えちこの旅ブログ

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【三重・伊勢】特急「しまかぜ」に乗って伊勢へ

10月の頭に熊野古道中辺路を歩き、11月の最初の週末に伊勢へ行ってきました。

熊野詣伊勢参り。貴族並みの二本立て。

元々、今年の春に母と福島県へ旅行する予定だったのですが、コロナの流行によりキャンセル。で、とりあえず近場でどこかへ行きたいなというとこで、母が行ったことがない伊勢神宮へ行くこととなりました。(私は今回で3度目)

近鉄観光特急「しまかぜ」

今回、利用したのは、近鉄の観光特急「しまかぜ」です。

運行当時から乗りたいと思いつつ、なかなか機会がなかったのですがようやく初乗車!

運行区間

しまかぜの運行は、「京都~賢島」「大阪難波~賢島」「名古屋~賢島」の3区間

京都・奈良・大阪・名古屋から伊勢方面へ旅行するのに最適な観光特急電車です。

(京都~賢島間に大和西大寺駅大和八木駅に停車するので、奈良の人もわざわざ大阪や京都まで出なくても乗車可能。)

乗車チケット

乗車日の1か月前からインターネット・近鉄駅窓口・旅行会社にて予約可能。

※2022年1月追記

現在、コロナウイルスの影響により、乗車日の2週間前からの予約に変更となっているようです。この辺り流動性があると思われますので、詳しくは公式HPをご確認ください。

www.kintetsu.co.jp

ちなみに、私たちのチケットは、仕事だった私に代わり、母が予約しに行ってくれました。ネットでできるけど、「よく分からないから直接駅で駅員さんに聞いて買うわ」と。アナログ世代全開。。。そして、結果1号車の展望車両取ってくれました。感謝

車内ご紹介

大阪に住んでる私は、近鉄難波駅から乗るのが近いんですが、奈良に住んでる母に合わせて、「京都~賢島」線に乗ることに。大和西大寺駅で待ち合わせ。

前日雨だったんですが、当日はお天気にも恵まれました。伊勢神宮天照大御神にお礼言わなくちゃ。

 

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10:33 大和西大寺駅

正面、かっちょいい!!

 

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座席もゆったり。足が十分伸ばせます。

まぁ、私の足が短い背が比較的低い(156㎝)というメリットを生かしてこそですが。

 

ヘッドレストもふかふかしてる。本革使用のシート、座り心地よいです。さすがです。

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目的地伊勢市駅までの乗車で、実質乗車時間は1時間半。

(これ、乗ってからすぐじゃなくカフェから戻ったあと撮ったんで、行先「伊勢市」になってますが、乗ってからいくつか他の駅には停まってます)

 

乗車後早速、カフェ車両に行ってみます。

コロナ対策で、座席間隔をあけているため少し並びました。20分ぐらいかな。

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こちらカフェ車両。

車窓を眺めながら、「海の幸ピラフ」や「松阪牛カレー」などのお食事、スイーツなどが食べられます。

 

お昼前で、そこまでお腹空いてなかったのでスイーツセットを注文。

(「お腹そんなに空いてないから軽くケーキでいいかな」って言うけど、ケーキって軽めの食事並みのカロリーあるから、実際は全然軽くない説。)

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やはり秋はモンブランでしょ。秋以外も食べてるけど。

 

ちなみに、この窓からも景色よく見えるし、座席も車窓がよく見える展望車両ではありましたが、正直にこれと言って特別なものはありません。近鉄沿線でよくみられる田んぼと、おうちと、山。

近鉄沿線以外でも見れるやろうけど)

海とか川とかあるとテンション上がる元奈良県民(海なし県民は水物に弱い)としては、まぁ正直ごくごく見慣れた風景ではあります。でも、乗ってる乗り物が特別だと、景色も違って見え・・・なかったです。うん。

二見浦観光へ

12時過ぎに伊勢市駅到着。

伊勢神宮は翌日に参拝することにしてたので、この日は二見浦にある夫婦岩へ。

伊勢市駅からJRに乗り換えて、6分程度でJR二見浦駅到着。

近鉄とJRの伊勢市駅は繋がってるんですが、切符を買うため一回改札出て、JRの切符買い直して再度入場。ちと面倒です。(でも、電車の中で車掌さんから買うことも多分できたっぽい)

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この駅の形、夫婦岩を表現していると思われる。

 

伊勢神宮には過去2回行きましたが、夫婦岩は初めてです。

母いわく「伊勢に来たんなら夫婦岩見ておかなくちゃ!」だそうです。

人がすごく少なくて寂しい参道を抜けると、海!!海!!(しつこいけど、海見ると無条件でテンションが上がる。だって海なし奈良育ちだから)←海見ても何も思わない奈良の人もいっぱいいると思うけど。

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まぁまぁ波、激しめ。

 

