だけ見ました。

どうもロボットアニメがあまり好きではないようで、高評価のアニメであってもハマれないんですよね・・・(エヴァは好きだけど。)

武蔵野ギャラリー。中学生ぐらいの学生さんが遠足?で来られてて、その子たちの集合スペースと化してました。

1F マンガ・ラノベ図書館

読んで字のごとく、数々の漫画とラノベが収蔵されている図書館。

ここだけ入館できるチケットも600円で購入できるので、漫画喫茶行くよりも安く、お気に入りの漫画を読んで過ごす事もできそうです。

休憩がてら「ガイコツ書店員本田さん」を読み始めたら、思わず吹き出しそうになって危なかったです。

ダヴィンチ・ストア

「ところざわサクラタウン」内には、ミュージアム以外にもいくつかお店や飲食店があります。

ダ・ヴィンチストアは、KADOKAWA直営本屋さん。

ミュージアムで沢山の本に触れあい、本が読みたくなったらこちらで気になる本を買って帰ることもできます。

まぁ、私の場合、紙の本を本屋で物色したのち、気に入ったものは電子書籍で購入するという使い方をしてしまっているので、本屋さんの売上には全く貢献できていません、ごめんなさい。

神社 武蔵野坐令和神社

こちらの神社も、隅研吾さんのデザイン監修。

神社前には大魔神の姿もありました。

本にまみれた最後は、神社に参拝してサクラタウンをあとに。

本好きとは言え、最近はYoutubeや動画配信を見る時間が増えて、読書時間が減少傾向にあったのですが、この場所に来て改めて「もっと沢山本を読みたい!本から沢山学びたい!」と思いました。

利用案内(角川武蔵野ミュージアム)

  • 入館料:複数パターンあるので、詳しくはHPをご確認ください。チケット購入
  • 開館時間:10 :00~18:00(入館は17:30まで)
  • 休館日:火曜日(ただし、祝日の場合は開館)

kadcul.com

tokorozawa-sakuratown.com

 

【続100名城】No.118 忍城(埼玉)

前回に引き続き、今回も埼玉のお城訪問回顧録。

今回ご紹介するのは、映画化もされた和田竜さんの小説「のぼうの城」の舞台、忍城です。

訪問日:2019年12月8日

忍城へのアクセス

・秩父鉄道「行田市」駅より徒歩約15分

・JR高崎線「行田」駅から、市内循環バスに乗車。バス停「忍城址・郷土博物館前」下車すぐ

忍城の歴史

忍城は、15世紀に成田氏によって築城されたとされるお城。

1590年に起こった豊臣秀吉と小田原北条氏との戦いの際、2万3000人もの石田三成の軍勢に水攻めにされましたが、小田原開城まで持ちこたえ「浮城」と呼ばれました。

この水攻めの戦いの様子を描いたのが、小説『のぼうの城』

映画では、領主の成田長親(ながちか)役を野村萬斎さんが演じているんですが、正直小説とイメージが違い過ぎて・・・

個人的には、映画よりも小説の方が好きです。

城内の見どころ

行田市郷土博物館&御三階櫓

こちらに続100名城のスタンプが設置されています。

デジカメの調子が悪く、写真ピンボケ・・・

「のぼうの城」のゆかりの地マップがありました。

博物館では、水攻めの戦いに関する資料の他、古代の行田の紹介として埴輪や土器の展示もありました。

埼玉は、古墳が沢山あることでも有名ですよね。さきたま古墳群にも行きたかったのですが、この時は「さいたま国際マラソン」を翌日に控えていたので、お城のみの訪問に留めました。

その他、江戸時代から始まったとされる足袋製造についての展示もありました。

行田の足袋と言えば、こちらは池井戸潤さんの小説でドラマになった『陸王』です。

んが、私このドラマ見てなかったんですよね・・・ランニング趣味のくせに・・・

足袋でランニングと言えば、『陸王』よりも『いだてん』の印象が強いです。(そっちは見てた。)

行田の足袋に関する施設は、日本遺産に登録されています。

足袋にご興味ある方は、ゆかりの地巡りをぜひ。

この資料館と、本丸跡に再建された御三階櫓がつながっているので、そのまま櫓内に入ることができます。(櫓単体の入館は不可でした。)

途中、何か音楽と人の声が聞こえてきたので、音のする方を上から覗いてみたら・・・

武将隊による演武が行われていました。

お客さんと一緒に踊ってました。このお客さんたち、やたらみんな上手に踊れていたのですが、常連さん・・・?

