えちこの旅ブログ

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【女一人歩き遍路】第5回目2日目 33番 雪蹊寺~34番 種間寺

※この記事は、2015年9月~2019年4月まで3年半かけて歩き遍路をした記録です。情報などは当時のものなので、現在と変わっていることがあるかもしれません。ご了承ください。

【前回の記事はこちら】

iechiko.hatenablog.com

 

32番を参拝し終え、相変わらず天気はイマイチですが何とか雨はあがりました。

傘を差さずに歩けるって、なんて快適。

 

雪蹊寺へ行くルートは、桂浜を歩くコースと、渡し船で海をびゅんと渡るコースがあります。


 

今回は渡し船コースで行くことにしました。

基本、歩き遍路ですがいいんです。海は別枠。(どんなルール)

渡し船は、1時間に1本。


12時10分の船にできたら乗りたいのですが、距離と自分の歩くペースから計算するに、ちょうど10分程度間に合わない・・・

 

くそ。朝一で道を間違うことさえなければ・・・・

 逃すと、タイムロスが結構でかいなー


とりあえず、県道14号をひたすら歩きます。

 

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ですが、ここ歩き遍路道じゃないのか、全くお遍路シールが見つかりません。

でも、手持ちのガイドブックによればこの道を行けばたどり着けるはずなので、己を信じて行くのみ。(病的方向音痴だが謎に自信はある。)

海が見えないけど、海に近い県道。アップダウンもなく、面白い建物がある訳でもなく、人が通る訳でもなく。

ものすごく何もなさすぎて、面白味は一切なし。もう心は無になるしかありません。

 

歩き続けてふと気づく。

このまま行くと、どうも桂浜徒歩コースになるっぽい。

そうなるとガイドブックの地図によると、浦戸大橋を渡らなければいけないようで・・・
この橋は、以前高知龍馬マラソンに出場した際、とっても苦しめられた橋でございます。(このマラソン大会、事前の練習不足もたたってとてもきつかったのです・・・)

嫌だ。あんなとこもう二度と自分の足で渡りたくない。

車もガンガン通ってるし。

とにかく渡し船方面に行く歩き遍路道を見つけようと、少し海側の県道から内陸?側の道に入ってみる。

すると・・・

 

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あった!!

 

案内表示!!

 

君に会いたかったよー。

良かったよー。

歩き遍路道に出ました。

方向音痴ですが、野生の勘で、案外うまくいくことも多いです。

(その3倍ぐらい路頭に迷って過ごしてますが)

 

このお遍路道は、渡し船の乗り場へと案内してくれてるようです。

(ということは、お船に乗るのは正規の歩き遍路道なのかしら)

 

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12時30分。

 渡し船乗り場 種崎港到着。


ちゃんと運行中でした。
ここまで来て、欠航してたら泣いてたわ。

ってか、欠航の恐れとか一切考えてなかったわ。

 

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英語や中国語、ハングル語の時刻表完備!!

最近急増している外国お遍路さん対応でしょうか。

本来乗りたかった12時10分発には間に合わなかったので、隣にあった待合スペースで休憩&簡単な昼ご飯タイム。

結果的に、ここでゆっくり休憩できたのは良かったです。


しばらくすると、女性と男性お遍路さんが一人ずつ来られました。

時間になったら、係のおじさんが呼びに来てくれて、乗船です。

 

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どんより海を渡ります。

 

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思ってたよりも船大きい!!自転車だって乗れちゃう。

 

ちなみにこの渡し船無料です。(何で採算取ってんでしょう。税金?)

そして、たった3分で向かい側の長浜港へ。

エンジン最高。


下船後、約15分で到着。

32番 禅師峰寺からは約2時間20分でした。(そのうち、40分は船待ち時間)

 

33番 雪蹊寺

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本尊の薬師如来は、有名仏師 運慶作。

鎌倉時代以降、一旦廃寺になりましたが戦国時代の土佐領主、長宗我部元親によって再興。

元親の菩提寺でもあります。

 

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本堂

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ん・・・?