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こちらが夫婦岩

 

一目瞭然。二つの男岩・女岩がしめ縄で結ばれ、夫婦が寄り添っているように見えることからこの名がついています。

沖合約700m先に鎮まる猿田彦大神ゆかりの興玉神石」と太陽を拝む鳥居の役割もしています。

毎年5~7月には岩の間から昇る朝日が拝めるそうです。

 

この日、晴れ予報の割に、結構ドン曇りだし、風きついし、波もきつめ。

太陽いずこ。

髪の毛ボサーってなるぐらいの風なのに、岩の鳥居の後ろに立つ鳥は長時間、微動だにせず。

・・・神様的な・・・あれかな。(どれ)

 

駅からここに来る道は人少なかったんですが、夫婦岩周辺は結構人がいました。皆さん車で来てるんですかね。なんせ私も母も車乗れないもので。移動は公共交通機関限定です。

猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を祀る二見興玉神社に参拝し、(夫婦岩はこの神社の沖合にあります)御朱印をいただいたのち、(コロナ対策のためか、紙御朱印の販売でした)他へは寄らず、駅へ戻ることに。

賢島駅到着

今回、遠出できなくなった分、ちょっといいとこ泊まろう!と予約したのが2016年伊勢志摩サミットの舞台となった「志摩観光ホテル ザ スイート」なので、ホテルに早めに着いて、ホテル内をゆっくり見てまわることに。

JR二見浦駅からJR鳥羽駅まで行き、そこからまた近鉄線に乗り換えて終点賢島駅へ。

賢島って耳や目にする機会は多かったですが、初めて来ました。

 

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駅に着いたらずらっと並ぶ近鉄車両。にわか鉄道ファン、少々テンション上がる。

そして、徒歩でも10分ぐらいで行ける距離にも関わらず、ホテルからの送迎サービスがあり、駅にお迎えの車が来てくれていました。

ふ~セレブ~

私なんて先月、38キロ自力で歩いたのに。

ただいまより数時間、えせセレブ体験を堪能したいと思います。

 

続く。

 

 

 

 

熊野古道 中辺路38キロ徒歩の旅 3日目後編 大斎原・闘鶏神社

熊野本宮大社を参拝後、そこから国道を渡って徒歩5分強の大斎原(おおゆのはら)へ。

大斎原の入り口にあるのが、展望台で上から眺めた大鳥居。

 

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圧巻の大きさです。

ただ、この鳥居、私初見ではありません。

昨日、川湯温泉へ向かう途中のバスから見えました。なんなら、この日の朝も宿から発心門王子まで向かう車の中から見えました。

ただ、この距離で見るのは初めてなので改めてその大きさに圧倒されます。

 

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向かって歩いて行かれる人と比べると、その大きさがよく分かる。

 

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鳥居には、シンボル八咫烏

 

現在の熊野本宮大社は、明治22年の大洪水で流出を免れた社殿を移築したもの。

元々は、ここ大斎原と呼ばれる場所に熊野本宮大社はありました。

 

中は神域ゆえ撮影禁止となっております。

こちらには、流出した中四社と下四社を祀る石の祠が建てられてました。

 

大斎原へ行ったのち、世界遺産熊野本宮館へ。

 

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姉妹道であるスペインのサンディアゴ・デ・コンポステーラのシンボル、ホタテ貝。

 

昨日、迂回路を歩いたがために押せなかった猪鼻王子のスタンプを押してもらいました。

そして、滝尻王子から熊野本宮大社まで歩いた旨を伝えると、記念のクリアファイルがもらえました。

 

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はい。こちら、2泊3日かけて集めたスタンプでございます。

一つ、異常にうっすらしてもはや裏から透けてるんじゃないかぐらいの存在感のやつありますが。

サンディアゴ巡礼と両方歩いて共通巡礼達成者として登録する場合、こちらの場所で手続きとなります。

私はまだ熊野古道歩いただけの人ですからね。クリアファイルで十分です。

いつかこのスタンプ帳を手にスペイン歩きに行きたいです。

 

ここで全てやるべきこと終了。

あとはこの熊野本宮館前から出てるバスに乗って、紀伊田辺駅へ戻ります。

バスの時間まで50分ほどあったので、こちらの中の展示をプラプラと見て回りました。

 

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とてもサンディアゴ巡礼行きたいゆえ、サンディアゴ巡礼に関する資料だけ写真を撮ってた。

 

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昔は「蟻の熊野詣」と呼ばれるほど、人々が連なって巡礼の旅をしていたよ、の模型。

今と昔じゃ大違い。

3日間で熊野古道の道中出会った人、10組程度かな・・・

 

しばらく展示見たり、外に出てお菓子ぼりぼり食べたりして時間を潰し、12:17分本宮大社前発のバスに乗り紀伊田辺駅へ。

2泊3日かけて歩いた38キロ、わずか2時間弱で到着。

紀伊田辺駅13:50着。動力万歳。

 