櫓内も展示室になっていたのですが、博物館と違いこちらは暖房が効いてなかったので、寒さのあまり長居できず、サクサク~っと展示品を見て、上の展望スペースへ。

富士山見れるの???

いや、もう曇ってるし、そもそもピント合ってないしで全然分からんわ。

体が完全に冷え切る前に、櫓内から退散。

博物館の外に出て、城内を散策します。

こちらが外から見た櫓。

この手前で、先ほど上から見た武将さんたちが、お客さんと記念撮影タイムしてました。

横目に見ながら、私が見たい櫓の角度はこれじゃねーと引き返す。

そう!これ!

忍城と言えば、紹介されるのはこの姿!

一旦博物館から外に出て、お堀沿いをぐるっと回ったら辿り着きました。

城内もこじんまりしていますし、多く遺構が残されてる訳でもありません。

博物館の資料見て、この外からの眺め写真に収めて、城巡りは終了。

この他、外堀だった大沼跡が水城公園になっていたり、水攻めの遺構の石田堤が一部残っている箇所も離れた場所にありますが、

ま、ええか・・・と。

先ほど紹介した写真の点線部分が推定石田堤。右下の緑線が石田堤現存部。

また今度近いうちに、古墳巡りをしに来よう!と思ってから早5年。いまだ、行田市には再訪できていません・・・

利用案内(行田市郷土博物館

※忍城跡は終日見学可。

  • 入館料:一般200円 大学・高校生100円 中学・小学生50円
  • 開館時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
  • 休館日:月曜日(ただし、祝日場合は開館)、祝日の翌日(土日の場合は開館)、毎月第4金曜日(企画展中の場合は開館)、年末年始

chocotabi-saitama.jp

続100名城のスタンプ帳 公式ガイドブック

 

【続100名城】No.120 菅谷館(埼玉)

前回の「巾着田曼殊沙華公園」から埼玉繋がりで、過去に訪れた埼玉のお城回顧録です。

iechiko.hatenablog.com

訪問日:2018年9月24日

菅谷館へのアクセス

東武東上線「武蔵嵐山」駅から徒歩約15分

パッと見、単なる自然公園のようですが、こちらが菅谷館です。

菅谷館の歴史

菅谷館は、はっきりとした築城年や築城者がはっきりしていませんが、鎌倉幕府初期の有力御家人だった畠山重忠の居館と伝わっています。

ですが、現在残っているのは戦国時代の城跡です。

畠山氏は重忠の時代に菅谷に移り住んだと言われていますが1205年、執権北条氏の策略により討たれ、滅亡。

その後、山内上杉氏が館跡を菅谷城として再整備し、拠点としたと考えられています。

なお、実際に行くまで読み方はずっと「すがやかん」やと思ってて、「なべやかん」の発音で呼んでたんですが(それはそれでおかしいやろ)正しくは「すがややかた」でした。

ニホンゴ、ムズカシイネ。

城内の見どころ

全体図マップ。国指定史跡です。

菅谷館の面積は約13万㎡。東京ドーム約3個分だそうです。

毎回思いますが、この広さの基準を東京ドームにするのって、本当に一番分かりやすい例えなんでしょうか。

だって世の中には、野球場に行ったことない人だって沢山いる訳で。

何かもっと代わりになるものはないかと日々考えています。(嘘つけ)

埼玉県立嵐山史跡の博物館

続100名城のスタンプはこちらにあります。

歴史館の中には、重忠ロボットがいました。

訪問したのが6年も前なので、今もいるかは分かりませんが。自らの口で歴史を語ってくれました。

平城なので、歩くのは楽ちんです。

蔀土塁(しとみどるい)