・・・なんかおる。

右側足元に寄ってみましょう。

 

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遍路・・・カッパ?
しかも手彫りっぽい。

 

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大師堂

 

こちらのお寺は団体さんが来られなかったので、非常に人も少なくゆっくり参拝できました。

次は約6.5キロ先 34番 種間寺を目指します。本日最後のお寺です。

 

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またしても平坦な道。

山道はもちろんしんどいので、好きではありませんが、このようなアスファルト道はこれはこれで退屈・・・(文句ばっか)

しばらく遍路マークがいっさい出てこなくて不安に。

でも、方向的にはあってるはず・・・

というか、ここ意外に道はないはず・・・

しばらくして、お遍路マーク発見。

高知はやっぱり徳島に比べてお遍路マークが少なめな気がします。

方向音痴にとっては、ある種の修行が味わえます。

 

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山道っぽい道にいざなわれました。

え。やだ。

 

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・・・と思いきや、ちょっと両側緑多めのコンクリ坂道でした。

一安心。

 

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コスモス♪コスモス♪

 

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両側コスモス♪ コスモス ♪

もはや変哲の無い道が続きすぎて、コスモス見ただけで妙なテンションになっています。

 

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かーわ。かーわ。

(同上)

 

このような田んぼや住宅街の道を歩いていると、逆打ち(88番から1番に向けてまわる回り方)お遍路さんに遭遇。

 

今日はどこまでー?

 

次の種間寺までですー

 

そっか。もう少しだから頑張ってねー 

 

誰かと会話したの、今回初めてだ。

団体さんは沢山いるのに、ソロ遍路に全く遭遇しない。

・・・平日だから当たり前か。これが当たり前なのか。

 

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人生で初めて、用水に沿って歩くよう指示されました。

言われた通り、用水沿いを歩いて、33番から1時間20分ほどで到着。



34番 種間寺

 

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山門はありません。

本堂に行くまでに階段も坂道もありません。ありがたい。

 

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若干、躍動感ある大師様がいらっしゃいました。


大阪四天王寺建立に携わった百済の仏師が帰国の途中、土佐沖で時化にあい、この地に避難。

その際に刻んだ薬師如来弘法大師が本尊にしました。

そして、唐から持ち帰った米、麦、あわ、きび、豆(またはヒエ)の五穀を境内に蒔いたことから、この寺の名がついたそうです。

 

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本堂 

 

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大師堂 

 

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こちら、子安観音

周りには沢山の柄杓が。

この柄杓、底が全部抜けてるんです。

 

「通りがよくなる」という意味で、柄杓の底を抜いて安産を祈願し、それを妊婦さんにお渡しします。

その柄杓を妊婦さんは床の間に飾り、無事出産後、こちらに納めに来られるんだそうです。

抜けた底のように、すぽんっと生まれますように、ってことですね!
沢山の柄杓は、沢山の新しい命の証ってことですね!

当時1か月後に出産を控えた会社の後輩に、写メ撮ってLINEで送ってあげました。

この観音さんの効果か分かりませんが(いや、きっとそう)、無事に可愛い双子ちゃんが誕生しました!

めでたし、めでたし!!

 

本日のお宿はホテルSP‐haruno‐(エスピー ハルノ)さん。

楽天トラベルリンクはこちらから↓)

ホテルSP‐haruno‐(エスピー ハルノ)

この種間寺への送迎可能だったので、事前に予約をしていました。

ちょっと早めですが電話してみたら、「今からお迎え行きますね」と快く対応してくださいました。

 

迎えの車に乗って、走ること数分。

ホテルがある春野総合運動公園へ。

・・・なんか見覚えが・・・・


ここ、高知龍馬マラソンのゴールやったとこやわ。

最後の最後に上り坂で、苦しかったとこやわ。

(そもそも、このマラソンしんどかった思い出ばっか)

 

施設は古く、エレベーターも無し・・・

学生の部活の合宿所って感じ。

大浴場があると書かれてたので、入りたかったんですが本日は使用できません、と・・・

客が少ないからお湯、はってないのね、きっと・・・すん。。

 

値段の割には・・・という設備ですが、(1泊7,190円 朝晩ご飯付)場所的にここしか見つけられず、送迎もついてたので、よしとします。


一旦、洗濯をしようとコインランドリーへ。

なかなかにお汚めの洗濯機で、2日分の洗濯物を洗います。

潔癖症なら、この洗濯機の汚れが気になって洗えないのかも。

私ですか?もちろん潔癖の「け」の字も無いので、ガンガン洗いましたよ。洗剤入れてるし、大丈夫でしょ。

おおよそがさつにできてます。


洗濯終了後、部屋に帰ったら。。。


あ、鍵がない。。。。(´・ω・`)

 

やってしまいました。まさかのインキー。

ホテルの方に開けていただき、部屋の中で洗濯物広げて熱冷ましてたら、あれ・・・?

スポブラのパットがねぇ・・・

(長距離歩くので、お遍路の時はランニング用のスポーツブラつけてます。決していまだに中学時代引きずって普段からスポブラ付けてる訳ではありません。そこそこもう大人なんで。)←十二分に大人。



(゜д゜;)



OH!NO!!!!!


慌てて再びコインランドリーへ。

コロリンとブラパッド、洗濯槽に転がったままでした。

私以外、誰も今日はここに立ち入っていない様子。

何かよう分からんけど、セーフ!!