天王寺行きのくろしおが14:45発ということで、時間に余裕がかなりある。

駅の待合で座って待ってるだけじゃもったいないので、駅から10分ほどの場所にある闘鶏神社へ行くことに。

 

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こちら、2016年に世界遺産に追加登録された神社です。

 

熊野三山のすべての御祭神が勧請されており、熊野三山の別宮的存在。

昔から熊野三山まで歩くのが大変な人が、代わりにこちらへ参拝していたそうです。

 

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本殿前で写真撮ってたら、ボランティアガイドさんが「良かったら説明しましょうか?」と声掛けてくれました。基本的に時間に余裕がある限り、ガイドさんのお話は喜んで聞くタイプです。

電車の時間がある旨伝えると、「じゃー、その時間に間に合うようにしますね」と言ってお話くださいました。

この神社の名前の由来。

それは、平家物語によるもの。

源平の戦いが激しくなるにつれ、当時最強と言われた熊野水軍は両者から味方につくよう要請を受けていました。

その熊野水軍の統率者であった熊野別当湛増(たんぞう)は、あの武蔵坊弁慶の父と伝えられているお方。

弁慶は義経の命を受け、田辺へ赴き熊野水軍が源氏側の味方につくよう説得します。

どちら側に着くべきかの神意を確かめるため、湛増は白い鶏(源氏)と赤い鶏(平氏)7羽を戦わせます。結果は白い鶏の勝利。

そこで、湛増は源氏側への加勢を決意します。そして、源氏勝利に大きな役割を果たしたと言われています。

 

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そんな一場面を再現した銅像

湛増さん、ほぼ陰。

というか、息子直々の頼みより、鶏の勝負を重要視したお父さん。

結果的には良かったけど、息子弁慶の立場よ・・・

 

紀伊田辺駅の前にも弁慶像があって、「何で弁慶ここにいるんだろ~?」と思っていた私。なんの予備知識もなくここに来たので、その背景が分かり非常に勉強になりました。(まぁ、来る前にググって調べて来いよって話ですが・・・)

 

あと、手水所の屋根と一の鳥居は、伊勢神宮式年遷宮の折、譲り受けたものだそうです。

 

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ガイドさんの説明がなければ、知らずに通り過ぎてました。分かりやすくためになるお話でした。しかも時間にも気を使っていただき、ありがたい。

 

その後、社務所にて御朱印を頂きました。

熊野本宮大社と違ってこちらは人が少ないからか、この時期でも直接御朱印に手書きしてもらえました。

 

対応してくださった宮司さん(?)に「歩いてきたんですか?」と聞かれ、2泊3日で歩いたこと、山が結構しんどがったこと、人がびっくりするぐらいいなかったことなどなどお話。

とてもにこやかに私の話を聞いてくださいました。

何かいい神社だな~ここ。

 

正直、時間が空いたのでせっかくだからぐらいの感じで足を延ばした場所でしたが、ほんと来てよかったです。

 

やはり闘鶏神社の方もおっしゃることは、海外からの観光客がいなくなり、人がぐんと減ってしまい寂しいということ。

今こそ!日本のみんな、熊野へ!!!

 

3日間ともお天気にも恵まれた熊野古道の旅。いい体験となりました。

中辺路以外のルートで歩いてみたいところも見つけたので、また来年あたり行ってみたいと思います。

 

 

 

熊野古道 中辺路38キロ徒歩の旅 3日目前編 発心門王子~熊野本宮大社

居住場所の最重要条件が「交通の便がいい」なので、大阪市内に住んでいますが、「川汚い」「ビルばっか」「空狭い」で、定期的に物凄い「ここ嫌ー!」ってなります。そしてそんな週末は日帰り登山。本日は曾爾高原からの倶留尊山。

自然の空気マスクなしで吸って、肺がリフレッシュされました。

 

熊野古道3日目

朝からお風呂に入ろうかとも思ったのですが、寝たり起きたり数度繰り返し、朝方眠り込んだらそんな時間もなく。

 

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とりあえず、朝ごはんをいただき、出発準備。

みどりやさんでは、朝出発の発心門王子までの送迎サービスがあります。予約はチェックイン時でOKでした。

私は8時の便で予約。私以外の方は、発心門王子~熊野本宮大社までのみ歩かれる方のようで皆さん身軽でした。(前泊分入れて、3泊4日分の荷物とストックで一人がっつり一人登山スタイルの人)

 

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昨日のゴールが今日のスタート。

 

発心門王子で再びお参りして、熊野本宮大社までラスト6.9キロ!出発!

6.9キロという距離に加え、激しいアップダウンもないので、割と気軽に歩ける熊野古道。このコースのみを歩かれる方も多いようです。

 

しばらくはのどなか集落を歩きます。

 

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あ、にゃんこいるー!