菅谷館には、土塁跡が多く残っています。

三ノ廓から西ノ廓へと向かう道にかかる復元木橋

もはや遺構があったとしても、気づけないほどに辺りは草ボーボー。

夏場にお城遺構巡りは向いてないです。かと言って、真冬も寒いし。場所によっては雪積もるし。お城巡りって意外とシーズンが限られている趣味です。

この橋の先には行かず、Uターンで戻ります。

二ノ郭

さすがにこういう所は、きちんと芝が手入れされていました。

畠山重忠像

二ノ廓の土塁上にいた畠山重忠さん。

「畠山重忠の居館であったと伝えられている」ということは、確定ではないので、ここが重忠さんと何の関係もない可能性だってある訳です。

だとしたら本人は「いや、俺、ここの場所、別にゆかりないんですけど・・・」って思いながら毎日訪れる人々を迎え入れているのかもしれません。

そう思ってみたら、何か切ない表情に見えなくも・・・ない。

ただ、像が向かっている先は鎌倉なんだそう。

そうか、遠きあの日を思い返した表情でしたか。(どの日)

重忠像があるのはこの土塁。(右上の暗がりにいます。)

ちょっとの距離ですが、上るの面倒だなーと下からズームで撮影させてもらいました。(横着すいません)

ちなみに畠山重忠は、2022年の大河ドラマ『鎌倉殿』に登場していて、中川大志さんが演じていました。

出枡形土塁

土塁の案内板が立てられているんですが、もう、草にまみれてどれー?って感じです。

南郭

南郭を左手に、道なりに真っ直ぐ行くと・・・

ますます自然の森色が強まりました。

この先、城跡ではなくオオムラサキの森活動センターホタルの里があるような自然公園のようです。

が、私は昆虫を探しに来た訳ではないので、もと来た道を戻ります。

ちなみに特別好きという訳ではないですが、奈良育ちなのに加え(実家、そんな田舎じゃないですけどね。まぁ、大阪に比べりゃ虫いっぱいいた)母親がめっぽう虫に強かったため、私も割と虫は平気です。

蜂と蛾とかムカデとか害虫系は嫌いだけど、昆虫とか普通に触れる。

逆にカマキリとかにすら「ぎゃー」ってなってる友人が不思議でした。確かに、つかんで鎌で指襲われたら「ぎゃー」なるけど。彼らの背筋力、侮ってはいけません。

本郭

重忠の屋敷も、おそらくこの廓内にあったと考えられているそう。

土塁遺構

土塁が今なお残っているって、石垣が残っている以上に凄いですよね。

何百年も雨風にさらされているのに、形をとどめてるんですもん。

菅谷館は、城跡というよりは自然たっぷり。緑多めの散策でした。

利用案内(埼玉県立嵐山史跡の博物館)

  • 入館料:一般100円 高校生・学生50円
  • 開館時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)※7月1日~8月31日は9:00~17:00(入館は16:30まで)
  • 休館日:月曜日(ただし、祝日、5月1日、2日、11月14日の県民の日が月曜日の場合は開館)、年末年始(12/29~1/3)
    その他、展示替えなどの理由により臨時休館の場合あり。

ranzan-shiseki.spec.ed.jp

 

続100名城のスタンプ帳 公式ガイドブック

500万本の曼殊沙華に囲まれる「巾着田曼殊沙華まつり」|2024年「推し活」旅 第五弾in関東①

福山雅治さんの推し活旅in札幌の4日後、私はまたしてもライブのため東京を訪れていました。

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今回のツアーのファイナル!武道館!!

推し活とは、それすなわち合法的ストーカー。

日本全国追いかけまわすこと、半年。最後は大きな玉ねぎの下にたどり着きました。

ライブの翌日、以前から行ってみたかった埼玉県日高市にある「巾着田曼殊沙華公園」の「巾着田曼殊沙華まつり」がちょうど開催期間中だったので、東京から埼玉県へ電車でGO!

巾着田曼殊沙華まつり概要

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今年の開催期間、当初は10月2日までとなっていましたが、先ほどHPを確認したところ10月9日まで延長となったようです。

お花の咲き具合によって、その辺は臨機応変に対応されるみたいですね。

hidakashikankou.gr.jp

巾着田曼殊沙華公園へのアクセス

・西武線「高麗」駅から徒歩15分

・JR「高麗川」駅から徒歩40分、またはバスで10分

小雨ぱらつく中、西武高麗駅に到着。

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駅から公園までは、定期的に看板が出ているので、方向音痴を極めた私でも、迷うことなく行くことができました。

途中で交通整理をしていた警備員の方も、めちゃめちゃ親切に道案内をしてくださいました。
f:id:iechiko:20241006182458j:image日本語だけでなく、英語や韓国語、中国語でも案内が書かれています。