私の部屋3階。

コインランドリー地下1階。

フロント1階。

エレベーター無し。


しんどいわ。

何回、行ったり来たりしてんねん、私。

自業自得やけど、めっさしんどいわ。



疲れた・・・

そしてネットつないだら、定額パケット残200MBで低速のお知らせ・・・・



あー!もう!!

なんて日だ!!!

 

私が旅の間愛用していたガイドブックはこちら。

納経帳とほぼ同じサイズで、サブバックに収まります。

地図と各お寺の案内が書かれてるので、一冊あるととても便利。

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

【女一人歩き遍路】第5回目2日目 31番 竹林寺~32番 禅師峰寺

※この記事は、2015年9月~2019年4月まで3年半かけて歩き遍路をした記録です。情報などは当時のものなので、現在と変わっていることがあるかもしれません。ご了承ください。

【前回の記事はこちら】

iechiko.hatenablog.com

2016年11月8日

お遍路2日目。

 

昨夜は21時半には眠くなり、早々に就寝。

お遍路旅に出ると、漏れなく就寝時間が早くなります。

初期の頃は、疲れてるはずなのに何故か夜中に目が覚めて寝れないこともありましたが、最近は毎回ぐっすり。

6時起きで、ホテルの朝ごはんを食べたあと、出発です!

 

・・・雨です!

 

遍路道からは外れているので、とりあえずスマホのグーグルマップで経路案内。

30分ほどで着くとな。

 ・・・ん?やたら近いな。ま、いっか。意外と近かったのかなーホテルと竹林寺

 なんてことを思いながら、雨の高知を歩きます。


30分後。

 

「目的地到着」

 

・・・え、ここ、どこ・・・?

 

たどり着いたのは、「高須公園」という名の住宅街の公園。

え?何?なんで???

 改めてスマホを見ると、なぜか目的地がここになっている。

なんでやねん。

 知らん、知らん。

高須公園なんて知らん。

高須クリニックしか知らん。


という訳で、仕切り直し。

 

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なんだかよく分からない場所にいるので、今度こそきちんと目的地を竹林寺にして

スマホで道順検索。

 

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竹林寺五台山という山の上。

見つけたのは車用の登り口。

仕方ないので、この道を上がって行くことに。

 

意外と後ろから車がきます。危ない、危ない。

え?竹林寺、そんな人気なん?

30分ほどで到着。したものの、入口がイマイチ分からずうろうろ。

予定より早くホテルは出たのですが、道に迷ったので結局予定通りの到着となりました。

 

31番 竹林寺

 

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山門くぐると、階段ドーン。

 

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雨で濡れていて滑りやすいのは注意しなければですが、このちょっと濡れた雰囲気も素敵。

右上にデジカメのストラップがビローンと被ってもうてますけどね・・・


行基作の文殊菩薩を祀り、弘法大師が荒廃した諸堂を整えたとされるお寺。

 春は桜、秋は紅葉の名所だそうです。

 

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本堂

雨の中、写真撮るのも一苦労。

 参拝するのはもっと大変。

 傘差しながら、ろうそく取り出して、火を付けて、線香出して、

ぎゃー雨濡れるー

ぎゃー傘落ちたー

ぎゃーカメラ濡れるー

なんてことをしながらどうにかこうにか参拝。

 

もう、自分が濡れるのはいいや。

そもそも汗でしっとりしてるし。不快指数相当です。

とりあえず、お線香や納経帳は死守しよう。

 

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大師堂 

 

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お大師様と繋がるお手綱

 

ということで、とりあえず撫でておきました。

お寺に行くと、とりあえず御利益ありそなもん撫でておくタイプです。

雨のお遍路ですが、今日も頑張ります

(そして意気込みを勝手に語るタイプ)

 

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善財童子

 

すこやかなからだ

教えを聞くすなおな心

まことを求めるいちずさ

立ち止まらない勇気

 

まなこを開けば

この世は教えに

みちている

なにひとつ

むだなものも

無価値なものもない


「この世は教えに満ちている」

いい言葉だな。

 

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元は三重塔でしたが、昭和55年に再建された時に五重塔となりました。

高知県唯一の五重塔


今日も団体さんが多めのお寺の参拝を終え、雨の中次のお寺32番 禅師峰寺を目指します。

 

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雨の中、傘をさして歩くお遍路道

 

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遍路道は、山道を指していますがこのまま車道を進みます。

とりあえず、坂を下りきればいいので。

雨の山道は大変なので、可能な限り歩きやすい道路を選択。

 

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お天気が悪いと、気分もどんより。右足の親指の爪も痛いし。

 

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前方に柿の木発見!