(動物好き。好き過ぎて飼えない。だって自分より先に死んじゃうと思ったら・・・想像だけでペットロス。なので、YouTubeで他人のペット見てほくそ笑んでる)←ほほ笑め。

 

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全然こっち見てくれなかった。私の想い届かず。

(猫と犬なら犬派なのがばれたんかな。でも猫も好きやで。だいぶとな)

 

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突如現れるパラダイス感。

(パラダイスって何?って方は探偵ナイトスクープ」「桂小枝」「パラダイス」で検索を)

 

 

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熊野古道のシンボル、八咫烏が導いてくれます。

何だかこの道、妙に手作り感溢れてる。

 

送迎で数名の方が発心門王子に降りたんですが、私結構ペース早く歩いてたようで、結局今日も一人ぼっち。

昨日、一昨日の峠超えに比べたら楽勝!楽勝!

 

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20分ほどで水呑王子着。

 

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ここまでずっと舗装道だったんですが、ここから先未舗装道になります。

 

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この方が熊野古道らしいから好き。

 

30分ほどで伏拝王子。そしてお手洗い併設の休憩所。

 

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このコースは適度に綺麗なお手洗いもあるので、ありがたいです。

 

京都から熊野詣をした人は、約260キロ歩き12日前後でここに辿り着きました。

そして、熊野三山最初の目的地である本宮が彼方に見えたとき、感動のあまり「伏して拝んだ」そうです。それが伏拝王子の名前の由来。

 

今のように歩きやすい靴もウェアも、もちろんスマホ自動販売機もない時代。

今でも260キロ歩き続けるのは大変なのに、その時代どれほど大変だったことでしょう。「伏して拝んだ」という言葉に、その道中の苦労が表れている気がします。

 

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九鬼ヶ口関所を通れば

 

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熊野本宮大社まであと2.1キロ!!もう間もなくです。

あーでももう終わっちゃうのかー。3日目があっという間過ぎて、もうちょっと歩いていたい気分。

 

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ちょっとよりみち展望台に、ちょっとよりみち。

 

すこし小山を登った先にある展望台からの景色がこちら。

 

 

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大斎原(おおゆのはら)の大鳥居が見張らせるスポットです。

山々に囲まれた大鳥居。美しい。

 

送迎車が一緒だった女性の方が一足先にこちらに来てました。何かトイレ行ったり、ハンコ押したりしてる間にお互い抜きつ、抜かれつみたいな感じやったんですが、二人っきりになったのでここで初めて会話を。

北海道から来られた方で、私と同じく人のペースに合わせるのがしんどいからと一人旅を好まれてる方でした。このあと、本宮大社まで一緒に歩いていくことに。

 

還暦間近とおっしゃってましたが、海外の山も行かれるほど登山経験もおありでかなり健脚。エベレスト街道を強くおすすめされました。私そこ行きたいと思ってたんです!時期が合わず、見送りになったままこんな状況になっていつ行けるのやら状態ですが、色々行かれた方が絶賛してたんで、ぜひ行きます!!

 

最後の王子、祓殿(はらいど)王子

 

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スタンプも残り本宮大社を残すのみとなりました。

 

そして!3日目スタートから2時間強。滝尻王子から2泊3日。

 

38キロ歩き切ってついに、熊野本宮大社到着です!

 

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展望台で15分ぐらい休憩がてら喋ってたんで、実質2時間もかからんぐらいでした。

一緒に歩いてた方も「え?もう着いちゃった。もっとかかると思ってたんだけど」と。

そう、ラストは歩きなれた者からすると、少々物足りなさも感じます。でも、2日目にここまで来るとなるとそのラスト7キロがえらく長く感じるんだろうな。

(滝尻~熊野本宮大社まで1泊2日で歩くことも可能ではあります。その場合、近露泊だと2日目に25キロほど歩くことになるので、山越えもあるしまぁまぁ大変かと。)

ぺース配分としては2泊3日が歩くことを最後まで楽しめるのでいいかな、と思いました。

 

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八咫烏ポスト。

 

私はスタンプ押したり、御朱印もらったり、諸々やることあるんでここで女性とはお別れ。短い旅路でしたが、お話できて楽しかったです。(ちなみに、翌日は高野山登るとおっしゃってました。素晴らしい!)

 

 

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両脇にも八咫烏

 

先ほどから何度も登場している八咫烏。こちらは、熊野権現に仕える3本足のカラス。

神武天皇大和国まで道案内したため、導きの神として信仰されています。

 

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今はサッカー日本代表サムライジャパンのシンボルとしてもお馴染みですよね。(熊野本宮館の展示品)

 

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授与所横にある最後のスタンプ!!

 

一番の念を込めてぎゅぎゅぎゅいっと押して、スタンプ押印も完遂!