実際、外国人観光客の方も来てました。いやーほんと、日本に観光に来る外国人の方って、情報収集力凄いですね。「こんなとこも知ってるのか!!」っていつも驚かされます。

まぁ、観光客ではなく、日本在住の外国人の方という可能性も大いにありますが。。。
f:id:iechiko:20241006182506j:image「高麗」駅という名前からも朝鮮半島との関わりが読み取れます。

調べてみたら、かつてここは「高麗郡」という場所で、やはり高句麗から渡来してきた渡来人たちによってつくられたようですね。

その繋がりを表すために、今もハングル文字で案内を書いているんでしょうか?あるいは、今なお韓国から来られた方が多く住む地域なのかな・・・?

まさに巾着の形!巾着田

f:id:iechiko:20241006182447j:image案内板によりますと、巾着田は高麗川の蛇行によって作られ、日和田山から見るとその形が巾着袋に似ていることからその名が付けられたそうです。

この形、まさに巾着袋!

子供の頃、ランドセルにぶら下げていた給食袋(巾着袋)を思い出す懐かしい形。

外側を流れる高麗川の上部をギューッとやれば、しっかり締まりそうです。

左上の「現在地」と書かれた場所に管理事務所などがあります。

f:id:iechiko:20241006182601j:imageお目当ての曼殊華が咲くエリアは、巾着の下部にあたるエリア。

既にちらほらと曼殊沙華が咲く歩道を歩いて、群生地の入口を目指します。
f:id:iechiko:20241006182431j:image右手には高麗川が流れています。
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f:id:iechiko:20241006182535j:image左手側の土手には、普通なら、これで十分「めっちゃ咲いてるー」と思えるほどの曼殊沙華。

f:id:iechiko:20241006182454j:image鴨、いた。

秋を彩る500万本の曼殊沙華

曼殊沙華の群生地エリアの入場料は500円。

現金または、交通系ICでの支払いができました。

園内に入ると、一面の曼殊沙華。
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f:id:iechiko:20241006182526j:image曼殊沙華にも、早咲き・遅咲きがあるようで、場所によってはまだ咲いていませんでした。
f:id:iechiko:20241006182424j:imageちなみに公園名に合わせて「曼殊沙華」と言っていますが、個人的には「彼岸花」の方が馴染みがあると言うか、言い慣れている名前です。f:id:iechiko:20241006182357j:imageここまで群生している曼殊沙華は見たことがないので、圧巻。

あいにく小雨が降っており、傘を差しながらの散策にはなりましたが、花や植物は雨に濡れてる姿も、生き生きして見えるので好きです。f:id:iechiko:20241006182345j:image
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じっくり見ると、不思議な形してますよね。

何か、彼岸花って毒があるから触ったらダメ・・・みたいな事を子供の頃に言われたような記憶があって、調べてみると「リコリン」という毒があり、特に球根に毒が多く含まれているようです。やはり、記憶は正しかった。

ただし、大量に摂取しない限り致死量には至らないそう。でも、下痢や嘔吐を引き起こす原因になる毒みたいなので、むやみやたらに触らない方がいいのかも。f:id:iechiko:20241006182349j:image
言われてみれば、美しさの中に毒気のある見た目ではある。

また、曼殊沙華は死や別れのイメージがある花でもあるので、ただ美しいというより、寂しさやわびしさみたいなものも感じるんですよね、この花見てると。
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途中、ここ群生地の説明書きがありました。

これらの曼殊沙華、人工的に植えられたのかと思いきや、球根が河川の増水などによって流れてきて、ここに根付いて群生地を作ったと考えられているようです。

現在は、散策用の遊歩道ができているので、区画整備などはされているとは思いますが、元々は自然に漂着して咲いた花だったんですね。

球根が流れてきたということは、この高麗川の上流部にも曼殊沙華が沢山咲いている場所があるんだろうか・・・?
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今まで、曼殊沙華を目にすることはありましたが、ここまでの群生地は初めて。

間違いなくこの日、人生で一番曼殊沙華を見た日となりました。

キャッキャウフフのお花畑とは(個人的に)違う印象の場所でしたが、ちょうど見ごろのタイミングで来れて良かったです。

おまけ

f:id:iechiko:20241006182530j:imageハート型(無理やり感強め)