もぎ取りたい気持ちを抑えて、先へ進みます。

皮剥くための果物ナイフないし。(そういう問題ちゃう)

 

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武市半平太 旧宅と墓の案内。

晴れてたら寄り道したかったですが。

雨というのは、こういった気になるものもスルーしてしまう。

ただひたすらに、次のお寺を目指すのみ。

 

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普段はトンネルって薄暗いし歩くの嫌なんですが、雨のときは屋根ついてるってだけで嬉しい。

 

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石土池

  

この池からすぐのところ・・・と手持ちのガイドブックには載ってたのですが少々迷う。

(高知って、結構分かれ道に遍路案内が無かったりするんです。迷子の天才にとっては、致命的)

あ!お寺あった!と思って近づいたら、天理教の建物でした。。。

 

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あるとこには、とことんある案内。

いや、1個で充分分かりますから。

 

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階段上って、

 

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遍路山道にいざなわれました。

 傘差しながら、山道歩くのって大変。

  

ここも隣を車道が走ってたので、そこを歩けばよかったー

と後悔してたら、

 

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「お疲れ様でした」禅師峰寺さんに労っていただきました。

 

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からの、とどめの階段。

いやん、アメとムチ。


31番から約40分で到着。

 

32番 禅師峰寺(ぜんじぶじ)

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土佐沖を渡航する船の安全を祈願し、行基によって開かれたお寺。

弘法大師が刻んだ十一面観音像は、今も漁師さんの信仰が厚いそうです。

 

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本堂

 

団体さんが皆さん揃って読経中。

今回は、行く場所行く場所で団体さんに会いました。

バスで移動されるので、二度と同じ団体さんには会わないんですけどね。

 

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大師堂

 

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お寺からは土佐湾が一望できます。

晴れてたら、さぞ綺麗だったであろう景色。残念。

 帰りは、迷わずアスファルト道を選択。

 

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山側から上がってきたら階段正面が山門だったので気づかなかったですが、門横に不動明王さんいました。

 

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そして、駐車場スペースには十一面観世音菩薩さん。

 屋根付きのちょっとした休憩スペースがあったので、ちょっと座って休憩。

 

肩が痛い。。

重い荷物を背負い続けてると、保護するために毛が生えてくんじゃないかな、と心配になります。

せっかくお金かけて全身脱毛したのに。

女性が脱毛にどれだけ時間とお金かけて、ツルツル素肌を手に入れてるか。

ムダ毛ない体、当たり前じゃねーからな。(極楽加藤さん)

  

さ、十一面観世音菩薩さん見ながら毛の話しいつまでもするのはやめましょう。

 

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続いて33番 雪蹊寺を目指します。

 

私が旅の間愛用していたガイドブックはこちら。

納経帳とほぼ同じサイズで、サブバックに収まります。

地図と各お寺の案内が書かれてるので、一冊あるととても便利。



 

 





 

 

【女一人歩き遍路】第5回目1日目 28番 大日寺~30番 善楽寺

※この記事は、2015年9月~2019年4月まで3年半かけて歩き遍路をした記録です。情報などは当時のものなので、現在と変わっていることがあるかもしれません。ご了承ください。

【前回の記事はこちら】

iechiko.hatenablog.com

 

2016年11月7日

 

前回から約5か月後。

暑い季節を過ぎ、秋のお遍路旅です。通算5回目。

朝6時の新幹線に乗るため、4時起きです。

今回は28番大日寺からです。これがスタートまでがまぁ遠い。

 

まず新幹線で新大阪から岡山まで。

そして岡山からは、高速バスで高知まで。約2時間。

寝てたら到着、高知駅

 

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高知駅から、さらに土佐くろしお鉄道へ乗り換え。

 

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車両がおさかな天国

 そして、ようやくスタート地点となるのいち駅へ到着!!

 

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家出てから5時間半かかったよ・・・

ここから、大日寺を目指します。

 

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途中にあったパラダイス感にあふれていたアクトランド

遊園地のようで、看板には坂本龍馬。と思しき武士の姿。

門は開け放たれてますが、人が園内にいる気配はゼロでした。

 

歩き始めて30分。いい天気で汗かきながら到着。

 

28番 大日寺

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ここから本堂まで少々階段あり。

 

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歩きお遍路さんは全然いなかったのですが、お寺に着くとそこそこ人がいるのはいつものこと。時代は車お遍路です。

 

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本堂

 

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大師堂

奥の院には、弘法大師が爪で彫ったと言われる「爪彫り薬師」が安置されてるそうです。

 

 納経所には、無料のドリンクサービス。

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ありがたいお接待を受けて一息ついたら、次に向けてスタートです。