 

御朱印は、時期柄御朱印帳への手書きではなく、既に書かれたものの販売のみでした。

 

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神門

 

この奥に第一~四殿と呼ばれる社殿があります。

 

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参拝順は、第一からじゃなく第三殿(祭神:夫須美大神(伊邪那美大神))第二殿(祭神:速玉大神(伊邪那岐大神))→第一殿(祭神:家津御子大神(素戔嗚尊))第四殿(祭神:天照大神→結びの神・祓いの神となります。

 

神門の手前の看板に撮影禁止と書かれていたので、中では撮影せず。でも撮ってる方普通にいたし、得に注意を受けてる感じもなかったですけどね・・・

 

「2泊3日、無事完歩できました。お天気にも恵まれました。ありがとうございました!」

と、お礼の言葉で参拝。

 

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通常は、この階段を上って社殿に向かうんですけど、熊野古道ルートは裏側(?)の鳥居から入るかたちになるので、この階段は降りるのみ。

ちなみに階段は158段あります。皆さん、頑張って。

 

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この鳥居の方が表感はありますね。

 

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狛犬がマスクをする時代。

えらい世の中になったもんだ。

 

このあとは、先ほど展望台から見下ろした大斎原へ。

次回後編へ続く。

 

 

 

 

熊野古道 中辺路38キロ徒歩の旅 2日目後編 湯川王子~川湯温泉

年末年始休暇最大17連休みたいな話題が出てますが、本日明らかになった年末年始シフト。私は昨年もそうだったのですが、仕事納めが大晦日。仕事始めは1/4です。

毎年1/3が仕事始めですが、来年は日曜日なので休み。ちなみにサービス業ではなく事務職なんですけどね。ただの3連休。もう年末年始が短いのには慣れました。。

 

 

湯川王子から、三越峠の山を登ります。本日最後の山道。またまた滝汗ダラダラかきながら30分弱で登り切りました。

 

登ると舗装道に出ます。

 

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この峠関所のゲートをくぐって、下り坂に入るのですがその前に一旦休憩。

 

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関所の前をスルーして、前方にある休憩所へと向かいます。

思ってたよりめっちゃ立派な休憩所。併設されてるトイレも綺麗。

あのお化けトイレ行かなくてよかったー

 

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(あのお化けトイレ)

 

時間は13時前。川湯温泉行きのバスまで2時間弱です。

ここから発心門王子まで残り4.3キロ。平坦な道なら余裕ですが、このあと苦手な下りがあるので、あまり悠長に休憩もしてられない。

とりあえず、トイレを済ませて、昼ご飯としてプロテインバーをかじって、荷物降ろした状態で体をストレッチしたり何やかんや15分ほどの短い休憩で本日のランチタイム終了!

昨日あんなに余裕たっぷりのんびりしてたのに、何ですかこのあくせくする感じ。

自分が時間設定早めたせいやけど。

 

さきほどのゲートをくぐると早速下り。

 

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階段になってるからまだマシだけど、やはり下りは苦手です。

 

この日は朝からずーっと薄曇りだったのですが、ここにきて晴れ間!

そして道もゆるやかに。

 

 

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木漏れ日気持ちい~

 

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午前中、一瞬の道迷いのとき男性二人組にあったきり、今日も人がいない熊野古道

林道独り占め。ソーシャルディスタンス。

めちゃめちゃ林道の風と日差しと鳥の声を満喫。

 

密だからどーのこーのと神経質になっている人、みんなここに来たらいい。

そして思う存分、自然の空気をマスクなしで吸えばいい。

 

 

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過去の台風の影響か、結構木々が倒れているのを見かけます。

 

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かつてここに道の川という集落があったそうです。

昭和30年代初めには62名の方たちが生活をしていたそうですが、昭和48名に残っていた最後の8世帯が移転。廃集落(?)となりました。

 

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明らかに家の残骸。

 

ここから10分ほど歩くと、また新たなう回路が出てきました。

 

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本来は、音無川沿いの下の茶色の道が熊野古道 中辺路ですが、この先復旧工事中ということで上の青色のう回路へ。

このう回路は、観光センターでもらったマップには反映されてませんでした。

本来の道上にある「猪鼻王子」のスタンプを押すことができないので、それは本宮大社近くにある世界遺産熊野本宮館で押すことができます。

 

う回路は、今まで歩いてきた道をそのまま行きます。

 

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しばらく行くと市道に出ました。あとはこのアスファルト道をひたすら下ります。

 

定期的に、う回路と示された案内表示は見るんですが、発心門王子まで何キロなのかの記載がありません。そして、この道、スマホの電波が入りません。

5Gや何や言うてる時代に、まさかのGoogleマップが使えない。

旅行中はGoogleマップ先生にお世話になりっぱなしの私。これは困った。バス停まであとどれぐらいか全然分からんやないかーい。

 

バスの時刻まであと30分強。元のルートの距離とそう違いはないとは思うので、大丈夫だとは思うけど、ここまで来て乗り遅れたくない。

焦るあまりとっても速歩きで坂をガンガン下っていきます。

最後まで余裕とは無縁の1日。

 

そして、10分ほど歩いて

 

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発心門王子に到着!