 

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次は9.5キロ先の29番 国分寺

 

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よくあるお遍路道住宅お遍路道と名付けてます。

(まんま、そのまんま)

 

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・・・人がいないこと限りなし。

いいお天気だし、歩きお遍路にはまだまだちょうどいいシーズンだと思うのですが。。。

あ、今日平日だからか。

(この時、前職を退職し、求職中という名のニート真っ盛りでした。会社の最終出勤日から約1か月。曜日の感覚がすでに無くなっております。)

 住宅と田んぼ道メインの遍路道をひたすら行きます。

 

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コスモスに秋を感じます。

 

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途中の遍路小屋で軽くランチタイム。

 

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たまーに出てくるアルファベットお遍路案内。

最近増えた海外お遍路さん用ですが、まだまれにしか見かけません。

残り1.8キロ。

 

28番から約2時間20分

29番 国分寺

 

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えらい目がパッチリした仁王像が出迎えてくださいました。

目力の少女漫画感がすごい。

 

聖武天皇の勅願によって、全国に建てられた国分寺の一つ。

ちなみに、徳島にある15番も同名の国分寺

 

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本堂

こちらの本堂は、戦国時代 長宗我部元親によって再建されたもの。

 

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大師堂

この大師堂のお隣にあるのが

 

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酒断地蔵

断酒祈願に訪れる方が多いそうです。

酒とは無縁の生活。むしろ、多少飲めるようになりたいんですがどうしたらいいのでしょうか。

昔は飲んでなくても酒飲んでる人と同じテンションでいれたんですが、年々酒のノリに素面で付き合うのがしんどく、コロナ以前から飲み会の類にはほぼ参加することがありません。だって同じ話ばっかするんだもん。どんだけ再放送すんねん。「相棒」か。

  

こちらのお寺に私が到着した前後、団体バスツアーの方々が何組がドドッと来られました。歩きはいないけど、ツアーはシーズンなんでしょうか。

団体の方がいると、居場所がなくなり、納経所も混んだりするので単独お遍路は休憩などしてちょっと参拝時間をずらします。

(ツアーの方の納経帳は、皆さんが参拝してる間にガイドの方がまとめて持ち込まれます。なので、納経所自体が団体客でごった返すことはないのですが、沢山の納経帳の御朱印を書かれるため、それが終わるまで待ちを食らいます。。。)

 

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次は7キロ先 30番 善楽寺へ。

 

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 善楽寺に行きたいのに、案内が岡豊城跡

城じゃなくて、寺に行きたいんです、私。

岡豊城跡というのは、善楽寺のことでしょうか・・・?(絶対違う)

 

よく分からないけれど、方向音痴なりの勘はそちらでいいと告げている。

このまま進んでみる。

田んぼ道を歩いていると

 

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にゃんこに遭遇。

「こっち来いよ」

ついて行ってみる。

 

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「もう疲れたから終わり」


・・・え。

 

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あ、またにゃんこ。

単調なお遍路道で出会う動物はとても癒されます。

 

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みかんの無人販売発見!!

 こんなに入って100円は安い。

すごい欲しいけど、今回5日間のお遍路旅なので今まで以上に荷物も重い。

初日にして肩が痛くて疲労が・・・これ以上、荷物増やせません。

残念ですが、みかんスルー。

 

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あ、またにゃんこ。

 

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お遍路小屋発見。

第5って書かれてたけど、第1~4はどこに・・・?

先を急ぎたかったので、休まず直進!

 

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高知駅まで6キロ。

午前中に出た高知駅方面にまた戻ってきています。

 

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残り800mのところで、脇道へ。

住宅街へ突入した後、国分寺から約1時間半で到着。


30番 善楽寺

 

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明治時代の廃仏毀釈で一度は廃寺に。

その際、現在奥の院となっている安楽寺が30番に。

昭和5年に善楽寺が再興し、30番札所が2か所ある時代が続きましたが、平成6年に善楽寺が30番。安楽寺奥の院となりました。

結構最近まで2か所のままだったのね。。。

 

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本堂

 

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大師堂

 

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梅見地蔵

学業成就や合格祈願。首から上の病気平穏に御利益があるそうです。

なかなか幅広い。ようは頭全般に効くってことですかね。


本日のお寺はここまで。

ホテルへと向かいます。

 

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体に気を付けてください。

はい。そうします。

 

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すっかり日も暮れてきました。

遍路道からは外れていたため、グーグルマップに道案内してもらっていたら、車がビュンビュン通る車道の路肩を歩く羽目に。

ホンマにこの道しかなかったのだろうか・・・

 

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ま、夕日綺麗だからいっか。

この日は、ホテル土佐路たかすに宿泊。

楽天トラベルのサイトはこちら)

ホテル土佐路たかす

 

 ホテルのテレビで、ゆるキャラ日本一のニュースがやってました。

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高知県須崎市しんじょう君

おめでとう、しんじょう君!!

この後、須崎市行くからねー!

 

今日の道はアップダウンもないし、山道もないのに早速足の爪が痛い。。。

あと4日、大丈夫かな・・・

 

私が旅の間愛用していたガイドブックはこちら。

納経帳とほぼ同じサイズで、サブバックに収まります。

地図と各お寺の案内が書かれてるので、一冊あるととても便利。

 

 

 






 

 

 

 

【女一人歩き遍路】第4回目2日目 27番 神峯寺

※この記事は、2015年9月~2019年4月まで3年半かけて歩き遍路をした記録です。情報などは当時のものなので、現在と変わっていることがあるかもしれません。ご了承ください。

【前回の記事はこちら】

iechiko.hatenablog.com

 

2016年6月18日

 

第4回目お遍路旅、2日目。

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ホテルの駐車場に、お遍路カツオがいました。
見送られて、ホテルをあとに。

んー・・・足、痛いわー

人生初ではないでしょうか。
ウォーキングでこんな筋肉痛。
でも、歩くしかありません。

 

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青い空ときれいな川。
こういった景色をゆっくり楽しめるのは、歩きお遍路ならでは。
と思って、自分を奮い立たせます。

 

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安田町に入りました。

安田町には【やすだじかん】が流れているようです。
今、私はやすだじかんの中にいます。

実感ゼロです。

 

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住宅地突入。

 

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歩き始めて1時間。
安田川を眺めて休憩。

綺麗だなー

家の近所を流れる大阪市内の川と比べ物になりません。
そもそも汚いし、さらに最近なんて暑さでなんかやたらドブ臭いし、藻のようなものも発生してるし・・・

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神峯寺の看板出てきました!あと4キロ。
そもそもホテルから神峯寺がどれぐらいの距離かいまいち分かってなかったんですよね。
昨日頑張って歩いたおかげで、今日は距離が短くて済みそうです。

 

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田んぼ。
(言われんでもわかる)

 

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神峯寺は、山の上と聞いております。
そろそろ、入っていく感じがします。
お遍路4回目。だいぶ読めるようになってきましたよ。

 

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しばらくはコンクリ坂道が続きます。

 

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緑が濃ゆい。

 

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残り2キロ。
思いのほか、コンクリ坂道が続いてます。
上りはしんどいけど、山道よりはマシ。

 

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・・・と思ったのもつかの間。
歩きお遍路はこちら、と山道へいざなわれます。

もう・・・・

 

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草ボーボー
昨日に引き続き、今日も草ボーボー

そして、ここで私は気づく。

わざわざ、歩きお遍路の山道歩かなくても、車道の端っこ歩いた方が、楽なんじゃないか。
だって、すぐ隣に車道が通ってるんだもの。

ホテルを出発して2時間半。
本日も汗だくで到着。

27番 神峯寺

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・・・と思ったら、ここは売店と駐車場。
山門はまだ先・・・

 

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縁起は神功皇后の時代。
809年に天皇の勅命を受けて、弘法大師が伽藍を整えました。

 

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色濃い仁王像に出迎えられました。

 

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仏像は、ちょっと色あせてて欲しい派です。

 

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神峯の水と呼ばれるこちらの湧水。
病気平穏の効果があるとされ、高知県の名水にも指定されてます。

お手てで救って飲みました。
美味しかったです。

 

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お水は美味しかったですが、その美味しさだけでは頑張れない階段。
山を散々登って来てからの階段。
もう、このパターンしかないのですか。

 

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・・・大師様、疲れました。
あんよが痛いです・・・

 

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疲れ果ててたどり着いた本堂

 

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仏足跡がありました。

この仏足跡を合掌し、礼拝した手で身体の悪い個所を撫でると罪障を滅し 諸願を成就する

とのことだったので、足撫でておきました。
股関節痛かったので、コマネチばりに付け根ゴシゴシしたかったですが控えました。

 

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大師堂

 

納経所でしばしの休憩の後、また山を下ります。
来た道をそのまま帰ります。

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今度は、草ボーボー道ではなく、車道の端っこを歩きました。
俄然、こちらの方が楽でした。

 

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行きは正面の道から上がってきたのですが、帰りはここを右折。

 

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次の大日寺までは36キロ。
でも、今回のお遍路はこの神峯寺で終了です。

電車で高知駅まで行くため、ここから一番近い唐浜駅へ向かいます。

 

ひたすら駅へ向かって歩いてると、昨日ご一緒した男性お遍路さんが前から歩いて来られました。
今からお寺へ向かうところだったので、

ここからまだ結構あります。山もあるので頑張ってください!