 

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ここから熊野本宮大社までの8キロのみ歩く方も多いから?

世界遺産の石標もありました。

 

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格式高い五躰王子の一つ。

発心門すなわち「悟りの心を開く入口」とされる大鳥居があったことに名前の由来があるそうです。

ここが神域の入口と言われています。

良かった。無事発心門王子までたどり着きました!

 

が、バス停はこのすぐ近くにある訳ではありません。

さらに坂を4分ほど下ると

 

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立派な休憩小屋が。

 

ここからさらに数十メートル行った先にバス停があります。

 

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バス絶賛待機中。

 

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バス停の道向かいに自販機があったので、そこで水分調達して、しばらくバス停の石んとこ(写真でリュックがへたりんとなってるとこ)に座ってバス来るの待ちました。

休憩所に行こうかとも思ったんですが、ここで待ってるのアピールしておこうかと思って。だからと言って、別に早めに来てくれるとか多分ないけど。

 

14時48分発のバス逃しても、立派な休憩所あるんでそこで最終のバスを待つことは可能やったなーと思います。が、ここもまだスマホ電波入らないんで。

スマホなしでどうやって時間を潰すかはあなたの工夫次第。(もしかしたら、ソフトバンクが入らなかっただけかもしれませんが。)

 

私一人を乗せて、バス出発。しばらく貸し切り状態ですが、熊野本宮大社前を通るのでそこで沢山人乗って来られました。

 

明日のゴールを一度目にしながら、40分弱で川湯温泉到着!

 

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川湯温泉は、熊野川の支流大塔川の河原を掘ると、お湯が湧き出るという日本でも珍しい温泉。

12~2月の期間限定で、川をせき止めて作られる巨大な「仙人風呂」が有名。

 

そんな川湯温泉山水館 みどりやさんが本日のお宿。

 

 

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もうちょっと離れたとこから全体像撮ろうとしたら、外にいた宿の方に「入口ここですよー」って言われたので(入口迷ってる人と思われた模様)もう写真は撮らず案内に従い中へ。

 

広い部屋に空きがあるということで、お部屋ランクアップしてもらえました。

 

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わーい。荷物広げ放題。

 

このみどりやさんの名物がこちら。

 

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川湯の露天風呂。敷居なし。解放感満点。川から丸見え。部屋からも丸見え。

男女の別もないので、混浴し放題です。

 

ご安心ください。このお風呂に入るようの浴衣が用意されてます。

18キロ汗たっぷりかいて歩いたので、早速温泉だー!

 

この丸見え川湯露天風呂ももちろん入りました。

(人が少なかったので貸し切りで入れた)

目の前の川でおじさんが釣りしてました。おじさんはかたくなにこちらに目線を送らないよう川を一心不乱に見てました。(単に釣りに集中してただけかもしれんが。いや、でもここであえて釣るということは、あわよくば的な気持ちがゼロとは言い切れないんじゃないだろうか、え?どうなんだい?と心の中でおじさんに語り掛けておいた。)

 

大量の発汗でデトックスからの、温泉。

お肌の調子が良くなった。

 

ような気がする。

 

夕飯は、ビュッフェ。

 

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ですが、手前の懐石・お刺身・お鍋は元から用意されてました。

白いプレートに載ってる分と、奥の川魚を取ってきた。

左から二列目の真ん中、両手を広げたような謎の塊は取り過ぎたサーモンです。

こうやって改めてみたら、野菜不足だな。

 

これにデザートも追加。

 

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この時期、ビュッフェはマスク着用必須。薄手袋着用必須。と制限があり少々面倒な点もありましたが、ちょっと久しぶりのビュッフェ楽しかった。

 

残すところ熊野本宮大社まであと8キロ。

(バスで一旦通りすぎて来てるけど)

あっという間すぎて、何かもうちょっと歩きたいな~と正直思ってます。

お遍路で1日40キロ強歩いた経験もあるので、2泊3日で38キロはやっぱりちょっと物足りない。(まぁ、山越えが毎日あって結構しんどいけど・・・)

 

そして今夜も布団で体が痛くなり、何度となく目覚めながら3日目を迎えるのでした。

 

 

 

 

熊野古道 中辺路38キロ徒歩の旅 2日目前編 近露~湯川王子

開脚で体がペターッとなるのに憧れています。元々体がめちゃめちゃ硬く、それじゃ運動するにもよくないだろうとお風呂上りのストレッチを行うこと数か月。

開脚前屈で、せいぜい指の第二間接ぐらいまでしかつかなかったんですが、肘までしっかりつくまでになりました!でも、ここで柔軟性が止まってるんですが、胸ってどうやったらつくようになるんだ。