とエールを送ってお別れしました。

翌日から、雨続きのお天気だったのですが、予定通り高知を一気に歩くことができはったかなー。

 

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50分ほどかけて、唐浜駅到着。

あー・・・しんど。

・・・あ、なんかいる。

 

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アンパンマンの作者 やなせたかしさん作の
「とうのはま へんろ君」

唐浜駅があるごめん・なはり線は各駅にキャラクターがいるらしいです。
このごめん・なはり線って、ずっと謝られてる気がしてならんわ。

ごめん、なはり。私、ここから電車に乗るわ。もう歩けない


駅のトイレで汗拭いて、さっぱり。休憩スペースで、しばし電車が来るのを待ちます。

今回はいつにもなく、足を痛めてしまいなかなか苦しい道のりでした。
でも、今日は距離的にそんなに歩かなかったな。

・・・なんか、物足りないかも。

・・・もう少し、歩こうかな。

山を降りている時は、早く電車に乗りたかったのに、なぜかもう少し頑張れる気がしてしまい、

 

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行けるとこまで行ってみよう!と、歩き再開。

 

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安芸市と言えば、岩崎弥太郎さんでしょう。
NHK大河ドラマ龍馬伝でパンチ効いてた弥太郎さん。懐かしい。

 

歩き再開して、20分。

 

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お花きれいだなー

 

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駅みーつけた。

はい。
たった一駅で力尽きました。やっぱり足が痛かった。

 

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ここにもやなせさんのキャラクターが。

無人駅で誰もいないのをいいことに、がっつりホームで着替えてやりました。

でもこういう駅だからこそ、監視カメラ 絶対ついてるわ。
(さすがに全裸にはなってないですが。一応、下着というか、タンクトップ姿なのでギリセーフ)←いや、アウト?

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30分ほど待って、電車、到着。

 1時間10分後、高知駅


 

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駅前にりりしい3人衆がいらっしゃいました。

まだまだ長い高知お遍路。
暑さが引いたら、次は28番 大日寺から再開です。

 

私が旅の間愛用していたガイドブックはこちら。

納経帳とほぼ同じサイズで、サブバックに収まります。

地図と各お寺の案内が書かれてるので、一冊あるととても便利。

【女一人歩き遍路】第4回目1日目 26番 金剛頂寺

※この記事は、2015年9月~2019年4月まで3年半かけて歩き遍路をした記録です。情報などは当時のものなので、現在と変わっていることがあるかもしれません。ご了承ください。

【前回の記事はこちら】

iechiko.hatenablog.com

 

 季節柄、歩きお遍路さんがほとんどいなかったのですが、
偶然男性お遍路さんにお会いして、金剛頂寺までご一緒することとなりました。

歩きお遍路4度目にして、お遍路仲間さんとお寺を目指すのは初めて。
偶然にも同じ関西人で、この3月でお仕事を定年退職されたというおじさん。
(もっと若く見えたけど。)

学生さん?


なんて言われて、

えー、そんなーとっくに社会人です。

とデヘデヘ調子に乗ってみる。

見た目が、ではなく、この日は金曜で平日に歩いてる=時間に融通つく=学生 という図式が成り立ったからですよね。
ええ、分かってますよ。分かってますとも。

この方は、春に一気に徳島をまわり、今回は徳島最後のお寺23番薬王寺からスタート。
最御崎寺までの77キロも、昨日ひたすら雨の中歩かれたそうな。
尊敬っす。元気みなぎる還暦に私もなりたいっす。

歩きお遍路あるある話や、仕事の話、地元の話なんぞで盛り上がり、後半山道だったのですがおじさんのペースで一気に登れました。
蛇にも出くわしたんですけどね。
怖くなかったです。やっぱ誰かがいるって心強い。

 

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山を登ったら、階段どーん。

・・・このパターン、多いですよね


と二人で汗だらだら、息ぜーぜーしながら到着。

 

26番 金剛頂寺(こんごうちょうじ)

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本尊である薬師如来像を大師が刻み終えたとき、その像が自ら歩きだし、自らの手で本堂の扉を開けて鎮座したという伝説があるそうです。

 

 

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そんな伝説の本堂

 

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大師堂

 

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がん封じの霊木

 

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大師がこちらのお釜で米を炊いたら一万倍に増え、人々を飢えから救ったという言い伝えがある釜。
米不足が起こったら、この釜を使いましょう。

ここから今日泊まるお宿まで、15キロ以上あります。
時間は15時前。先を急がねば。
休憩されてたおじさんとお別れして、また一人のお遍路旅スタート。

 

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大勢で見送りありがとう。

 

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次の神峯寺までは27キロ。
(でも、私のガイドブックでは30キロ・・・)

この途中に今日の宿があります。

 

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けもの道。

からのー

 

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けもの道。

この後、山に突入。

 

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こういうとこ、滑りやすいから気を付けないとなーと思った5秒後、滑ってこけました。
おもいっきりおけつ、打ちました。

・・・言わんこっちゃない。

さっき、「学生さん?」とか言われて調子乗った罰ですね、きっと。
すいません。
おけつ打つだけで済んで良かった。気を引き締めて行きましょう。

 

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山を出たら、くじらに出会いました。

 

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ここからはひたすらこの国道55号線を歩きます。

 55号・・・

「飛びます、飛びます」ってもう30代以下には通じないんだろうな・・・
(って、私も世代じゃないですけど。)

 

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今日のスタートは、室戸岬の先っちょだったので、こう見るとすでに結構歩いてきましたね。

 

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うみー
この先ずっと見ることになるうみー

保存地区という看板が見えたので、ちょっと国道を外れてみました。

こちらの吉良川町、大正時代に木炭を扱う商家や回船問屋で繁栄した町で、平成9年に国の文化財である「重要伝統的建造物保存地区」に選定されたそうです。

 

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にゃんこ、大集合。
癒しです。にゃー。

 

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再び、国道55号線。
目指す奈半利はまだ12キロ先・・・

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お遍路さんへ
アコウの樹の下でおくつろぎください


2時間半、休みなく歩き続け正直1回どこかに座って休みたかったんです。
足の疲労も相当です。痛いです。

アコウの樹まで、430歩

どうせ暇だし数えていきましょう。


1、2、3・・・



・・・・426、427、428、429、430

 

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・・・・ここじゃないですよね?

足短いから、人より歩数がいるのかもしれない。
もう少し進むと

 

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小さな鳥居の中に、なんかそれっぽい樹はあったのですが、
写真で見るよりさらに薄暗い雰囲気で、祠もあるし
とてもじゃないけど、休めるような空間ではありませんでした。

うぅ。しんどい。
でも、歩くしかない。がんばろ。

 

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ローソンまで10キロ9キロ
街のホットステーション、めっさ遠いわ。

 

国道から住宅街へ。

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そしてまさかの山道突入です。18時前に。
日が暮れ始めるこの時間に。誰もいない山道です。

今日、誰もここ通っていないんじゃないかと思うほど蜘蛛の巣があちこちにできてて、
もう、顔に、腕に、からまって気持ち悪いのなんの。

うっすら糸が見えたら、かがんで、早く通り抜けたいから、小走りで。

日暮れどき、見知らぬ土地の山の中を駆け抜ける女が一人。

・・・何やってんのかしら、私。

 

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ボーボー。
夕方にとんぼだらけの草ボーボー道。

ここどこー
(高知です)

 

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またしても滑りやすそうな道にでくわした。
 プラス コケ。 凶器です、もはや。

 

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木々が途切れて、海が見えました。
夕日がきれい。

 

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30分ほどで山を抜けました。ほっ。

元々足が痛くなってたんですが、山道小走りしたせいで、痛み増加。
今まで、歩きでこんなに足が痛くなったことなかったんですが今回、やっちゃってるわー

ホテル、どこー?まだー?

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海を見て、気分を紛らわせるしかありません。

あーきれい、きれい。


・・・15分後

 

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うん、きれい、きれい。(無感情)

 

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ついに、本日泊まるホテル「なはり」さんの案内が!!
あともう少しですか?ほんとですか?

 

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あともう少しと言われてから、15分かけて
ようやく、到着・・・

金剛頂寺を出てから、約4時間20分。
あー疲れた。

今回、こちらのお遍路さんプラン(夕食付)を予約しておりました。



お腹もすいてるんですが、いかんせん汗まみれなのでまずはお部屋でシャワーを。
そして、さっぱりどすっぴんで夕食。

 

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まぐろのお刺身、おいしかったです!

ほんで、最初ご飯に夢中で気づかなかったんですが、

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隣、ただの窓やと思ってたら魚泳いでた。

こちらのお宿、温泉あります。
私が入った時は、誰もいなくて貸し切り状態。
露天風呂では星がすごくきれいに見えました。

あー素敵だなー
・・・しっかし、足、痛いな。
明日、大丈夫かな・・・・

 

不安を抱えつつ、2日目に続く。

 

私がお世話になったなはりさん、下記リンクから楽天トラベルのページにいけます。

ホテル なはり

 

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