 

熊野古道2日目

おはようございます。

和室に布団だとどうも夜中に体が痛くなってしまい、何度か目覚めてしまいましたが、早めに寝たので睡眠時間は十分取れました。(どうもあまり寝返りをうたないようで、寝てる間に体が凝り固まりやすいのです)

 

朝ごはんは、お宿から2~3分のとこにある箸折茶屋さんでいただきます。

 

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店内、私一人ぼっち。本当に熊野古道に来る方少ないんだなぁ。

早く活気が戻るといいですね。と言いつつ、人が多いの苦手なので、この閑散としてる感じ個人的には好きです。

 

 

 

朝ごはんを食べたあとは一回宿に戻って、諸々支度を整え、お世話になったオーナーさんにお別れをしていざ!2日目出発!

 

本日の行程は、昨日よりも5キロほど多いです。

近露~発心前王子 18キロ歩行

発心門王子から、一旦熊野古道を離れバスで川湯温泉へ行き、本日は川湯温泉にて宿泊。

で、この発心門王子から川湯温泉行きのバス時刻がこちら。

 

 

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(2020年10月4日時点。発心門王子バス停にて撮影)

1時間に1本とかのレベルではありません。元々、最終の16時23分発に乗る予定にしていたので、かなり時間には余裕あり。朝、近露の出発時間も遅めで考えてたんですが、早めに宿ついてゆーっくり温泉浸かる方がええなぁと、予定を変更。

1本早い14時48分発のバスに乗れるペースで歩くことにしました。最悪、それ逃しても最終に乗ればいいしね。

 

という訳で、8時過ぎに近露 櫻の園さんを出発です。

 

まずは、朝一のスタンプを近露王子にて。

 

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近露の集落を抜け、そのあとも一瞬山道になりましたが、また舗装道が続きます。

 

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写真じゃ伝わらないでしょうが、舗装道の登り坂です。朝からなかなかに体力を使います。山の登りもしんどいけど、アスファルトの登りもふくらはぎがパンパンになる。

 

途中、視界が開けて山々を見渡せるスポットが。

 

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右に色が薄くなって見える山が乙女の寝顔と思われます。

 

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道端に咲く花に癒される。秋ですねー

 

1時間ほどで継桜王子に到着。

 

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上には登らず。

 

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王子のすぐ近くにとがの木茶屋というお茶屋さんがあります。

まだ1時間しか歩いてないので、そんなに疲れてないし、ちょいと巻き気味で歩いてるのでお茶屋さんでは休憩せず。

 

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ただ、お店のご主人にこのような折り紙の・・・ハッピ?いただきました。

記念に手帳に挟んでおります。

あと、こちらには野中の清水という湧き水もあります。ちょろっとルート外れるのでこちらもスルー。

 

とがの木茶屋さんから数分歩いたところに秀衡桜があります。

覚えていますでしょうか。昨日滝尻から登ってすぐのところにあった乳岩。秀衡夫人がそこで出産し、我が子を残してきた岩。その子の無事を願って、秀衡が杖にしていた桜の木をここでつきさしたと言われています。そして、その木が成長したのが秀衡桜だそう。

 

ってか、そもそも生まれたての子供放置して無事を祈るもへったくれもあったもんじゃないと思うんですけど。

 

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・・・どれ?秀衡桜?

 

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添木がされてるし、これが恐らく秀衡桜でしょうか。

現在の秀衡桜は何代目かにあたり、明治中期に植えられたものだそう。

この桜の木の近くにお手洗いあります。こちら綺麗なお手洗いでした。このあとしばらく山道に入るので、ここですませておくのがよいです。

 

ここから10分ほど歩いたところに、安倍晴明の腰掛石があります。

 

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陰陽師として有名な安倍晴明が、熊野詣の折この石に腰かけていました。

すると、上方の山が急に崩れそうに!清明、生命のピンチ!(2020年下半期一おもんない)

が、清明は得意の呪術で崩壊を未然に防ぎ、事なきを得たのでした。めでたしめでたし。

 

とりあえず、呪術的なものが身に着けばいいな、と腰かけておきました。

それよりも、この石の道向かいの

 

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ヤギさんの方が気になったわ。

 

このあとの中川王子

 

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進行方向から左手に折り返しのこの道を登らなければなりません。スタンプ押印スポットでもないので、ここはスルー。

 

さらに30分ほどで小広王子、そこから10分ほどのところに休憩所。

 

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歩き始めて約2時間。そしてこのあと本格的な山道に入っていくので、しばしここで休憩。ボリボリ(行動食として、ボトルに柿ピー入れてきました。手を使わず、ボトルに口つけて直接食べれて便利。)

 

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私が休憩してる間に、男性二人が山に入られたので、自然とその方たちの後ろを歩きます。今日3組目に出会った人。やはり今日も熊野は空いている。

 

この山中にある熊瀬川王子を目指し、標識通り歩いていきます。

 

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ふむふむ。と。

で、ここから先の道が分からなくなります。先に来ていた男性と「あっちですかね、、、こっちですかね。。。」と話し合い、とりあえず降りる道があったのでそちらを下っていくと・・・

 

完全にさっき歩いた道にでました。

おんや?タヌキに騙された?

 

結論。この熊瀬川王子は、ルート沿いではなく、ちょっと外れて小山を登ったところにあったんですね。なので、その小山を降りて、ぐるっとまた元の道に戻ってきてしまったのです。

 

ちゃんと熊瀬川王子の登りの手前に標識があったんですが、熊瀬川王子方面が熊野古道ルートと思い込んでその他の標示見てなかった・・・

 

自分一人ならかなりパニック!!「道、どこ???」ってなったかもしれませんが、(元来異常なまでの方向音痴)男性二人と地図見ながら「あ、これはルートから外れてるから、元の道戻ってそのまま真っ直ぐ行けばいいんだ!」と正しい道を見つけることができました。助かったー

 

正しい道が分かればこっちのもんです。男性二人組に別れを告げて、さーまたお一人山道歩き行くよー

 

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一里塚跡。ここからわらじ峠まで登りが続きます。

 

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わらじ峠の標高は592m。

最後の一文が気にかかる。「山ヒルに悩まされた所だという」

・・・ヒル

いまだ出会ったことないヒル。この時期はもう大丈夫なんでしょうか。

ヒル対策とか全くしてきませんでしたが。幸い、血を吸われることなく無事に通りすぎました。

 

このあと20分弱歩くと、う回路起点に着きます。

 

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平成23年の台風の影響により、いまだこの先の熊野古道は閉鎖されています。

ゆえに、ここから先しばらくう回路を歩きます。

 

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そもそもの正規のルートを歩くとどれぐらいかかるか分からないので、う回路の方が長いのか、短くなってるのか、さほど変わらないのか分かりません。地図で見る限り大体同じ距離に見えますが。(目分量)

 

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う回路にもちゃんと案内看板あるので安心。

 

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こんな岩場を抜け

 

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このような細い道をひたすら登ること約20分。

 

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う回路の頂上(多分)に到着!!滝汗が止まらん。

 

ぜーぜー言いながら、この20分私が考えていたことはただ一つ。

このう回路、元々何の道やったんやろか・・・

もしや、う回路にするために切り開いたんやろか・・・

(あ、二つ考えてたわ)

 

このあと獣除け(?)のネットをくぐってからは徐々に下り。

 

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う回路の看板、どんだけ紹介すんねん。

そして、う回路の起点から1時間15分ぐらいで(目安よりはやや早ペースで歩いてた模様)元々の熊野古道ルートに合流。

 

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地図で、蛇形地蔵のところにお手洗いマークがあったのですが、それがこれ。

一応ドアついてますけどね、っていうレベルです。

この先、30分ほどいった先に休憩所とともに綺麗なバイオトイレがありました。なので、限界突破サバイバー寸前でなければ、そこまで我慢するのがいいかと思われます。

ただ、そこに行くのに峠超えの登りがあるので、その辺はご自身の膀胱とご相談を。

私は、第六感がこの先のトイレの方がきっといいに違いないと告げたので、ここは使用せず。

 

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何ていう植物だろ。絵具で色つけたような色。

 

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蛇形地蔵

背後の石は蛇の鱗に模様が似ていると案内板に書いてあったんで、失礼してお地蔵さんの背面をのぞいてみたんですが、正直薄暗くてよく分かんなかったです。

 

言い伝えによると、熊野を往来する人がよくこの峠で「ダル」という妖怪に憑りつかれて倒れ遭難することが相次いだので、寛政年代にこのお地蔵さんが建てられたそうです。

 

その妖怪、あのトイレに住んでると思うに一票。

 

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青い!綺麗!さっきの植物の色と同じ色してる。

 

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道場川集落跡

室町時代日高郡に勢力を誇った湯川一族発祥の集落。

鎌倉時代から人が住み、室町時代を通じて、この周辺には貴族らの宿場や休憩所が繁栄していたそうです。

昭和31年に最後の住人の方が離村し、廃村となったそう。昭和までこの地に人が住まわれてたんですね。田舎や自然での暮らしをしてみたいと思うことはありますが、さすがにこんな山中は無理だな。。。妖怪出るしな。。。

 

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蛇形地蔵から10分弱、格式の高い王子の一つ、湯川王子に到着。

 

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このあとは、本日最後の峠、三越峠を登ります。

 

2日目後編へ続く。